2019年10月5日 更新

巣鴨子供置き去り事件の概要とその後は?母親や長男の現在についても

今から31年前に起きた「巣鴨子供置き去り事件」は、母親の育児放棄によって起きた事件です。事件発覚の場所となったマンションには、長男を始めとする4人の子供達が暮らしていました。今回は事件の概要と、置き去りにした母親や子供達のその後、そして家族の現在を紹介します。

目次

大都市の病理現象が問題視される

Tokyo Japan City - Free photo on Pixabay (686398)

冒頭でも触れていますが、戦後の日本は共産主義者のコミンテルンであるGHQの政策によって、弱体化が進められてきました。現在もこの政策は消えていませんが、この政策は長い時間を掛けてじわじわと効果を発揮しています。

GHQのみならず、共産主義者のコミンテルンは世界中どこにでも潜んでおり、一党独裁を実現する為に、家庭分断、男女分断などの二元論(〇〇vs△△)で世間を扇動していきます。その中で、女(母親)の自由を煽り、家庭から引き離すことで、日本の家制度を破壊し、日本人の子供を絶やしたり、洗脳工作しやすいようにするという策があるのです。

このような結果が、田舎を棄てて都会に若者を集中させる、核家族化、更に専業主婦に罵倒浴びせ女も働くことを義務化していくという現代の問題点に繋がっています。巣鴨子供置き去り事件もまた近所付き合いの無い個人主義や、女の自由を謳歌するなど、大都会ならではの病理現象が注目を集め、問題視されるようになりました。

マンションの住民達が嫌がらせを受ける

The Offence Double Exposure Victim - Free photo on Pixabay (686411)

いつの時代も文句や嫌がらせを行う暇なクレーマーが存在していますが、巣鴨子供置き去り事件が発覚した後は、この事件に気が付かなかったという理由で、何故か同じマンションの住人達に矛先が向かいました。

嫌がらせ電話や、ドアを激しく叩かれるなど、住人を責める人が溢れたといわれてます。確かに半年も親のいない状態の中で、部屋も異臭が漂っていたことを考えると、近所の人達もそれなりに異常さには気が付いていたのかもしれません。

しかし、無関係な住人を責めるだけで満足するのは、そのクレーマーもまた身勝手な他人事の大人だと言えるでしょう。

嫌がらせにより引っ越しをした住人もいる

Movers Moving Carry - Free vector graphic on Pixabay (686417)

現代も「正義マン」と揶揄される、融通の利かないクレーマーが増えてきていますが、いつの時代もこの迷惑な正義マンが存在してたのです。

巣鴨子供置き去り事件が発覚した後から、マンション住民達に対する嫌がらせが大きくなり、ついには引っ越してしまった住民もいたと言われています。

しかし、世論は嫌がらせだけではなく、子供達への励ましの手紙やお金などを送ってくる人達もおり、本当に子供達を心配した優しい大人達もいたのです。

育児放棄する親への批判

Protest Demonstration Communism - Free vector graphic on Pixabay (686420)

現在でも幼児虐待のニュースを目にした時、人々はその加害者となった親を叩きます。巣鴨子供置き去り事件でも、育児放棄した母親に対して激しい批判の声が上がりました。

もちろん、子供達に対して直接的な被害を与えた親が責められることは当然です。しかし、幼児虐待は親だけを糾弾しても、解決したことにはなりません。この問題は、社会全体や大人全体が根本的な部分から、変化させていかなければ、いつまでも可哀相な子供を減らすことが出来ないのです。

事件をきっかけに映画「誰も知らない」が制作された

Film Photo Slides - Free image on Pixabay (686431)

巣鴨子供置き去り事件が世の中からすっかり忘れ去られていた頃、是枝裕和(これえだひろかず)監督の映画「誰も知らない」が公開されました。

この映画は、巣鴨子供置き去り事件をモチーフにして作られていますが、実際の事件より内容は抑え気味となっています。しかし、公開後に若い世代もこの事件を知ることになり、再び幼児虐待や育児放棄の実態などに注目が集まりました。

