目次
- 最悪の殺人鬼ヘンリー・リー・ルーカス
- ヘンリー・リー・ルーカスの犯行
- 犠牲者は300人以上
- 殺害動機
- 殺害方法
- 殺人罪が確定している事件
- 虚言癖
- ヘンリー・リー・ルーカスが残した名言
- 殺人は息をするのと同じ
- 女は存在する必要がない
- セックスは最悪
- 人間は白紙
- ヘンリー・リー・ルーカスの生い立ち
- 母親と父親
- 母親からの虐待
- 虐待を喜んでいた父親
- 父親は虐待が理由で死亡
- 兄からの暴行で失明
- 初めての殺人
- 窃盗事件
- 初めての恋人
- 母親からの虐待
- 角材で頭を殴る
- 女の子の格好をさせる
- 奴隷や悪魔と罵倒される日々
- 性交を見るように強要
- 可愛がっていたラバ
- 母親殺害後も虐待が続く
- 母親を殺害し逮捕
- 幻聴で精神分裂病
- 刑務所内での生活
- わずか10年で釈放
- すぐに殺人
- 釈放から連続殺人鬼と化す
- 釈放後すぐに殺人
- 誘拐に失敗し再び刑務所へ
- 子持ちの女性と結婚
- オーティス・トゥールとの出会い
- ベッキーとの出会い
- 性的衝動は殺人で解消
- ベッキーとの関係に変化
- ベッキー殺害
- 逮捕のきっかけとなったケイト・リッチの殺害
- オーティス・トゥールについて
- 子供の頃からの女装癖
- 放火で性的興奮
- 殺人秘密結社
- ヘンリーと共に殺人
- ベッキーが手伝うことも
- オーティス・トゥールの最期
- ヘンリー・リー・ルーカスの逮捕までの経緯
- ケイト・リッチの捜索願
- 捜査官ビル・コンウェイ
- 車を追跡しヘンリーを拘束
- 血液型が一致せずに釈放
- 別の事件を理由に拘留
- ヘンリー・リー・ルーカスの最期
- 死刑執行を免れる
- 2001年に心臓発作で死亡
- ヘンリー・リー・ルーカスの生い立ちに同情する声も
- ヘンリー・リー・ルーカス関連作品
- ハンニバル・レクター
- ヘンリー/ある連続殺人鬼の記録
- ヘンリー・リー・ルーカスの描いた絵画
- ヘンリー・リー・ルーカスの絵画
- シリアルキラー展
- 犯行の全容は闇の中
自身が殺害したにも関わらず、ルーカスには母親が死んだということを現実として受け入れられていませんでした。それは悲しいという感情からではなく、長年にわたる母親からの虐待によって精神が異常をきたしていたためです。
母親殺害後服役していたルーカスは、刑務所内でも母親の幻聴に苦しみました。解離状態に陥ったため医師が診察した結果、精神分裂病と診断されました。
精神分裂病は現在「統合失調症」と呼ばれる精神の病気で、主な症状は幻覚・幻聴・被害妄想・疲労感・倦怠感・不眠です。何かしらのストレスによって脳の働きが不安定になることが原因とされていますが、ルーカスが長年受けてきた虐待とストレスが、この病気を引き起こした大きな原因であることは明白です。
母親殺害後服役していたルーカスは、刑務所内でも母親の幻聴に苦しみました。解離状態に陥ったため医師が診察した結果、精神分裂病と診断されました。
精神分裂病は現在「統合失調症」と呼ばれる精神の病気で、主な症状は幻覚・幻聴・被害妄想・疲労感・倦怠感・不眠です。何かしらのストレスによって脳の働きが不安定になることが原因とされていますが、ルーカスが長年受けてきた虐待とストレスが、この病気を引き起こした大きな原因であることは明白です。
刑務所内での生活
via pixabay.com
刑務所内で持続的な母親の幻聴に苦しんだルーカスは、破壊衝動に囚われ自殺未遂を繰り返しました。そのため4年間にわたる薬物療法とショック療法で心の改善を試みます。治療によって脳の働きを回復させ、ストレスとの付き合い方を学び始めたのです。
治療によって多少落ち着いたルーカスは刑務所内で電気技師の資格を取得し、大学レベルの教育プログラムを修了させ、刑務所関係者に高く評価されました。しかしこのことが仇となり、ルーカスはシリアルキラーへの道を急速に歩み始めたのです。
治療によって多少落ち着いたルーカスは刑務所内で電気技師の資格を取得し、大学レベルの教育プログラムを修了させ、刑務所関係者に高く評価されました。しかしこのことが仇となり、ルーカスはシリアルキラーへの道を急速に歩み始めたのです。
わずか10年で釈放
