2019年9月19日 更新

福知山線脱線事故のその後!事故前の不可解な現象や心霊体験

600名以上の日常を一瞬で破壊した、福知山線脱線事故。マンションの角に潰れた電車がめり込んだ映像は、今も忘れることが出来ないほど悲惨で壮絶な映像でした。今回は、事故前に不可解な現象を体験した人もいると言われる、福知山線脱線事故のその後や心霊体験を紹介します。

調査が始まった頃、福知山線脱線事故の原因の1つとして考えられていたのは、運転士が何らかの理由によってカーブ進入時に、非常ブレーキを掛けていたのではないか?ということが疑われていました。

しかし、調査が進むと運転士は非常ブレーキを使っていないことが判明します。先程も述べたように、運転士は頑なに非常ブレーキを使用しておらず、伊丹駅でのオーバーランの際も直通予備ブレーキというものを使用していました。この時は、危険を察知した同乗の車掌が非常ブレーキを掛けています。

運転士は事故直前のカーブ進入時にも、常用ブレーキをわずかに使用しただけで、非常ブレーキを使用していませんでした。

乗用車と衝突した説

Car White Automobile - Free image on Pixabay (631740)

事故発生時の現場は、7両あるはずの車両は6両しか見えず、マンションにはめり込んだ車両の他に、大破した白い車が発見されたことで、JR西日本は当初「列車が踏切内の乗用車と衝突した」と事故原因を発表した為、マスコミも事故直後はその説を報道していました。

しかし、現場手前の塚口駅から事故現場の間には踏切は無く、事故から約2時間後に警察がこの説を否定し、改めてJR西日本は「列車が単独で脱線し、駐車場にあった乗用車と衝突した」と訂正発表したのです。

先頭車両が突っ込んだマンションの1階は駐車場で、人が住んでいなかった為、マンション側での被害者は少なく済みましたが、付近を通行していた1人は、脱線して飛んできた車両がぶつかって負傷を追いました。

線路の置石説

Track Stones Ties - Free photo on Pixabay (631747)

事故発生当時の夜になって、JR西日本は線路に置き石を踏んだ跡を発見したと発表し、置き石による脱線の可能性も報道では伝えられていました。

しかし、置き石で列車を脱線させるには、相当な大きさの石を何個も置かねば不可能であり、まだ調査が始まったばかりだったこともあって、事故調は置き石を脱線の原因に断定するには早いと、JR西日本の発表を否定したのです。

その後、目撃情報が無かったことや、事故現場までの区間は列車の往来が激しい場所だったということもあり、置き石を何度もすることは不可能だという結論に至ります。ただこの報道の後から、悪質な模倣犯が増えてしまい、わざと線路に置き石をする者達が後を絶たず逮捕者が相次ぎました。

日勤教育の問題点

Fence Freedom Prison - Free photo on Pixabay (631756)

調査が進むにつれ、JR西日本の体質にも問題があることが判明していきました。運転士が何故、スピードを落とさなかったのか、また極端にブレーキを使わなかったことの理由として、労働組合が行っていた「日勤教育」という弊害もあったことが分かります。

JR西日本では、運転士がミスをすると「日勤教育」という研修を受けさせるのです。しかし、教育とは名ばかりのこの時間は、運転士達にとってはただの懲罰に過ぎず、意味のあるようなものではありませんでした。ミスをした事象とは全く関係の無い、就業規則などを1日中書き写させたり、トイレ掃除や草むしりの他、組合が指定した期間の数日を拘束され、罵倒されたり恫喝されたりするのです。

更に、減給されたり、ホームでの列車の見送りの声掛けを1日中させられるなど、見せしめ行為も行われていました。事故車両を運転していた高見隆二郎は、すでに何度かこの日勤教育を受けており、当時付き合っていた彼女にも苦痛を訴えています。事故当日も、高見はオーバランをした際、車掌に見逃して欲しいと内線電話を掛けています。この為、日勤教育を受けたくないが故に、オーバーランで発生した遅れを取り戻そうとしたのではないか?と言われているのです。

運転士の焦り

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運転士の高見隆二郎は、当時まだ23歳で運転歴はたったの11ヶ月という初心者です。事故を知ったJR東日本の社長は「このような経験不足者を運転に使うこと自体がおかしい」と発言していたように、本来1人で運転を任せられるような経験値が、高見にはまだありませんでした。

しかし、運転士不足や運行本数の多さから、JR西日本では経験の浅い者にも運転士を任せていたのです。これに加え、日勤教育を受けて精神的に追い詰められていた高見隆二郎は、事故当日、宝塚駅にて5418Mに乗り換えする際に1分半ほどの遅れを出し、その後車両信号無視とオーバーランというミスを重ねていました。

事故直前、車掌室に列車の遅れを批判する乗客が現れ、その様子を高見は運転室の無線で聞いていたとも言われています。尼崎駅からは分単位での乗り換え列車が多くある為、1分でも遅れると乗客は乗り換えに間に合わなくなるのです。ミスや遅延、乗客のクレームなどが重なったことで、高見は日勤教育を恐れ焦り始め、時刻通りの尼崎駅到着を目指しスピードを落とすことが出来なかったのでしょう。

