2019年8月7日 更新

御巣鷹山では度々心霊現象が?日本航空123便墜落事故との関係とは

520人の尊い命が一瞬で奪われてしまった、日航機墜落事故。あまりにも悲惨な事故だったせいか、墜落現場となった御巣鷹山では度々心霊現象があると言われています。今回は、日本航空123便墜落事故の概要と噂されている陰謀論を含め、御巣鷹山の心霊現象を検証します。

目次

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アメリカからやってきた調査団の一行は、来日してもすぐに事故現場に入ることが出来ませんでした。当時現場では、事故の原因を究明する運輸省航空事故調査委員会と、事故に対して責任追及などの起訴をしたい警察がそれぞれ捜査していたのです。

その為、許可が下りるまでの間、アメリカの調査団はしばらく待機したのちにようやく現地に入ります。自分達ボーイング社とアメリカ経済の命運が掛かっているだけに、調査団は破損した機体の部品などを入念にチェックしていました。

事故から約1ヶ月が過ぎた1985年(昭和60年)9月6日、ボーイング社は以前自社で修理した部分が原因ではないか?という声明を発表します。

黙秘権を行使し真相に踏み込めなかった

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ボーイング社が発表した自社の修理ミスというのは、1978年(昭和53年)に起きた「日本航空115便しりもち事故」の際に修理した、後部の圧力隔壁の部分です。123便墜落事故の現場に入った国際運輸安全委員会と、ボーイング社の調査団は、しりもち事故の際に破壊された、圧力隔壁の交換部分の継ぎ目がおかしいということを発見していました。

従来は設置部分の強化の為に、継ぎ目に挟む部材を入れた3枚を2列のリベット(接続する部品)で固定するのですが、この時の修理では何故か間に挟む部材が半分にカットされていた為に、1列のリベットで固定されていたということを、ボーイング社は認めたのです。

これを受け、原因がボーイング社の修理ミスとなれば、検察は刑事責任を追及することが可能となります。実際警察も現場調査には入っていましたが、具体的に起訴したという話はありません。しかし、ボーイング社が黙秘権を行使したことで、それ以上の経緯などに踏み込めなかったという話があることから、検察は「業務上過失致死傷罪」で起訴する為に動いていたことは確かなのでしょう。

NTSBがボーイング社を擁護していたという見方が根強い

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敗戦した日本は、戦後から今現在に至るまで、アメリカの支配を受け続けています。政治から経済に至るまで、アメリカの介入は未だ消えておらず、この国の動向はアメリカの意志によって決められていくのです。

123便墜落事故が起きた1985年(昭和60年)当時、アメリカは不安定な経済状況となっており、長く続く円安ドル高の為に貿易赤字が財政を圧迫しているという時期でした。その中で自国企業であるボーイングの機体の評判が悪ければ、益々経済悪化の要因となってしまうという懸念がアメリカにはあったでしょう。

しかしその反面、日本はボーイング社にとっては大量購入してくれる得意先でもありました。そのような状況の中で、NTBSつまり、事故調査に入った国家運輸安全委員会には、アメリカ政府の意志は当然入っていると考えるのが普通です。そのNTBSが、自国の企業であるボーイング社の擁護をある程度することは自然と言えるでしょう。

提出された報告書には不信な点が多くあった

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事故から2年経った1987年(昭和62年)6月19日(金)、運輸省航空事故調査委員会は「123便墜落事故に対する事故調査報告書」の完成を発表しました。

事故調で出した事故原因も、ボーイング社が発表したものと同じく「後部圧力隔壁の修理ミスによる急減圧」だと確定していたのです。この「急減圧」という状況が、生存者の証言やのちに流出した「ボイスレコーダー」の音声などとあまり一致しないことで、航空関係者や元日本航空のパイロットなどが疑問を持ち始めました。

事故調の報告書では、「急減圧による圧力隔壁が破壊された衝撃で垂直尾翼も破壊された」としています。しかし、この急減圧という状況になると、機内の気圧が大きく低下してしまい、多くの人は気絶や失神してしまう為、パイロットはすぐさま酸素マスクをするというマニュアルがあります。
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しかしボイスレコーダーでのコックピット内の声では、「急減圧」「酸素マスク」などの言葉はありません。また、声もマスクをしている時のような、くぐもった声でもありませんでした。

「急減圧」で後部の圧力隔壁が吹っ飛んだとすれば、白い煙と共にいきなり大量の空気が流れ出て、物凄い風と共に荷物などが飛んで行ったりもします。更に人体的には、鼓膜や肺の破裂や血液の沸騰という大きな影響があることや、気圧の急激な変化によって機内はマイナス気温になるとも言われています。

