目次
- 被差別部落の意味と存在のあり方
- 歴史上の史上最悪な制度
- 江戸幕府が作った制度
- 史上最悪な差別の始まり
- 明治政府の身分制度撤廃
- 今なお残る黒歴史の爪痕
- 被差別部落の特徴と決めつけ
- 川の近くが多い
- 地区の名前に似通った文字がある
- ご年配の方の思い込み
- 癖のある人が多いという決めつけ
- 一覧が今なお残る事の意味とは
- 歴史上では大切な歴史の一つ
- 一覧から学ぶ郷土の風習
- 被差別部落への反発
- なくならない差別の原点
- 被差別部落への差別
- 同等な扱いをされない
- いじめの標的
- 努力しても認めてもらえない
- 何もしていないのに人間性を疑われる
- 所在地から調べられる
- 親の実家から割り出される
- 地元の人だと地名だけで分かる
- 出身地を言うと検索出来る
- 苗字から被差別部落が分かる場合も
- 近所に同じ名前が密集している
- 同じ町内だと名前を覚えられている
- 苗字の文字で疑われる
- サイトに載っている
- 結婚における被差別部落の影響
- 祖父母や両親の反対
- 違う種族のような扱いをされる
- 隠しても調べられる
- 先祖をさかのぼってまで調べられる
- 同和教育は必要なのか
- 同和教育で学ぶものは差別
- 知らない内に軽蔑心を植え付ける
- 同情と差別
- 知らない方が平和
- 気にしない事で歴史の一駒にしてしまおう
結婚相手は同じ日本人なのに、まるで外国人かのように扱われてしまうこともあるそうです。言葉も国も文化も同じであるにもかかわらず、強制的に別れさせられたり、自分の子どもが変なことをされるのではないか、騙されているのではないかと疑われることも。
被差別部落の人と結婚した人の中には、相手の親があまりにも反対をして聞き入れないために、駆け落ち状態で結婚したというケースもあります。そして結婚相手と、親とが和解するのに10年以上という長い年月がかかったそうです。
隠しても調べられる
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被差別部落の出身だとわかったら結婚できないかもしれないから被差別部落出身であることを隠そうとする人もいます。しかしながら、隠しても結婚相手の親が興信所に頼んで調べさせて、結果別れさせられるということもあります。そして珍しいケースですが、婚約相手やパートナーが、自分の結婚相手が被差別部落出身かどうかを気にして調べさせるということもあるそうです。
先祖をさかのぼってまで調べられる
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相手が被差別部落出身で有ろうと無かろうと親は子どもの結婚相手を気にします。そこで、同じように興信所に頼んで調べさせ、何もなかったとしても先祖をさかのぼってまで調べさせるという親もいます。その中で先祖の中に被差別部落出身がいるということがわかり、別れさせられてしまうというケースもあります。
他には先祖の中に犯罪者や不届き者がいないかを調べさせるようです。これから家族になるかもしれない相手が自分も知らない先祖のことを知っていて、それでもめて婚約が破棄されたというようなケースもあります。
同和教育は必要なのか
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現代は祖父母や親の世代と比べて、被差別部落のことを知る人が減ってきました。学校でも軽く学ぶだけで、詳しいことはあまり教えられません。それならば知らない方が後の世代にも受け継がれず、被差別部落に対する偏見がなくなるのではないかという人たちもいます。果たしてこの比較的平和な時代に、わざわざ同和教育は必要なのか。ここでは同和教育が今の世の中に必要なのかを見ていきます
同和教育で学ぶものは差別
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同和教育とは、教育において部落差別をなくすために行われる教育のことです。同和問題を解決するために同和を知ることは大切ですが、被差別部落について学べば学ぶほど逆に差別意識が付いてしまうこともあるのです。
「寝た子を起こす」という言葉を聞いたことがあると思います。この言葉から来ていて、寝た子を起こすなという言葉があります。眠った子どもを起こすとぐずったり泣き喚いたりと大変なので、寝かせたままにするのが良いということです。これは同和問題の議論の際に使われる言葉です。
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寝た子、つまりまだ何も知らない無垢の子どもたちに、被差別部落の歴史や差別の内容を教えることによって、被差別部落を偏見の目で見てしまうようになるから何も教えないで知らないままにした方がいい、という意見です。
知らない内に軽蔑心を植え付ける
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同和教育をすることによって、差別や偏見をなくすことなのにもかかわらず、いつのまにか子どもたちに偏見を植え付けているということもあります。例えば被差別部落から来ている子がいたら変に意識してしまったり、同和問題に過剰反応してしまったりなど、逆に偏見を植え付けてしまうかもしれません。
また、子どもは心の発達の真っ最中で、さまざまな感情が心の中でぐるぐると回ってしまう時期です。被差別部落について学んだことが子どもにどのような影響を与えるのか、その影響が良いのか悪いのかがわからないから同和教育はしない方がいいという人たちもいるのです。
同情と差別
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同和教育をすることによって、被差別部落の人達も私たちも同じ人間だ!と子どもたちが認識してくれるようになるかと思います。しかしながら、「被差別部落の人達は差別や偏見を受けてきたからこれから先良いことがあるかもしれない」や、「被差別部落の人達は大変だから被差別部落の周りは特別に豪華にしよう」など、そういった感情が生まれるようにもなるでしょう。
このような感情は同情や憐れみです。これは自分よりも下の立場にいる人を憐れんでおり、一種の差別といっても過言ではありません。被差別部落だから特別な扱いをする、というのはやはり偏見であり、差別なのです。こうして同和教育を受けた子どもたちが被差別部落の人達を「かわいそう」と思ってしまうと、それはもはや新たな偏見を生んでしまうに過ぎないのです。
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同和教育は非常に難しく、一歩間違えてしまうと無意識の間に優しさと取り違えた偏見を植え付けてしまうかもしれないのです。実際、被差別部落では家賃が安かったり、被差別部落に豪華な建物が建てられたりなど、国や市が気付かないうちに差別をしているケースもなくはないのです。
知らない方が平和
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