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時は1970年、アメリカは長引くベトナム戦争の真っ只中でした。その為アメリカは財政難に陥り、囚人1人にかけられる予算を制限する事態が発生していました。刑務所内での資格取得と教育プログラムを修了したことで高く評価されたルーカスは、更生したと見做され釈放を言い渡されます。囚人の数を減らす必要があったのです。
判決では約40年という刑期だったのにも関わらず、入所してから10年足らずで釈放を言い渡されたルーカスは、出所を望んでいませんでした。そのため仮釈放委員会で「釈放したらまた人を殺しますか?」という問いに対しルーカスは「はい。自分は釈放されたらまた人を殺します。」と答えました。
しかしこの発言を冗談と勘違いした仮釈放委員会は、あろうことかルーカスに釈放を言い渡したのです。
判決では約40年という刑期だったのにも関わらず、入所してから10年足らずで釈放を言い渡されたルーカスは、出所を望んでいませんでした。そのため仮釈放委員会で「釈放したらまた人を殺しますか?」という問いに対しルーカスは「はい。自分は釈放されたらまた人を殺します。」と答えました。
しかしこの発言を冗談と勘違いした仮釈放委員会は、あろうことかルーカスに釈放を言い渡したのです。
すぐに殺人
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「釈放されたらまた人を殺します。」という言葉の通り、1970年6月、ルーカスは出所後すぐに人を殺しました。刑務所を出た僅か数ブロック先で、ルーカスは女性を絞殺し金品を奪ったのです。
その犯行を予知するかのように、ルーカスは出所の際ゲートに立つ刑務官に「あなた達の玄関にプレゼントを置いておきます。」と告げていました。数ブロック先で殺害した女性の遺体を刑務所前に置いたとされるルーカスでしたが、彼がこの日に殺害したのは1人ではなかったのです。
アメリカ国家の財政問題、そして仮釈放委員会による判断ミス、二つの要素とルーカス自身の闇が重なり、この日を境に彼は完全なる連続殺人鬼となったのです。
その犯行を予知するかのように、ルーカスは出所の際ゲートに立つ刑務官に「あなた達の玄関にプレゼントを置いておきます。」と告げていました。数ブロック先で殺害した女性の遺体を刑務所前に置いたとされるルーカスでしたが、彼がこの日に殺害したのは1人ではなかったのです。
アメリカ国家の財政問題、そして仮釈放委員会による判断ミス、二つの要素とルーカス自身の闇が重なり、この日を境に彼は完全なる連続殺人鬼となったのです。
釈放から連続殺人鬼と化す
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母親殺害前、動物虐待や窃盗を繰り返すことはあっても、手当たり次第殺害することはなかったルーカスでしたが、1970年の釈放後、ルーカスの殺人への垣根はさらに低くなります。
残忍な連続殺人鬼と化したルーカスは、1983年に逮捕されるまでどのような人生を歩み、罪を重ねたのでしょうか。
ルーカスの逮捕のきっかけとなった「ケイト・リッチ殺害事件」までを紹介します。
残忍な連続殺人鬼と化したルーカスは、1983年に逮捕されるまでどのような人生を歩み、罪を重ねたのでしょうか。
ルーカスの逮捕のきっかけとなった「ケイト・リッチ殺害事件」までを紹介します。
釈放後すぐに殺人
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釈放後、刑務所の数ブロック先で女性を殺害したルーカスは、その日のうちに計2人を殺害したと言われています。年齢も関係なく手当たり次第殺す勢いのルーカスは、逃亡生活を始めました。
1日にタバコを5箱吸い、酒やジャンクフードで生きながらえたルーカスには殺人以外生きる目的などありませんでした。
母親を殺害したことでタガが外れたのか、ルーカスは釈放後はしばらく働くこともなく、襲う相手が現れるのただ待っているような状態でした。
1日にタバコを5箱吸い、酒やジャンクフードで生きながらえたルーカスには殺人以外生きる目的などありませんでした。
