2019年9月8日 更新

リンゼイアンホーカーさん殺害事件の詳細!市橋達也の逃亡劇

市橋達也という名前に聞き覚えはあるでしょうか。マスコミが当時、連日繰り返し報道していた大きな殺人事件の犯人です。現代社会で殺人事件は年間900件以上起こっています。その中でなぜこの事件がここまで大きく報道されたのでしょうか。詳しく解説していきます。

目次

市橋受刑者は無職で、交友関係も派手ではなく自宅マンションに引きこもりがちな生活をしていたものと考えられます。一方リンゼイ・アン・ホーカーさんは、10月にイギリスから来日し英会話スクールの講師をしていました。一見この二人に共通点は見当たりません。

この二人が出会ったのは、ホーカーさんが殺害されるたった6日前です。このわずか6日間の間に、ホーカーさんと市橋受刑者はどのように知り合い、関係を築いていったのでしょうか。

英会話学校「NOVA」

 (596061)

英会話学校「NOVA」は大々的にCMを流していた時代もあるので、知っている人は多いでしょう。ホーカーさんはこの大手英会話学校であるNOVAで2007年10月より講師をしていました。

一部では、外国人講師の中でNOVAはあまり評判の良い会社ではなかったと報道されています。男性クラスには女性講師が割り当てられ、女性クラスには男性講師が割り当てられる、真面目に英語を学ぶためではなく講師との恋愛関係が目当ての生徒を許容しているという声があったようです。

ホーカーさんも友人や同僚に「日本人男性は気味が悪い、気持ち悪い」と漏らしていたと、事件後に報じられています。しかし、市橋受刑者とホーカーさんはこのNOVAで出会ったわけではありませんでした。

3月20日リンゼイさんから友人への電話

 (596091)

二人の出会いは電車内でした。行徳駅から西船橋駅までの電車にたまたま乗り合わせていただけでしたが、市橋受刑者がリンゼイさんに目を付け、西船橋駅で下車後リンゼイさんの後を追いました。

市橋受刑者は「以前、洗濯機を直してあげたの覚えてません?」と声をかけました。覚えのないホーカーさんは否定したようです。これが3月20日深夜の出来事、二人の初めての接点です。

リンゼイさんは市橋受刑者と別れた後、「すごく変な人に会った。電車に乗ったら変な男が見つめてて、電車を降りたら話しかけてきた」と友人に電話しています。

被害者宅へ押しかける

 (596126)

市橋受刑者に声をかけられた後、ホーカーさんは自転車でその場を去りました。しかし市橋受刑者しつこく走って追いかけてきます。

「美術を学ぶために留学したいので、英語を教えてほしい。怪しいものではない」「水を飲ませてほしい」と市橋受刑者はホーカーさんに頼みました。ホーカーさんはこれを信じて、同居女性のいる自宅に市橋受刑者を上げてしまいます。

ホーカーさんはなぜ市橋受刑者に自宅を教えてしまったのでしょうか。それはイギリスで「日本は安全な国、日本人は安全」という考えが浸透していたからです。

水を飲ませてもらった市橋受刑者は、彼女の似顔絵を描いて「英語を教えてもらうお礼に」とホーカーさんに渡しました。同時に名前、電話番号、メールアドレスの交換に成功したのです。

3月25日英会話レッスンの約束を交わす

 (596145)

連絡先を交換した後、市橋受刑者とホーカーさんは数回メールのやりとりをしました。その中で1時間3500円で英語の個人レッスンをする約束をしてしまうのです。

ホーカーさんにとって、NOVAを通してのレッスンよりも手取りが良かったのかもしれません。出会って5日しか経っていない日本人男性の個人レッスンを、ホーカーさんは引き受けてしまいました。

しかしこの時点で仕送りを止める通告を父親から受けていた市橋受刑者は、本当にレッスン代を払うつもりがあったかどうかは定かではありません。

リンゼイアンホーカーさん殺害までの経緯

 (596146)

たまたま電車で乗り合わせたホーカーさんを追いかけて、不自然と言えるような出会いを無理矢理作った市橋受刑者ですが、出会った時に殺害を計画していたわけではないようです。

出会ってから連絡先を交換しメールで連絡を取り合う中で、市橋受刑者はホーカーさんへの想いを募らせていったのでしょう。

ホーカーさんに市橋受刑者が恋愛感情を持っていたことは間違いなさそうですが、出会って数日の女性をなぜ殺害してしまったのかその経緯をみていきましょう。

行徳駅前の喫茶店来店時の防犯カメラ

 (596159)

市橋受刑者とホーカーさんが英会話の個人レッスンをおこなった場所は、行徳駅前の喫茶店でした。そのときの市橋受刑者とホーカーさんの姿が、喫茶店の入り口に設置された防犯カメラに映っています。

ここで市橋受刑者はホーカーさんから1時間ほどのレッスンをしてもらいました。留学を希望している市橋受刑者に対し、ホーカーさんは一生懸命英語を教えてあげたことでしょう。

しかしこの1時間のレッスンは、その後市橋受刑者の自宅にホーカーさんを連れ込むための布石に過ぎなかったのです。

タクシーで市橋達也の自宅へ向かう

 (596189)

レッスンが終わろうとしたとき、市橋受刑者はレッスン料金を忘れたことをホーカーさんに告げます。そしてお金を取りに行くために自宅に一緒に来てほしいと頼みました。

ホーカーさんが二つ返事でついてきたかはわかりませんが、二人は喫茶店から市橋受刑者の自宅までタクシーで移動しました。9時54分、市橋受刑者の自宅マンション内エレベーターに設置されている監視カメラに、2人が映っているのが確認されています。

とうとう殺害現場である市橋受刑者の自宅マンションに、ホーカーさんはたどり着いてしまったのです。

自宅で被害者を拘束して暴行

 (596214)

市橋受刑者の自宅マンションの部屋に入ったところで、ホーカーさんは押し倒され、結束バンドなどで拘束されました。結束バンドはあらかじめ輪の形にされて玄関脇に用意されており、計画的にホーカーさんを連れ込んだことがわかります。

その後ホーカーさんは市橋受刑者から暴行を受けます。暴行は繰り返し行われたようで、何度も顔を殴られた跡が残っています。

また捜査時、部屋のゴミ袋からは市橋受刑者の体液が入った避妊具が発見され、避妊具の外側にホーカーさんの細胞がは確認されたことから性的暴行も受けていたと推測されます。

被害者を監禁

 (596216)

ホーカーさんに暴行を加えた後、市橋受刑者はホーカーさんを解放せず自宅マンションに監禁しています。監禁にはなぜか取り外し可能な浴槽を使用しました。

浴槽を取り外して和室に設置し、その中にホーカーさんを入れています。監禁中には、拘束を解いてほしいと頼むホーカーさんを殴りつけ、暴行を続けました。

日付が変わった24時ごろに、市橋受刑者は当時交際していた女性に「1週間ほど会えない」とメールで連絡していますので、この時点で監禁を長期間続けるか、すでに殺害をするつもりでいたのかもしれません。

逃亡を試みた被害者を殺害

 (597992)

3 / 9

関連する記事 こんな記事も人気です♪