目次
- 新潟少女監禁事件の概要
- 新潟少女監禁事件に関わった人物のその後
- 加害者「佐藤宣行」
- 被害者「佐野房子」
- 加害者の母親
- 加害者の父親
- 監禁が長期にわたってしまった理由
- 新潟県警の不備
- 虚偽発表
- 初動捜査の不備
- 事件発覚した当初の対応
- 本部長と局長は退職
- 少女と加害者の生活
- 下校時にナイフを突きつけ誘拐
- 繰り返される暴行
- 衛生的ではない生活
- 栄養失調等の疾患
- 解離性障害
- ビニール袋に排泄
- 少女の知能は人並み
- 佐藤宣行は少女のことを「友達」と思っていた
- 事件発覚の経緯
- 母親への暴力がエスカレート
- 医療保護入院の決定から発覚
- 佐藤宣行と両親の関係
- 父親は既に他界している
- 母親も佐藤宣行を溺愛
- 母親は10年以上2階に上がっていない
- 佐藤宣行の生い立ち
- 両親に溺愛されて育つ
- 中学校1年の時に不潔恐怖症と診断
- 工業高校入学
- 家の中で鬱憤を晴らすようになる
- 就職するも数か月で辞職
- 父親を家から追い出す
- 母親から自立しようとする
- 裁判の結果
- 地裁
- 高裁
- 最高裁
- 9年にも及んだ新潟少女監禁事件
最高裁
via pixabay.com
事件発覚から約3年後、2003年(平成15年)6月12日(木)、最高裁判所第一法廷で、検察と弁護人による上告審の弁論が行われました。併合罪についても、もう一度議論して、一か月後の7月10日(木)に最終判決を下します。
最高裁では、懲役14年を言い渡され、これ以後の佐藤宣行からの控訴を棄却しました。これによって、佐藤宣行は懲役14年となるのですが、刑務所では精神を保っていられずに度々医療刑務所に入院。母親は、この頃から痴呆症が進んでおり、面会に来ることもなくなっていました。
あれだけ暴力を振るい、母親を奴隷のように扱っていた佐藤宣行は、留置所内でも「お母さん、お母さん」と母を追い求めていたと言われています。現在はすでに出所しており、どのような生活をしているのかは分かっていません。
最高裁では、懲役14年を言い渡され、これ以後の佐藤宣行からの控訴を棄却しました。これによって、佐藤宣行は懲役14年となるのですが、刑務所では精神を保っていられずに度々医療刑務所に入院。母親は、この頃から痴呆症が進んでおり、面会に来ることもなくなっていました。
あれだけ暴力を振るい、母親を奴隷のように扱っていた佐藤宣行は、留置所内でも「お母さん、お母さん」と母を追い求めていたと言われています。現在はすでに出所しており、どのような生活をしているのかは分かっていません。
9年にも及んだ新潟少女監禁事件
via pixabay.com
新潟少女監禁事件は、9年2ケ月という今までの監禁事件の中でも最長のものです。一人の短絡的な行動で、未来ある少女の大切な時間を奪ったことは、取り返すことができません。
犯罪を犯した佐藤宣行を許すことは出来ませんが、幼い頃の歪んだ愛情で我慢を覚えさせなかった、両親の責任も重いと感じられる事件と言えるでしょう。普通の愛情と溺愛は違います。もちろん、父と母を否定して責めたところで、自分で自分を認めてあげなくては、何も解決しないのです。
日本は世界に比べて平和ではありますが、心に闇を抱えている人はわりと多いのが現状です。事件は他人事に思いがちですが、自分達が被害者や加害者になる可能性は無い訳ではありません。その為、幼少期の子育ては、家族で抱え込まず、誰か客観的にアドバイスしてくれる人が必要なのかもしれません。
犯罪を犯した佐藤宣行を許すことは出来ませんが、幼い頃の歪んだ愛情で我慢を覚えさせなかった、両親の責任も重いと感じられる事件と言えるでしょう。普通の愛情と溺愛は違います。もちろん、父と母を否定して責めたところで、自分で自分を認めてあげなくては、何も解決しないのです。
日本は世界に比べて平和ではありますが、心に闇を抱えている人はわりと多いのが現状です。事件は他人事に思いがちですが、自分達が被害者や加害者になる可能性は無い訳ではありません。その為、幼少期の子育ては、家族で抱え込まず、誰か客観的にアドバイスしてくれる人が必要なのかもしれません。
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