2019年9月19日 更新

福知山線脱線事故のその後!事故前の不可解な現象や心霊体験

600名以上の日常を一瞬で破壊した、福知山線脱線事故。マンションの角に潰れた電車がめり込んだ映像は、今も忘れることが出来ないほど悲惨で壮絶な映像でした。今回は、事故前に不可解な現象を体験した人もいると言われる、福知山線脱線事故のその後や心霊体験を紹介します。

福知山線脱線事故の心霊現象が怖すぎる!

Burn Burning Incenses - Free photo on Pixabay (631692)

人は生まれて来た以上、いつしか死を迎えることになります。普段気だるい何気ない日常を送っていると、いつしか「死」は、自分とは無関係なものと感じている人も多いでしょう。しかし、死は意外と身近な日常生活の中に潜んでおり、ある日突然、その日がやってくることもあります。

病気や高齢での死は、それなりの自覚や覚悟を持つことは可能ですが、事故や自然災害などでは、何の心構えも無いままに命を落としてしまうこともあるのです。特に大勢の人が同時に亡くなってしまった場所には、この世を突如去ってしまった人々の無念さや悲しみ、そして苦しみを想像しやすい分、心霊現象や怖い話などの噂が跡を絶ちません。

106名もの人達が一瞬で亡くなってしまった、福知山線脱線事故の現場でも、事故から14年過ぎた今尚、不可思議な話や心霊現象が多く語られているのです。今回は、国鉄民営化後の事故としては最大の被害を出した、福知山線脱線事故の概要や心霊現象などを紹介していきます。

福知山線脱線事故概要

Train Station Transportation - Free photo on Pixabay (631707)

つい先日の2019年(令和元年)9月5日(木)、横浜市神奈川区の京急本線にて、踏切内で立ち往生していたトラックに快速特急が突っ込み、脱線事故が発生しました。線路には大量のミカンが散乱し、黒い煙が立ち上る傾いた電車を見て、福知山線脱線事故を想い出した人も多かったことでしょう。

日本の鉄道システムは、安全性や時刻の正確さなど、世界と比べても非常に優れているものです。
しかし、その時間の正確さを厳守し、1人でも多くの人を運ぼうとすれば、やはりどこかにひずみが出てきてしまいます。

都市部では車両を増やさずに、相当なキャパオーバー状態で乗客を押し込め、乗客達も又、それぞれの時間を厳守する為に、少しの遅延も許さぬという殺気を感じさせているのが、日本社会の特徴と言えるのかもしれません。
Train Crowd Transportation - Free photo on Pixabay (632304)

客の理不尽なクレームや、儲けを出したい会社との間に挟まれながら、過密な運行スケジュールを厳守しなくてはならない運転士や駅員達は、常に苦しい立場に立たされていると言えるでしょう。

しかしこれは、何も鉄道業界だけに限ったことではなく、コスパ重視を求める企業や、1円でも安く過剰なサービスを求めようとする客が増えた現代では、どこの職場でも追い詰められている現場の人達が多いのが現実です。

安心や安全は、タダで保てるものでは無く、双方がある程度のゆとりを持たなければ、電車だけではなく、どの場所にいても事故に巻き込まれる可能性をこの国は秘めているのです。ここでは、そんな心のゆとりが運転士に無かった為に起きた事故とも言える、福知山線脱線事故の概要について紹介していきます。

福知山線脱線事故とは?

Japan Train - Free photo on Pixabay (631710)

今から14年前の2005年(平成17年)4月25日(月)、新年度や新学期も始まり、もうすぐGWを迎えるという週始めに、福知山線脱線事故は発生します。

JR西日本の福知山線「快速列車5418M」は、何処となく気だるい月曜日の朝、通勤・通学などで大阪市へと向かう、約660人以上の乗客達を乗せすでに満員状態となっていました。それぞれがいつも通りの日常生活を迎える為に、午前9時03分宝塚駅から尼崎駅へと出発したのです。

しかし、異変はすぐに起きました。出発してからわずか12分後の午前9時15分頃、途中の停車駅である伊丹駅で電車は止まり切れずに急ブレーキを掛け、オーバランして停車していたのです。急ブレーキの衝撃で、乗客達も多少ぐらつきましたが、この時はまだ怪我などはありませんでした。
Train Station Railway - Free photo on Pixabay (632474)

プラットホームから3両分もはみ出して停まった電車は、バックして停車駅に停車し、午前9時15分に再び走り出しました。しかし、乗客達はここから突如として、激しい揺れや音を感じ、いつもよりも電車のスピードが速くなったことに気が付きます。

