目次
- 旭川女子中学生集団暴行事件の概要
- 1996年男子トイレに連れ込まれ女子生徒1名が強姦される
- 被害を受けた後友人1名と泣いている被害者女子生徒が発見される
- 被害女子生徒の姿を発見した教師が通報し事件発覚
- 加害者男子生徒3名は少年院・6人は試験観察・1人は保護観察処分
- 1998年被害者家族は学校を相手取り訴訟を起こす
- 2001年学校側に慰謝料の支払い命令が命じられるも
- 旭川女子中学生集団暴行事件の当事者
- 非行グループの男子生徒10名
- 被害者女性はクラスのアイドル
- 担当教師及び複数人の教師
- 他にも複数人の被害者女子生徒が存在するという噂
- 旭川女子中学生集団暴行事件の経緯
- 被害者女子生徒が1年生の時から始まる
- スカートめくりや身体を触るなどを繰り返す
- 被害者女子生徒が2年生になると行動がエスカレート
- 被害者女子生徒が担任教師に打ち明けるも注意を受けたのみ
- 担任教師の対応に調子づき加害者男子生徒の行動はさらにエスカレート
- 脅迫や暴行行為が日常的に繰り返される
- 暴行を目撃した教師もいたが黙認する
- 授業中も女子生徒が連れ去られるがそれらを黙認する
- 卑劣な暴行行為
- 強制口淫
- 「今日もおいしい牛乳をありがとうございました」
- 下着を着用させずに登校させる
- ペットボトルに小便をさせ飲ませる・クラスで披露
- 陰毛を全て剃られる
- 浣腸用具を使用し強制排便
- 生理用品で遊ぶ
- 火のついたタバコを肛門に挿入
- 旭川女子中学生集団暴行事件の問題点
- 被害を受けた女子生徒からの相談を教師が無視し続ける
- 被害を聞いた教師の不適切な対応
- 事件後当学校の教頭は事件を公にせず
- 加害者の母親は被害者女子生徒を責める発言
- 複数人の大人が暴力行為を黙認
- 時代背景
- 旭川女子中学生集団暴行事件のその後
- 被害者女子生徒の現在
- 加害者男子生徒の現在
- 絶対に風化させてはいけない集団暴行事件
- 小さな悪事でもしっかりと叱らなければいけない
旭川女子中学生集団暴行事件の概要
via pixabay.com
この事件は1996年12月に発覚した、旭川市の中学校で、加害者の男子生徒10人が被害者の女子生徒1人に対し行った集団暴行・強姦事件です。この時点で、事件発生から既に2年経過しており、それがようやく明るみになったのでした。
悪質極まりない犯行ではありましたが、多くの教師たちが加害者の行為を見て見ぬふりを続けていたことも発覚し、学校側の事件に対する姿勢でも多くの問題点が浮き彫りとなり、取り沙汰された事件です。
後に被害者家族から訴えた裁判で、学校側には慰謝料200万円の支払い命令が下されました。
悪質極まりない犯行ではありましたが、多くの教師たちが加害者の行為を見て見ぬふりを続けていたことも発覚し、学校側の事件に対する姿勢でも多くの問題点が浮き彫りとなり、取り沙汰された事件です。
後に被害者家族から訴えた裁判で、学校側には慰謝料200万円の支払い命令が下されました。
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1996年男子トイレに連れ込まれ女子生徒1名が強姦される
via pixabay.com
12月に下校途中だった女子生徒は、加害者の男子生徒ら10人の手によって学校の男子トイレに連れ込まれ、残りの3人は見張りに立たされる役割でした。
そして女子生徒は、トイレ内で殴る蹴るの暴行被害を受け、6人から身体を触られる等弄ばれ、1人からは強姦されてしまいます。そして水を浴びせられる被害にも遭っています。
このときに複数の教師や生徒が女子生徒の「助けて」と声をあげていますが、この段階での通報等は行われず、女子生徒は周りの他者から見捨てられたような状況となっています。
そして女子生徒は、トイレ内で殴る蹴るの暴行被害を受け、6人から身体を触られる等弄ばれ、1人からは強姦されてしまいます。そして水を浴びせられる被害にも遭っています。
このときに複数の教師や生徒が女子生徒の「助けて」と声をあげていますが、この段階での通報等は行われず、女子生徒は周りの他者から見捨てられたような状況となっています。
被害を受けた後友人1名と泣いている被害者女子生徒が発見される
via pixabay.com
被害を受けた後、現場で泣いている女子生徒を友人の女子生徒が発見し、ことのあらましを教師に報告します。話を聞いた教師はようやく事態が深刻であると判断します。
そして報告を兼ねてまず生徒を家まで送り届け、その上で親にこのことを説明します。これによって両親は娘の身に起きている事実を把握することになるのです。
そうして親・教師間での情報が共有され、教師は警察へ通報する決断をします。本来であればより早期にとるべき対応が、なかなか行われなかったことがこの事件における特異な部分です。
そして報告を兼ねてまず生徒を家まで送り届け、その上で親にこのことを説明します。これによって両親は娘の身に起きている事実を把握することになるのです。