実はこのような状況も、4人の生存者達の証言と食い違いがあるのです。「耳が一瞬ツーンとした」「少し白い煙が出た」というものはありますが、どちらもすぐに収まったと生存者は話しています。更に、寒さも荷物が飛んだという話も無い為、事故調が頑なに「急減圧」を唱えることには違和感や不信さが残ると言えるでしょう。

遺族への賠償などは行われたが、原因究明や裁判は行われなかった

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いつもと同じ日常を一瞬の事故で壊された上、正視出来ないほど損壊の激しい遺体や、身体の一部となって帰ってきた愛する家族の悲惨な姿を見て、「事故だから仕方が無い…」と諦められるという人は少ないでしょう。

残された遺族達が抱える後悔や悲しみ、そして何処にぶつけていいか分からない怒りをぶつける場所は、この事故の場合、理不尽だと頭で分かっていたとしても日本航空しかありませんでした。当初はマスコミのせいで、機長が悪者扱いされてしまい、機長の家族は大黒柱を亡くした犠牲者でもあり、加害者の家族としても苦しむことになりました。

しかし、日本航空は遺族に賠償はしたものの、裁判や原因究明には動きませんでした。事故調の報告書やのちに公開されたボイスレコーダー、生存者の証言などから、原因にも不信感が残り、遺族は何度も再調査の依頼をしていますが、今も願いは叶えられていません。更に、事故から15年が過ぎた2000年(平成12年)8月、運輸省は保管期限が切れた為という理由で調査資料を破棄していたことが判明し、再調査をする気も見せない運輸省を遺族達は批判しています。

御巣鷹山で実際にあった心霊体験

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事故当時の80年代は、マスコミの報道合戦は今よりも激しく、特に雑誌はスクープが欲しい若手フリーのカメラマン達が遺体写真を多く撮影したものが、そのまま無修正で掲載されていました。

今もそれらの写真はネットで見ることが出来ますが、心霊話など関係無くともリアルな事故現場は地獄絵図さながらだったことが分かる写真の数々です。

リアルな映像や音声を今見ても恐怖心が掻き立てられますが、当時現場で捜索や検死などに携わった多くの人達もそれ以上の悲しみや恐怖心を味わっている為、心霊体験をしやすいのかもしれません。ここでは、御巣鷹山で実際にあったと言われる心霊体験を紹介します。

「お母さん」と呼ぶ声

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御巣鷹山での心霊体験の1つに、「おかあさん」という子供の叫び声や、泣き声が聴こえるという話があります。

123便には子供も多く乗っており、実際の検死官の話によれば首だけの幼女や、頭部が吹き飛び胴体が線切れてしまっているのにオムツを履いている幼児の遺体など、損傷が激しいまま亡くなった子供達が多いのです。

更に、生存者の証言でも事故直後に、「おかあさん」という子供の声を本当に聴いていることが分かっている為、そのような情報から、同じような心霊体験をした人が多いのかもしれません。

「大阪はどちらの方角ですか」という声

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遺体捜査や事故の調査などがひと段落し、御巣鷹山に大勢の人達があまり来なくなった頃から、怖い話の噂話が広まっていったと言われています。

事故のあった時刻と同じような夕方、御巣鷹山の麓にある村では、1人で歩いていると後ろから「大阪はどちらの方角ですか?」と、声を掛けられたという心霊体験をした人も増えました。男性の声だったという話もあれば、女性の声だったという話もありますが、共通していることは振り返ると誰もいなかったということです。

311の後にも、家に帰ろうと道を尋ねる霊が出たという、同じような心霊体験の話はあることから、突然亡くなってしまった人達は、自分が死んだということを自覚出来ず、亡くなる前の思念が残る為、当初の目的を果たそうとするのかもしれません。

捜索した自衛隊員にしがみつく何十体もの霊たち

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とあるスナックに勤める女性は、ある日閉店間近に入ってきた3人組の男性を見て、恐怖から動きが止まってしまったと言います。接客する為に、ママに急かされますが、その女性はキビキビ動くことが出来なかったそうです。

何故なら、その女性の目には、3人の男性客達に青白い顔をした成人男性や女性、そして子供達という何十体もの霊がしがみついている姿が見えてしまったからです。

実はこの3人の男性客は航空自衛官で、その日も過酷な捜索作業を終えてから、気を紛らわす為に飲みに寄っていたのです。助けを待ちながら亡くなってしまった犠牲者達にとっても、自衛官は頼もしく見えたのでしょう。自衛隊員は、霊にとっても頼りになる存在と言えます。

写真を撮ると人魂が写り込む

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