事故が起きる前の不可解な現象

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福知山線脱線事故の壮絶な現場を見た後には、「もし自分がその場にいたなら…」と想像するだけで、誰しもが事故そのものに恐怖を感じ、背筋がゾッとしてしまうでしょう。

しかし、物理的や心理的に怖いというだけではなく、福知山線脱線事故には数々の不可解な現象や心霊現象も多発しているいるのです。実際大勢の人が同時に亡くなる事故では、直前にいつもとは違った心理や行動によって、命が助かったという例はたくさんあります。

しかし、それはただの偶然や奇跡ではなく、どの命にも実は決められた寿命や命運があり、もしかすると人は無意識でその命運に流されて生きているだけなのかもしれません。ここでは、福知山線脱線事故が起きる前にあったという、不可解な現象を紹介します。

線路に人影

Shoes Sports Running - Free photo on Pixabay (631777)

事故が起きる前日の2005年4月24日(日)午前11時10分頃、翌日壮絶な事故が起きた現場付近である、塚本駅と尼崎駅の間を走っていた快速列車の車掌は、線路脇を歩く黒い人影を見たとJR西日本へ報告しました。

報告を受けたJR西日本は、事故の畏れがあることを懸念して、即座に後続の上下線の運転を見合わせたのです。その後駅員達は、人が紛れ込んでいないか捜査や確認をしたのですが、そこには誰もいませんでした。この騒ぎでJR西日本はこの日6本の運休と39本の遅延が起こり、乗客達にも多くの影響を与えています。

本来であれば、事故当日も伊丹駅でオーバーランした際に、その事実を運転士が正直に報告し、運転指令を仰ぐなどしていれば、もう少し長い遅延時間が発生することになります。しかし、高見隆二郎は指令を仰ぐ前に自己判断でバックし、再び運行を開始してしまったのです。その為、スピードを上げることになるのですが、もし運転指令で運行していたなら、多少の遅延はあったとしても、無謀な運行で事故を起こすことはなかったのかもしれません。

老女に無理やり降ろされた

Dependent Dementia Woman - Free photo on Pixabay (631782)

先程の黒い人影の騒ぎも新聞記事となりましたが、もう1つ新聞記事になった不可思議な現象があります。事故当日、オーバーランをして停車してしまった5418Mに乗車していた女性は、見知らぬ老婆に「この列車から降りなさい!」と言われ、列車から引きずり降ろされました。

この女性は鹿児島から兵庫県に住む彼氏に逢う為、この列車に乗っていたのですが、オーバーランの為遅延が発生していた伊丹駅にて、60~70代くらいの老婆に腕を掴まれ、無理やり降ろされてしまったと言います。老婆はその後、何故か「携帯電話の電源も切りなさい」という助言をします。

女性は何が起きたのか慌てて携帯の電源を切ってホームに立ちすくんでいると、事故を知らせるアナウンスが駅構内に流れました。驚いてそちらに気を取られ、振り返った時には老婆の姿は消えていたのです。この為、この女性は事故から逃れることが出来ました。

以前から霊的な噂が絶えなかった

Ghost Black And White Dark - Free photo on Pixabay (631920)

事故後の噂話として流れてくるのは、この場所は以前から霊的な話があるということです。福知山線は事故が多いという話もあり、何かしら曰くつきのある場所だったのかもしれません。

尼崎付近やその先の沿線に繋がる神戸は、阪神・淡路島大震災でも被害の大きかった場所ということもあり、その時に亡くなった人達や、鉄道工事で亡くなった人達など、無念の死を遂げた霊が彷徨っているとも言われているのです。

しかし、5418Mを運転していた高見隆二郎の日勤教育に対する恐れを考えれば、運転士そのものが日々の運行に対してプレッシャーやストレス、そして恐怖心や不安感という感情を持ちながら列車を走らせていると言えます。その為この路線では単純な霊魂の問題だけではなく、運転士達が抱える負のオーラで霊障が増幅している可能性もあるかもしれません。

現場マンションの心霊現象

Girl Teenager Human - Free photo on Pixabay (639444)

福知山線脱線事故の被害者は乗客達ですが、列車が脱線し激突してきたマンションの住民達も被害者と言えるでしょう。不幸中の幸いは、1階部分は駐車場となっており、人が住む部屋は無かったことで死亡者や怪我人が出なかったということです。

2002年(平成14年)竣工の新築マンションを終の棲家として購入した住民達は、この脱線衝突事故により、わずか3年余りで平穏な生活を一瞬で破壊されてしまったのです。しかし、阪神・淡路島大震災の経験から、マンション住民達もその壮絶な事故現場を見て、率先して救助活動に参加していました。

救助中は夢中で乗客達を列車から出そうと頑張っていた住民達も、あまりの被害の大きさに、事故後から心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症する人も多く、今も苦しんでいる人達がいます。もしかすると、そのような心理的なものが原因だったのかもしれませんが、実は事故後のマンションで、多くの住民達が心霊現象を体験しています。ここでは、事故現場となってしまったマンションでの心霊現象を紹介します。

列車がマンションに激突

Train Crash Accident Catastrophe - Free photo on Pixabay (639461)

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