2019年10月24日 更新

【附属池田小事件】逃げた教師岩崎真季と犯人宅間守の現在は?

平成を代表する事件のひとつ附属池田小事件。この事件には、逃げた教師言われた岩崎真季という女性の存在やトイレで助かった生徒など多くの事実があります。この記事では様々な角度から事件を振り返り事件後の遺族や被害者のことや、犯人の現在についても説明していきます。

目次

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負傷児童の氏名や被害状況の確認など、学校全体としての把握が行えず、救急車に付添うよう申し出た教員もいたが、管理職である教員達が判断できず、事件の全容をつかめず、致死的な状態になっている負傷児童の搬送に、殆どの教員が付き添うことができず、児童の搬送先病院の保護者への連絡も大きく遅れました。

事件直後、ある死亡児童の保護者は早い段階で来校したが、学校内で負傷していた児童に会うことができず、自力で病院を探し回った結果、既に死亡した我が子と対面するという悲劇に会います。また、事件後、学校からの説明や弔問が遅れ、教員の心ない表現、発言、行動が遺族の心を大きく傷つけることになりました。

逃げた教師と言われた岩崎真季

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事件当時、宅間が侵入し児童が多く亡くなった2年西組の担当教員は岩崎真季という20代後半の女性教員でした。

彼女は、宅間が侵入してきたことに気づいた際に児童に逃げるよう指示したのち、警察へ通報するため廊下側前のドアから出て事務室に向かって廊下を走ったとされています。通報のためとはいえ、児童の避難誘導を行わなかったその行為が児童たちを置き去りに逃げたということで非難されました。

女性教師の名前はネット上でも簡単に調べられてしまうほどでした。彼女が警察へ通報したのは事件が発生して7分たった頃だったそうで、通報するにも時間がかかりすぎなのでは?という事も憶測に拍車をかけました。
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彼女は事務室から110番に通報しました。通報した際、警察に事件の詳細を聞かれ、対応に時間がかかったと言われており、そのため、警察からの救急車の依頼が遅くなります。学校から逃げた児童の中に、近くのスーパーで助けを求めた児童がおり、そちらの通報の方が事件発生から5分と早かったのです。

そういったこともあり、彼女は逃げただけではないのか、との関係者からの追求があり、様々な意見が飛び交いましたが、その真偽は定かではありません。事件から半年後に彼女は、その苦しい胸の内を打ち明けています。

教師の声でトイレに逃げ込み助かった生徒も

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「トイレから出るな!個室に入って鍵をかけて閉じこもってろ!!」そんな先生の声を聞き、ある生徒は、宅間が乱入したタイミングに、出ようとしていたトイレを出ずにそのまま逃げこみます。

その生徒は何が何だか分からないまま、先生のその声に従いトイレに閉じこもりました。しばらくすると怒鳴り声や悲鳴が聞こえ、3時間目が始まるチャイムが鳴る頃にもその状態が続いたそうです。

そのまま3時間目の終了のチャイムが鳴るまで、トイレに籠って隠れていた為、生き残ることができたそうです。初めの教員の声に従っていなければ、この生徒も被害に遭っていたかもしれません。こうして助かった生徒も存在するのです。

被害者遺族への対応

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この事件は被害者遺族を中心に心に重い闇を落とすことになり、家族のささやかな幸せ、希望、日常を奪い去ってしまいました。実際に行われた被害者遺族への対応について解説します。

死亡した生徒には卒業証書

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この事件で死亡した2年生7名は、2006年に卒業した同級生と共に特別に卒業証書を授与され、「小学校を卒業」という形になりました。さらに、2007年にはこれと同様に、死亡した1年生1名に卒業証書が授与されました。

文部科学省からの慰謝料や賠償金

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小学校を管理する文部科学省は、被害者遺族らに総額4億円の慰謝料や賠償金を支給しました。被害者遺族の心情は、決してお金で解決できることではありませんが、国としてのその時にできる対応のひとつだったと言えるのでしょう。

保護者の中には、心的外傷後ストレス障害 (PTSD) にかかった人もいます。また、「あの時ああすればこの事件が起きなかったのに(または被害を抑えられたというのに)」というサバイバーズ・ギルト、いわゆる「見殺しにしたという自覚」ともとれる自責の念に駆られている教員もいると言います。

この事件が与えた世間への影響

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附属池田小事件は世に多大な影響を与えました。二度とこのような悲劇を繰り返さないために、この事件をきっかけに世間では様々な影響が起きました。

学校の安全対策

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この事件をきっかけに、教育関連施設にも「警察官立寄所」の看板またはシールが貼り付けられ、部外者の学校施設内への立ち入りが厳しく規制され、警備体制を強化するなどの方策を主張する声が増えました。また、親が子供の身を守るための行動も積極的に行われ防犯ブザーの携帯などの対応策が図られました。

この事件は、日本の学校が、それまでの「地域に開かれた学校」から安全対策重視の「閉ざされた学校」に方針転換するきっかけとなりました。それまで小学校は、地域のコミュニティに重要な役割を果たし、校庭は子供たちの遊び場にもなっていました。

学校への監視カメラの設置、部外者の立ち入りを原則禁止する傾向が強まりました。学校への警備員配置、集団登校時の保護者や地域ボランティアによる見守り活動、またこの事件を境に、小学校においては児童の名札を廃止したり、あるいは校内のみの着用に限定したりする学校が増えるようになっています。

触法精神障害者への対応

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