2019年10月22日 更新

スパルタで有名な日生学園の現在!驚愕の指導内容と過去の暴力事件も

スパルタ指導で有名な日生学園は、刑務所と呼ばれるほどの厳しい寮生活やルールがある高校です。スパルタ指導の内容や生徒の一日のスケジュール、日生学園の変わった風習をご紹介します。また、現在の日生学園の様子についてもお伝えします。

目次

Chains Feet Sand - Free photo on Pixabay (314097)

スパルタ指導では過激な暴力が行われていました。生徒がルールを守れないことがあると執拗に暴力を振るったのです。殴る蹴るの体罰を行って生徒を支配していました。

ルールを守らなかったことが原因とは言え、体罰の横行は現在では信じられないことです。

自殺者・死亡事故にまで発展

Glass Shattered Window - Free photo on Pixabay (314102)

厳しい指導に耐えきれなくなった生徒が脱走をしたり、いじめや激しい暴力による自殺者が出ていたことが表面化しました。不審死も発生していますが原因不明で片づけられています。

生徒が脱走をすると寮内にアラームが鳴る仕組みとなっていてすぐに教師が車で探しに行ったと言われています。高校の最寄の駅に行くと駅員から学校へ連絡が入るため、生徒たちは山を越えて脱走をするなど本当に刑務所から脱走するようなやり方で学校から逃げていました。

学校側は改善しなかった

Hand Fear Despair - Free photo on Pixabay (314110)

週刊誌に掲載されたことにより大きな話題となりましたが学校側に改善は見られませんでした。そのため行政指導が入る事態となったのです。

行政指導が入った

Gun Shoot Cartridge - Free photo on Pixabay (314115)

学校側に改善の様子が見られなかったため国や県が対応に乗り出しました。国会議員が国会で体罰やいじめなどの事件について取り上げたため学校に国政調査が入ったのです。

また、日生学園のある三重県も私学助成金交付に関連して改善が見られるまでは助成金をストップする措置を講じるなど厳しい行政指導を行いました。

大きな話題となり行政指導も入ったことで、日生学園は今までのスパルタ指導による校風を変えようと新しい道を模索し始めることになったのです。

スパルタ指導の内容とは

Question Mark Why Problem - Free photo on Pixabay (314119)

日生学園では男子生徒は全員坊主にすることが義務付けられていたり、素手でトイレ掃除をさせられたりといったスパルタ指導が行われていました。

トイレ掃除に関しては、「ワッショイ」と大声を出しながら素手で便器を磨くスタイルでした。汚れは爪で削って落としていたそうです。掃除道具を使うことが許されず手袋すらさせてもらえないというのはかなりのスパルタ指導と言えるでしょう。

他にも様々な決まりがありました。スパルタ指導の内容を具体的に見ていきます。

「刑務所」と呼ばれていた

Prison Cell Jail - Free photo on Pixabay (314122)

寮の起床時間は4時と決められており、起床後は心行が行われました。心行とは足を肩幅の倍くらいに開いてそのまま上半身を前に倒して雑巾がけをする動作のことで「しんぎょう」と読みます。青田強氏が考案した精神鍛錬で、大声で「ワッショイ」と声掛けしながら床を磨かなければなりませんでした。

心行をすると心が空になる、目が輝いてくると青田強氏は言っていたようです。冬でも裸足で行わなければならない辛いものでしたが、起床後だけでなく事あるごとに頻繁に行われていました。

寮ではほとんど自由時間がなく24時間教師から監視されていたため学校の卒業生は寮のことを刑務所と呼びます。

マラソン

Sport Competition Endurance - Free photo on Pixabay (314124)

下校後に寮で心行した後はマラソンをすることが義務付けられていました。日曜以外は寮から学校の校門まで往復6㎞の距離を走っていたのです。マラソンの走り方にも決まりがあり、全員足並みを揃えて足を90度直角にして走らなければなりませんでした。

マラソンをする風習は現在でも残っています。

お菓子・雑誌持込禁止

Candy Sweetmeats Sweets - Free photo on Pixabay (314130)

お菓子や雑誌の持ち込みは禁止されていました。普段は手に入れる機会がありませんが一年に二回、夏休みと冬休みに実家へ帰省することが許されていたのでお菓子や雑誌を手に入れることができたのです。

こっそり持ち込もうとしたことがばれると暴力を振るわれ、寮で同じ部屋の生徒も連帯責任で正座を強要されました。教師が持ち物や机の中を抜き打ちでチェックすることがあったので持ち込みがばれることがあったのです。

しかし生徒たちは色々と知恵を絞っていたようです。親からの仕送りも教師のチェックが入るため、ばれないように日用品の中にお菓子を隠して仕送りしてもらい密輸するということが生徒の間で広まりました。ばれると体罰を受けるので非常にスリル満点だったと言えます。

校内の上下関係

Book Asia Children - Free photo on Pixabay (314144)

上下関係はとても厳しいものでした。食事の際は上級生が食べ始めてからでないと下級生は食べ始めてはいけないというルールや上級生の飲み物がなくなったら下級生が注ぎに行くというルールが存在したのです。

上級生が偉いという価値観だったため下級生が理不尽な暴力を受けることもありました。ルールを破った時だけでなく上級生に気に入らないことがあれば暴力を振るわれたのです。

寮では夜中にトイレに呼び出されて暴力を振るわれることもあったようです。

男女交際禁止

Hands Love Couple - Free photo on Pixabay (314228)

男女交際は禁止されていました。全寮制だったため同じ寮には住んでいましたが女子生徒の部屋につながる廊下の前では教師が見張っていたと言います。

交際が発覚した場合は退学処分になるなど厳しい処罰が待っていました。男子生徒と女子生徒が接触できるのは授業の合間の休み時間だけでしたが会話をすることも許されない雰囲気だったので話すのにはかなりリスクがあったのです。

男子生徒と女子生徒が一緒にいるところを見つかると退学になるという噂も出回りました。しかし心行では女子生徒も男子生徒と同じように大声を張り上げていたので色気がないと感じていた男子生徒が多かったようです。

修学旅行などの娯楽行事はない

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