2019年9月8日 更新

【シリアルキラー】ヘンリー・リー・ルーカスの犯行と生い立ちの関係

自称3000人以上を殺したというシリアルキラー、ヘンリー・リー・ルーカスは2001年に獄中死しました。残忍な犯行を繰り返したルーカスの壮絶な生い立ちとそれに深く関わる母親、また彼が残した背筋の凍る名言まで、ヘンリー・リー・ルーカスについて詳しく紹介します!

目次

犯した罪はあまりにも多く、被害者の気持ちを考えてもルーカスが行なったことは到底許されるものではありません。しかし一方で想像を絶する過酷な虐待、肉体的にも精神的に虐げられて育ったルーカスに対して、多くの同情の声が寄せられました。

愛を知ることなく、逆に知る必要も見る必要もないことばかり強制的に与えられた少年が、歪んだ心をどう対処したら良かったのでしょうか。とは言え、同じような生い立ちを持つ人皆んながシリアルキラーになるわけではなく、やはりルーカスが犯した罪はどれも、過去を理由に許されるものではないのです。

ヘンリー・リー・ルーカス関連作品

Camera Video Film - Free photo on Pixabay (601380)

常軌を逸した犯罪を犯したヘンリー・リー・ルーカスですが、彼に関する作品はいくつも制作されています。有名なものをいくつか紹介します。

ハンニバル・レクター

Theater Cinema Curtain - Free image on Pixabay (601381)

まず挙げられるのが「ハンニバル・レクター」です。作家トマス・ハリスの作品「羊たちの沈黙」に登場するシリアルキラー、ハンニバル・レクター博士のモデルの1人がルーカスと言われています。

1990年にアカデミー賞・作品監督賞・主演男優賞・主演女優賞と4冠を達成したこの映画は日本でも大ヒットし、続編も多数制作されました。アメリカでルーカスの存在は有名ですが、日本ではハンニバル・レクターのモデルと聞いた方がピンとくる人は多いかもしれません。

ヘンリー/ある連続殺人鬼の記録

Movie Projector - Free image on Pixabay (601383)

次に「ヘンリー/ある連続殺人鬼の記録」という作品が挙げられます。1986年に制作されたこの作品は内容の異質性から、公開までに4年の月日を要しました。ドキュメントタッチで描かれたカルトスリラー作品なのですが、ルーカスの過去に触れていないことが大きな特徴です。

この作品の続編として、「ヘンリー/もう一つの連続殺人鬼の記録」が1996年に公開されました。

他にもアメリカでは、ルーカスの生涯のドキュメンタリーは複数制作されています。

ヘンリー・リー・ルーカスの描いた絵画

Painting Pencils Pens - Free photo on Pixabay (601384)

ルーカスは、生前独特な絵を描いています。それらの絵は、シリアルキラーの心を写しているものとして、反響を呼びました。ルーカスはどんな絵を描いたのでしょうか。

ヘンリー・リー・ルーカスの絵画

Paint Arts Artist - Free photo on Pixabay (601386)

ルーカスの絵は、一言で言えば不気味でした。楽しそうとか、明るい何かを連想させるような絵ではなく、絵描き出すものは人間とも人間じゃないとも言える生き物でした。

耳が尖った悪魔のような顔や怒ったようなピエロなど、描き出すものの不気味さに対して、絵自体は上手でした。

心を映し出すと言われる絵ですが、幼い頃からの虐待、栄養失調、いじめなど辛いこと全てを経験したルーカスの絵は、やはりダークで悲しい印象を受けます。また、こういったシリアルキラーの描く絵は高値で販売されることもあります。

シリアルキラー展

Frame Picture Photo - Free image on Pixabay (601388)

ルーカスを含む何人かのシリアルキラーが描いた絵の展覧会が、東京の銀座で2019年6月18日〜7月11日まで開催されました。その名も「シリアルキラー展」という名の展覧会は、欧米のシリアルキラーの絵が展示され、多くの人が訪れました。

ジョン・ウェイン・ゲイシーの「殺人ピエロ」、エド・ゲインの「月夜の狂人」、そしてヘンリー・リー・ルーカス/オーティス・トゥールによる「最悪の殺人バディ」等々。

シリアルキラー展は終了していますが、ネットで彼らの絵画を見ることは可能です。

犯行の全容は闇の中

Candle Flame Water - Free photo on Pixabay (601393)

ルーカスの虚言癖と犯した罪の多さから、犯行の全容の究明は簡単ではありませんでした。2001年のルーカスの急死によって、全容解明はさらに困難になってしまいましたが、犠牲者やその遺族の気持ちを考えると、困難だとしても事件の全容解明を願わずにはいられません。

7 / 7

関連する記事 こんな記事も人気です♪