2019年9月6日 更新

御堂筋事件の概要と犯人とは?女性専用車両を生んだ事件から学ぶこと

御堂筋事件とは、大阪の地下鉄御堂筋事件で起こった痴漢事件が引き金となり1988年に起こった強姦事件です。この事件には2人の犯人と1人の被害者がいます。この事件がきっかけとなり女性専用車両がつくられることになりましたが、一体どのような事件だったのでしょう?

目次

しかし、事件当時まだ20歳だったAさんの心には事件の時のあの恐怖は、きっと30年近くたった今でも心の底にずっとあって、それにたびたび苦しめられているのかもしれません。

犯人の現在

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犯人の男性DとEは、当時まだ20代で定職にもつかずに痴漢行為を繰り返していたわけですが、事件から4年以内に出所し、それから30年近い年月が経ちました。

プライバシーなどもあり、現在の犯人の様子については公になっていませんが、既に出所して真面目に仕事について、改心し、家庭をいるのかもしれませんし、再び道を踏み外して悪いことに手を染めているのかもしれません。
Man Rain Snow - Free photo on Pixabay (610678)

少なくとも女性たちにどのような心の傷を負わせたかは、若い時にはわからなくても年をとると徐々に理解できてくるかもしれません。その度にもしかすると後悔や反省を繰り返すようになっているのかもしれません。

御堂筋事件について周囲の反応

Girls Whispering Best Friends - Free photo on Pixabay (607404)

この御堂筋事件は、その後の社会に非常に影響を及ぼす事件へと世間では関心が高まっていきました。この御堂筋事件に対する世間の反応にはどのようなものがあったのでしょう?

ここではそんな御堂筋事件に対する世間の声をいくつかまとめていきます。

犯人の身勝手な動機で起きた強姦事件にも関わらず刑期が短すぎる

Prison Cell Jail - Free photo on Pixabay (610217)

犯人の男たちは、事件後すぐに逮捕されて犯行を自ら認めたものの、そこには全く反省の色がみえませんでした。動機も恋人と別れてムシャクシャしてやったという非常に身勝手なものでした。

被害女性の受けた心の傷は簡単にも癒えないものにも関わらず、刑期も4年に満たないということで、世間からはあまりにも懲役が短すぎるのではないかという批判の声も非常に多かったといいます。
Rails Railroad Tracks Track - Free photo on Pixabay (610661)

しかし、そのことがきっかけとなり「性暴力を許さない女の会」が発足し、その後女性たちを痴漢から守る運動が活発化するきっかけとなりました。

痴漢から被害者を守らなければならないという意識が広まった

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それまで女性の立場は弱かったですが、この御堂筋線事件以降、女性への性暴力への関心が浅かった世間の関心はグッと深まったといえます。痴漢から強姦事件まで発展したこの事件は、その後の社会を変えるほどの影響力を持っていました。

被害者女性の落ち度を突いてくる弁護人への反感も、世の女性から多く寄せられ、その後女性専用車両や痴漢防止のための車内アナウンスやポスターなど、さまざまなカタチで社会が女性を痴漢から守ろうとする動きが活発化しました。

痴漢を逆手にとった冤罪事件も多発している

Handcuffs Caught Crime - Free photo on Pixabay (607575)

かつては社会的な立場は男性優位で、女性の立場が弱く、痴漢されても泣き寝入りする女性が多くいましたが、最近では、痴漢事件の被害者は女性だけではなくなってきました。

痴漢事件による男性の冤罪事件も数多く起きているのです。どうしても痴漢事件となると、御堂筋事件などの事件があったこともあり、女性側の証言が優遇される傾向になってきています。
j_hata on Instagram: “混んでいる電車内、私はこうする。吊り革ではなく、つり革の棒につかむ。出来れば両手で。そしてスマホを見るか車内や車窓を見る。何故か、それは#痴漢冤罪 防止だ。やられたら#人生棒に振る 。あとはなるべく女性に近づかない事かな。” (609026)

昨今では、本当は痴漢していなかったのに男性側が一方的に逮捕され、冤罪事件になってしまい、人生を棒に振ってしまうことも多くあるのです。痴漢冤罪事件は年間いくつもありますが、その中でも有名な事件をご紹介します!

防衛医大教授痴漢冤罪事件

@chizumiki on Instagram: “#sky #blue #tokorozawacity #nostalgic #fineday #hospital #view #instapic #instaview #japan #窓からの景色 #防衛医大 #青空 #所沢市 #懐かしい #見舞い #景色 #早くよくなれ…” (607586)

防衛医大教授痴漢冤罪事件は2006年4月18日に、東京の小田急線の成城学園前から下北沢の間を運行中の電車の車内で被害者の17歳の女子高生の下着に手を入れ、下半身を触ったとして、強制わいせつ罪で防衛医科大学教授の男性が逮捕された痴漢冤罪事件です。

しかし、教授は起訴された後も容疑を否認しましたが、東京地裁での1審では左手で触られていたとする女子高生の証言の信用性が高かったため、懲役1年10か月の実刑判決が下りました。
戸邉くん on Instagram: “また防衛医大に…どーかなぁ〜🐝🐝 #防衛医大 #検査 #結果 #入院 #手術 #退院 #病気 #病院” (610857)

しかし、一度判決が出た後、教授が上告して最高裁で教授の指から下着の繊維が鑑定で検出できなかったことなどで、女子高生の下半身に手を触れられたという証言は信ぴょう性がなくなり、あくまでも証拠は他に女子高生の証言だけであり、客観的証拠がなく無罪となりました。

防衛医大教授は、痴漢の冤罪事件の後、大学を無期限で給食していましたが、無罪判決を受けた後は、元通り職場に復帰したといいます。

高田馬場痴漢冤罪事件

神奈川中央交通大好き on Instagram: “痴漢を取り押さえた会社員、全治3カ月の大けが。たとえ補償なくても「また助ける」  通勤・通学の電車やバスで、毎日のように起きている痴漢。しかしほとんどの被害者は泣き寝入りし、逮捕にいたるケースは非常にまれだ。…” (607593)

2003年に東京の西武新宿線で起きた高田馬場痴漢冤罪事件は、私服のサラリーマンが背負っていたリュックを下ろして右手で持ち左手では傘を持っていたのだが、乗車から5分後、左足と太ももあたりに何かが当たる感じがしたといいます。振り返ると外国人風の男性が立っていたそうです。

その後、電車が高田馬場に到着して、電車を降りると突然女子高生が「痴漢!てめぇ触っただろ」と怒鳴ってきたそうです。そこに駅員が走ってきて2人で駅員室に連れていかれ、真犯人は外国人ふんの男ではないかと話しましたが聞き入れられず、警察が来てすぐに現行犯逮捕されてしまいました。

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