またこの映画以外にも、シンガーソングライターの大森靖子(おおもりせいこ)は、この事件をモチーフにした「青い部屋」という曲を発表するなど、クリエイターにも影響を与えました。

2004年に制作された映画「誰も知らない」

Cinema Hall Film - Free photo on Pixabay (686447)

是枝裕和監督が巣鴨子供置き去り事件をモチーフに映画を作ろうと考えたのは、事件を知った直後の1989年(昭和64年/平成元年)頃だと言います。

構想に15年という長い時間を掛けて完成したのが、映画「誰も知らない」です。2004年(平成16年)5月に開かれた第57回カンヌ国際映画祭にて先行上映され、日本では2004年(平成16年)8月7日(土)に公開されました。

ここでは多くの反響を得た、映画「誰も知らない」について紹介していきます。

主演は柳楽優弥さん

Boy Adult Relationship - Free image on Pixabay (686460)

今ではすっかり俳優としての知名度も上がり、様々な活躍をしている柳楽優弥(やぎらゆうや)さんは、映画「誰も知らない」で俳優デビューしました。

当時、柳楽さんは「巣鴨子供置き去り事件」の長男と同じ年齢の14歳で、彼は是枝監督に「目に力がある」と抜擢されたのです。映画の中では、幼い子供達の面倒を見る健気な長男を演じて高く評価されました。

撮影中、柳楽さんは成長期で、映像の中で身長が伸びたり声変わりしたことも、映画にリアリティーを与えたと言われています。

母親役はYOUさん

Fashion Beautiful Woman - Free photo on Pixabay (686470)

母親役は、タレントのYOUさんが演じました。是枝監督は「いかにも育児放棄しそうなキャラ」と彼女を選んだと言われてます。確かに映画の中でのYOUさんは、ふんわりとした雰囲気で頼りがいも感じられない母親に見えます。

また、海外での公開中、映画のエンドロールの中の母親役が「YOU」となっていたことで「あなた」と勘違いしてしまった外国の人達が、勝手に強いメッセージ性を感じてしまったという逸話も残されています。

あらすじ

Book Story Fairy - Free photo on Pixabay (686473)

映画のあらすじは、巣鴨子供置き去り事件をモチーフにしていますが、内容は実際のものよりソフトになっています。主人公の福島明(柳楽優弥)が、母と共にとあるマンションに引っ越しをしてくるところから物語は始まります。

母は大家に息子と2人暮らしと嘘を付きましたが、本当は幼い弟妹達を含めた5人家族で、弟妹達はトランクに詰められこっそりと家の中に運び入れられました。この子供達には戸籍も無く、大家にも隠さねばいけないことから、母親は子供達に外出禁止を命じ、デパートで働いて子供達を育てていました。

母がいない間、長男は幼い弟妹達の面倒を見ていましたが、ある日母には男が出来、家に帰ってこなくなるのです。子供達だけの生活は徐々に困窮していくのですが…このストーリーの続きは、映画を観て確認することをおススメします。

第57回カンヌ国際映画祭にて最優秀主演男優賞を受賞

Carpet Party Red - Free vector graphic on Pixabay (686475)

映画「誰も知らない」は育児放棄(ネグレクト)の実態を世に知らしめ、世界でも大きく評価されました。カンヌ国際映画祭では、史上最年少で日本人の柳楽優弥さんが、第57回最優秀主演男優賞を受賞しています。

更に、フランダース国際映画祭のグランプリ、シカゴ国際映画祭では金のプラーク賞を受賞、日本でもキネマ旬報ベストワンに選ばれるなど、国内外で高く評価され数多くの賞を受賞しました。

柳楽優弥さんは、この作品で一躍有名になり、俳優としての知名度を上げていくことになるのです。

7 / 8

関連する記事 こんな記事も人気です♪