2019年6月2日 更新

アイルトンセナの衝撃の事故とその後!ヘルメットがオークションに?

伝説的なF1レーサーとして名を馳せ、レース中の衝突事故で非業の死を遂げたアイルトン・セナ。あの悲劇から20年以上経った今でも、遺品のヘルメットがオークションに出展されるなど、セナの世界的人気は今もなお衰えません。ここではセナの生涯や事故原因を解説していきます。

目次

Lightning Thunder Storm - Free photo on Pixabay (335894)

「最も危険な職業は?」と聞かれた時、多くの人が連想するのはカーレーサーだと言われています。生命保険の種類によっては、カーレーサーは加入できなかったり、条件や制限の伴う場合もあります。

レース場の事故は、セナやラッツェンバーガーのようにクラッシュだけが原因で起こるわけではありません。他車の事故に巻き込まれたり、思いもよらぬアクシデントが悲劇に繋がることもあります。

ここではレース中にどのような危険が伴うか、それに対する安全策を解説していきます。

コースにまかれた他車のオイル

Fuel Petrol Gas - Free photo on Pixabay (335897)

F1マシンに限らず、車のエンジンは年数が経つとオイルが漏れるようになっていきます。これが深刻化すると車体の下から垂れてきて、他のマシンがドリフト等で摩擦を起こした場合、炎上事故に繋がる危険があります。

近年では、エンジンオイルの不正燃焼によってマシンのパワーを上積みさせようとする行為が問題になっています。

これに対しFIAは「燃やすことができる唯一の燃料はガソリンであり、オイルは単なる潤滑油でなければならない」と、エンジンオイルに関する規制を強化しようとしていることを認めました。

練習も命がけ

Success Motivation Strategy - Free image on Pixabay (335899)

F1マシンの運転は極限状態の連続です。平均時速200km超のレースとあって、些細なミスが命の危険に関わることもあります。マシンに乗る時は仰向けで両足を持ち上げるため、足腰や腹筋にかかる負担が尋常ではありません。

運転席は蒸し風呂のように暑く、走行中は心拍数が急上昇するため、ドライバーは1レースで4~5リットルの水分を失うと言われています。

F1ドライバーは常日頃から、最新のスポーツ医学に基づく過酷なトレーニングを重ねることによって、人間の限界を超えた世界での長時間ドライビングを可能としているのです。

他車の事故に巻き込まれる

Accident Collision Crash - Free vector graphic on Pixabay (335904)

マシンのクラッシュやコースアウトは、他の選手を巻き込む危険もはらんでいます。これは自分が注意していても防ぎ切れない事故です。

イモラの悲劇で起こった事故も、その多くはレーサーの不注意よりも外的要因がきっかけで起こったことでした。

レーサーだけが注意しても、F1の事故は防げません。コースやマシンの整備、運営者の的確な配慮、マナーを守って観戦する等、誰もが一丸となって安全対策に取り組む必要があります。

メンタル面も必要となる

Buddha Buddhism Religion - Free image on Pixabay (335909)

ニキ・ラウダ(オーストリアのレーサー)によれば「速く走る才能とはケツと脳みそがリンクしていることだ」と言われます。現役時代の彼は、自らのマシンを家族のように思いやり、労わっていました。

マシンの性能は時代と共に進化しています。ドライバーも時代ごとの変化に適応し、常にベストのコンディションと精神状態を維持しなければなりません。

死と隣り合わせのF1レースで生き残るには、できるだけリスクを冒さないしたたかさも必要です。こうした精神力と類まれなる才能を併せ持つ人間だけが、セナのような天才レーサーになれるのです。

アイルトンセナの事故は世界中を驚かせた

F1 Formula One Ayrton Senna - Free photo on Pixabay (335915)

アイルトン・セナの事故死は世界中の人々に悲しみを与えると同時に、F1に対する意識改革のきっかけにもなりました。一度は消沈したF1ブームも、新世代レーサーの登場によって再燃の兆しを見せつつあります。

常に事故の危険を伴うF1ですが、レースに関わる人間一人一人の努力によって、あらゆる事故を未然に防ぐことも不可能ではありません。

この記事を読んで、カートレースやセナを始めとする魅力的なレーサーたちへの関心が高まっていただければ幸いです。

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