乗客達が再び不安になった直後、電車はスピードを上げたまま、塚口駅と尼崎駅の間にある右カーブ区間に入った瞬間、激しいブレーキ音と共に、乗客達は突然車内の中で全員が吹き飛ばされたと言います。

午前9時18分頃、5418Mは脱線し1両目と2両目の車両は、線路沿いに建っていた「エフュージョン尼崎」というマンションに、激しく衝突してしまいました。先頭車両はマンションの駐車場部分に突っ込み、2両目はマンションの角に絡みつくような形で押しつぶされていたのです。

被害の大きさ

Ambulance Vehicle Transportation - Free vector graphic on Pixabay (631716)

被害は甚大なものとなり、国鉄からJRへと民営化されてからは最悪となる106名が死亡、そして562名が重軽傷を負う大事故となってしまいました。

特に潰れてしまった1・2両目の被害は大きく、ほどんどの乗客達は飛んできた人達や、車両内部の内装部材などに激しく叩きつけられたり、挟まれてしまったのです。その為死亡者達は、失血死や圧死がほとんどで、救出された人達もクラッシュ症候群によって死亡したり、手足を切断しなければならないような重症を負う人達もいました。運転士はブレーキレバーを握りしめたまま即死しています。

潰れた車両から大勢の人達を救助するのは困難を極め、追い打ちを掛けるように、マンションの駐車場にて車と衝突していたことが判明し、ガソリン引火の恐れも発覚しました。その為電気カッターなども使えず、周辺住民、警察、消防など総出で救助活動に励みましたが、結局3日掛かって救助は完了します。しかし、あまりの大惨事に、事故の後遺症で苦しむ人や、心的外傷後ストレス障害(PTSD)発症も多く、今もなお苦しみ続けている人達が多いのです。

福知山線脱線事故の原因は?

Train Wagon People The - Free photo on Pixabay (631722)

どんなにハイテクな機械であっても、人が作り、人が操作している以上、100%の安全を保障するということは出来ません。勿論その為の企業努力や責任感などは重要ですが、資本主義や新自由主義、そして緊縮政策という価値観の根付いてしまった現代では、何事もコスパ重視や人材軽視が続いています。

この問題は企業だけではなく顧客としても、日本人は安さや早さを求めるだけではなく、高品質や過剰なサービスまでも要求するおかげで、互いの首を絞めあっている状態と言っても過言ではありません。

そのような弊害も含め、福知山線脱線事故の原因は当初若干23歳の運転士、高見隆二郎ただ1人に押し付けられていました。しかし、この事故は様々な要因が積み重なって起きたと言えるでしょう。ここでは、福知山線脱線事故の原因を探っていきます。

正式発表

Press Conference Speaker - Free vector graphic on Pixabay (631726)

福知山線脱線事故では、5481Mを運転していた運転士が死亡してしまった為に、当事者から事情聴取をすることが出来ません。例え生きていたとしても、被害の大きさを見れば、どこまで正直に発言出来たかは不明です。しかし、当事者の証言があれば、もう少し早く事故の原因を突き止めることが出来たでしょう。

事故後JR西日本は、警察と共に調査を速やかに開始します。国土交通省による「航空・鉄道事故調査委員会(以後、事故調)」も加わり、現場検証や目撃情報、被害者達の証言などを聴き取り、更に運行状況を記録するモニター制御装置や、自動列車停止装置のATS記録装置のデーター解析など、様々な要因を探る必要性があり調査は難航しました。

事故発生から約2年後の、2007年(平成17年)6月28日(木)、事故調はようやく福知山線脱線事故の原因を、「ブレーキ操作の遅れとスピード超過による脱線」であったと最終発表したのです。

列車速度超過

Departure Platform Subway Station - Free photo on Pixabay (631732)

事故調査や被害者の証言などにより、5148Mはオーバランを起こした伊丹駅前後から、いつもよりも明らかに速度は速かったことが分かっています。

快速列車であった5148Mは、途中停車駅である伊丹駅の停車位置から643m前付近になってもブレーキを掛けず、速度は113kmにも達していました。停車位置から468m前になって、運転士がようやくブレーキを掛けた為に、72mもオーバランをしてしまったのです。

その後、伊丹駅を発車した列車は再び加速し続け、時速は120kmとなっていました。事故現場となったマンション前の右カーブは、本来時速70kmまで速度を落とすことになっていたのですが、5418Mはややブレーキ掛けつつも時速116kmで進入したことで脱線したのです。この為、事故の直接原因となったのは、明らかな速度超過と言えるでしょう。

非常ブレーキ説

Rails Gleise Tram - Free photo on Pixabay (631738)

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