母親を殺害したことでタガが外れたのか、ルーカスは釈放後はしばらく働くこともなく、襲う相手が現れるのただ待っているような状態でした。
誘拐に失敗し再び刑務所へ
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釈放から12ヶ月後の1971年、ルーカスはバス停にいた10代の女学生の誘拐を試みました。しかしこの誘拐は少女の抵抗で未遂に終わります。しかし駆けつけた警察官に、所持していたハンドガンを発見されてしまいます。
このことが仮釈放違反となりルーカスは起訴され、約4年の実刑判決を言い渡されます。刑務所内では問題を起こすこともなく過ごし、その後1975年8月に釈放されたルーカスは、ある女性と結婚することになるのです。
このことが仮釈放違反となりルーカスは起訴され、約4年の実刑判決を言い渡されます。刑務所内では問題を起こすこともなく過ごし、その後1975年8月に釈放されたルーカスは、ある女性と結婚することになるのです。
子持ちの女性と結婚
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1971年の女学生誘拐未遂の罪で服役中に、ルーカスはペン・フレンドと文通するようになります。刑務所内のルーカスに手紙を書いてきた女性に返事を出したのがきっかけで始まった2人の文通は、1975年のルーカスの出所まで続きました。
刑務所にいる会った事もない男性と文通するという少し変わった女性と、ルーカスは出所後交際を始めました。女性はシングルマザーでしたが、2人は交際を始めてすぐに結婚しました。
しかし女性の娘が、ルーカスに性的虐待をされたと母親に訴えた事で2人の結婚生活は破綻し、ルーカスは結婚から2年後に女性のもとを去りました。
刑務所にいる会った事もない男性と文通するという少し変わった女性と、ルーカスは出所後交際を始めました。女性はシングルマザーでしたが、2人は交際を始めてすぐに結婚しました。
しかし女性の娘が、ルーカスに性的虐待をされたと母親に訴えた事で2人の結婚生活は破綻し、ルーカスは結婚から2年後に女性のもとを去りました。
オーティス・トゥールとの出会い
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1975年に出所し結婚するも2年で別れてしまったルーカスは、しばらく妹の住むフロリダの家に居候していました。その間ルーカスはフロリダにあるキノコ農場で働いて生計を立てていましたが、オーティス・トゥールという男と出会った事でルーカスの殺人行為は加速しました。
下品で野蛮な男、オーティス・トゥールは幼い頃から虐待されており、しかもルーカスと同じ連続殺人鬼だったのです。似たような境遇と現在を持つ2人はすぐに意気投合しました。
ベストバディを見つけたルーカスはその後妹の家を出て、オーティス・トゥールのトレーラーハウスがあるジャクソンヴィルに拠点を移しました。そして2人は各地を転々とし、殺人を繰り返したのです。
下品で野蛮な男、オーティス・トゥールは幼い頃から虐待されており、しかもルーカスと同じ連続殺人鬼だったのです。似たような境遇と現在を持つ2人はすぐに意気投合しました。
ベストバディを見つけたルーカスはその後妹の家を出て、オーティス・トゥールのトレーラーハウスがあるジャクソンヴィルに拠点を移しました。そして2人は各地を転々とし、殺人を繰り返したのです。
ベッキーとの出会い
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オーティス・トゥールはある日、ベッキーという愛称の姪をルーカスに紹介しました。当時12歳だったベッキーをすぐに好きになったルーカスは、その後ベッキーのことを深く愛するようになります。ルーカスが40歳という年齢に対してベッキーは若すぎましたが、ありのままの自分を受け入れてくれるベッキーに、ルーカスは強く惹かれたのです。
ルーカスはベッキーを内縁の妻とし、トゥールを含めた3人でアメリカ各地を回りました。
ルーカスはベッキーを内縁の妻とし、トゥールを含めた3人でアメリカ各地を回りました。
性的衝動は殺人で解消
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