2019年9月11日 更新

久留米看護師連続保険金殺人事件の概要とその後!犯人達の人物像も

看護師という人を救う立場にあった女性たちが、殺人を繰り返した久留米看護師連続保険金殺人事件。この事件の犯人は、普通に暮らしていた4人の女性たちです。この記事では、女性たちが事件を起こしたわけと、その後どういった末路をたどったのか、詳細にご紹介していきます。

目次

Magazine Colors Media - Free photo on Pixabay (620668)

吉田純子は、死刑執行の前、報道機関に宛てて手記を寄せていました。具体的な日時は、二審判決が下される前の2006年5月頃だったと言われています。吉田純子の弁護士を通じて、A4判の便せん4枚が、報道機関に送付されました。

内容は、自分たち4人に主従関係はなかったこと、殺人計画は皆で出し合った知恵であったことなど、自分の罪を軽くする内容ばかりが記載されていたようです。

手記の最後は、思い出したかのように被害者へのお詫びが記載されていましたが、その短い文面からは、とても反省しているように感じられませんでした。

2016年吉田純子の死刑執行

Justitia Goddess Of - Free photo on Pixabay (620672)

多くの詐欺行為を行い、2人を殺害し、保険金をだまし取った吉田純子は、2016年3月25日死刑が執行されました。死刑執行当時の年齢は、56歳です。最後まで、吉田純子の口から事件への後悔、反省を聞くことはできませんでした。積極的に発言したのは、全て自分の保身のためだったと言われています。

また、死刑執行の当日、吉田純子は暴れたという情報が飛び交っていますが、この情報は誤報の可能性が高いでしょう。なぜなら、死刑執行の様子はどこへも公開されないからです。

悪魔でも母親

Baby Mother Infant - Free photo on Pixabay (620676)

吉田純子の犯行動機、犯罪行為を確認すると、酌量の余地はなく、所業は身勝手で悪魔のような人格が浮かび上がります。その証拠に、吉田純子は「サイコパス」と表現されることが多く、多くの人々が悪魔的な一面に注目し、批判しているのです。

しかし、見方を変えると、吉田純子の違った一面を確認することができます。ここからは、吉田純子とその家族との関係性を紹介し、母親としての一面を解説していきましょう。

保険金殺人事件が発覚するまで親子関係は悪かった

Mother Son Mothers Day - Free vector graphic on Pixabay (620674)

まずは、吉田純子の家族関係について紹介します。吉田純子には自衛官の夫がおり、その間に3人の娘がいました。堤美由紀と同居を始めるまで、夫とは共に生活していたことから、夫婦仲はそれほど悪くなかったと考えられます。

しかし、親子関係は非常に悪かったようです。金に執着し、自身の欲望を満たすために行動していたため、子供へ十分に愛情をかけていなかったと考えられるでしょう。しかし、久留米看護師連続保険金殺人事件が発覚した直後から、この親子関係に変化が見られました。

吉田純子の長女は母親を助けたいと思った

Sparkler Holding Hands - Free photo on Pixabay (620680)

久留米看護師連続保険金殺人事件が発覚し、吉田純子が逮捕された直後、親子関係に変化が見られました。母親の逮捕によって、当時未成年であった娘たちには多くの批判や誹謗中傷があったと想像できます。

吉田純子の長女は、獄中に会いに行きましたし、接触を持つ中で、母親を助けたいという気持ちを持つようになりました。吉田純子の話術だったとも考えられますが、娘の純粋な母親への愛情だった可能性も考えられます。

次女や三女との関係性は明らかになっていないことから、長女のみが母親を強く助けたいと考えたと考察できるでしょう。

母親の保釈を求めて奮闘

Woman Desperate Sad - Free photo on Pixabay (620685)

吉田純子の長女は、逮捕され死刑判決を受けた母親を、何とか保釈させたいと考えました。吉田純子の弁護士とやり取りし、実際に証拠集めを行ったり、著名活動なども行います。

しかし、久留米看護師連続保険金殺人事件で明らかになった、吉田純子の手口や動機は非道なものであり、証拠集め、署名集めは難航しました。他の家族からの協力も乏しかったことから、長女の夢は叶わず、2016年吉田純子の死刑が執行されてしまいます。

母親は長女殺害も計画していた

Murderer Halloween Killer - Free vector graphic on Pixabay (620688)

幼少期、吉田純子から十分な愛情も受けられず、他人によって育てられた長女でしたが、最後に母親を助けたいという気持ちにかられます。その気持ちに従うように、懸命に活動も続けていました。しかし、その長女の気持ちを裏切るような内容が、裁判で明かされることとなります。

それは、長女の殺人計画です。吉田純子は、長女に保険金をかけ、殺害することを計画していました。この計画は、実行されることはありませんでしたが、この内容を知った長女は、どのように感じたでしょうか。

吉田純子は悪魔だったのか

Dark Art Daemon The Witch - Free photo on Pixabay (620692)

家族との関係性を確認すると、愛情らしいものが発見できたものの、悪魔としての一面も再確認することができました。最終的に、吉田純子は世間で認識されているように、ただの悪魔だったのでしょうか。

ここからは、吉田純子が悪魔と認定できる理由、それとは別の印象と、それを裏付ける要因をご紹介していきます。吉田純子が何者だったのか、判断してみましょう。

金銭目的で殺人を犯すのは悪魔

Packs Pile Money - Free image on Pixabay (620693)

殺人行為に限らず、犯罪行為には、それらに至るまでの理由が存在します。虐げられた恨みを晴らすため、自分の身を守るため、復讐など、多くの理由が存在するのです。吉田純子が犯罪行為に手を染めた理由は、金銭目的でした。恨みがあったわけでもなく、殺害した人物に虐げられた事実もありません。

つまり、非常に利己的な理由から、犯罪行為を行ったのです。この理由は、裁判でも認定されたように、情状酌量の余地はなく、世間が抱く「悪魔」という印象を裏付ける根拠と言えるでしょう。

お金が欲しいという欲求は誰しも持っている

Money Bills Calculator - Free photo on Pixabay (620695)

吉田純子が犯罪を犯した動機は、「お金が欲しい」という欲求でした。お金を手に入れて、優雅な生活を続けたいがために、多くの犯罪行為に手を染めていきます。しかし、この「お金が欲しい」という欲求は、特殊な欲求ではありません。

一般人でも持っている感情ですし、お金に関するトラブル、事件は多発しています。こういったことから、吉田純子だけが特別に残忍で、欲深かったとは言えません。「悪魔」と呼ばれるほどの人格ではなかったと言えるでしょう。

幼少期の環境が大きく影響している

7 / 8

関連する記事 こんな記事も人気です♪