そうして親・教師間での情報が共有され、教師は警察へ通報する決断をします。本来であればより早期にとるべき対応が、なかなか行われなかったことがこの事件における特異な部分です。
被害女子生徒の姿を発見した教師が通報し事件発覚
via pixabay.com
何人かの教師は発覚以前にも加害者たちの犯行現場に居合わせたこともあり、それでも恐喝等の手段によって排除されています。それが最早、公然の秘密となっていた節もあります。
そうして見過ごされていた犯罪が、ここに来てようやく警察に通報される事態に至り、女子生徒への暴行被害が露見することになったのです。
この瞬間をもって、女子生徒はようやく悪質な被害から解放されます。最初の性的嫌がらせが始まって以来、実に2年余りの月日が経過してからのことでした。
そうして見過ごされていた犯罪が、ここに来てようやく警察に通報される事態に至り、女子生徒への暴行被害が露見することになったのです。
この瞬間をもって、女子生徒はようやく悪質な被害から解放されます。最初の性的嫌がらせが始まって以来、実に2年余りの月日が経過してからのことでした。
加害者男子生徒3名は少年院・6人は試験観察・1人は保護観察処分
via pixabay.com
男子生徒らは事件以前にも教師を殴る、他の生徒から恐喝で金銭を巻き上げたり、従わせたり等の粗暴な行為を繰り返しており、学校外でも名の知れた存在でした。
加害少年らは、旭川家庭裁判所で審判を受けることとなり、少年院3名、試験観察6名、保護観察処分1名で結審します。一般的な少年法が適用され、氏名等は公表されていません。
家庭裁判所での審理の中で今回の事件の女子生徒程ではないにしても、性的な嫌がらせに遭った女子生徒は他にもいたことが発覚しており、認定されていない潜在的な被害者も存在しています。
加害少年らは、旭川家庭裁判所で審判を受けることとなり、少年院3名、試験観察6名、保護観察処分1名で結審します。一般的な少年法が適用され、氏名等は公表されていません。
家庭裁判所での審理の中で今回の事件の女子生徒程ではないにしても、性的な嫌がらせに遭った女子生徒は他にもいたことが発覚しており、認定されていない潜在的な被害者も存在しています。
1998年被害者家族は学校を相手取り訴訟を起こす
via pixabay.com
1998年4月、女子生徒とその家族は、「学校側が不適切な対応を行っていた」として学校の運営者である旭川市と、教師の給与を負担している北海道に対して、総額4430万円の損害賠償を求める民事裁判を旭川地方裁判所に起こします。
この事件では、女子生徒が教師に対して事件前にも幾度となく相談していたにも関わらず、学校側が軽い注意のみで対応してしまい、事件を悪化させたことに対して、責任を追求された格好です。
この事件では、女子生徒が教師に対して事件前にも幾度となく相談していたにも関わらず、学校側が軽い注意のみで対応してしまい、事件を悪化させたことに対して、責任を追求された格好です。
2001年学校側に慰謝料の支払い命令が命じられるも
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2001年1月30日、旭川地方裁判所は、女子生徒家族らの訴えを認め、「教諭らが加害男子生徒らの指導を徹底すれば女子生徒への悲惨な性暴力被害を防げた」として、学校側の過失を認定しました。
そして旭川地方裁判所は、この事件で女子生徒が受けた被害に対する慰謝料として1000万円が妥当と判断し、旭川市と北海道に対し、慰謝料の支払い命令を下します。
しかしこの時点で、加害者生徒グループとは860万円の示談が成立していた為、それを差し引いた上で、旭川地方裁判所は被害者に対しては170万円、両親に対しては15万円ずつの合計200万円を支払うよう、旭川市と北海道に命じました。
そして旭川地方裁判所は、この事件で女子生徒が受けた被害に対する慰謝料として1000万円が妥当と判断し、旭川市と北海道に対し、慰謝料の支払い命令を下します。
しかしこの時点で、加害者生徒グループとは860万円の示談が成立していた為、それを差し引いた上で、旭川地方裁判所は被害者に対しては170万円、両親に対しては15万円ずつの合計200万円を支払うよう、旭川市と北海道に命じました。
旭川女子中学生集団暴行事件の当事者
via pixabay.com
この事件加害者10人、被害者1人が認定されていますが、学校側の教師もこうした事件を引き起こすような環境を作ってしまったという意味で大きな責任を負っています。
性犯罪であるということと、中学生という多感な時期であることからその事実があったとしても羞恥心から言い出せず、結果的に泣き寝入りする生徒もいたとされています。
自己保身の為に何もしないことは、事態を悪化させる要因となってしまいますが、それと引き換えに別の誰かが泣いているのはとても悲しいことのはずです。
性犯罪であるということと、中学生という多感な時期であることからその事実があったとしても羞恥心から言い出せず、結果的に泣き寝入りする生徒もいたとされています。
自己保身の為に何もしないことは、事態を悪化させる要因となってしまいますが、それと引き換えに別の誰かが泣いているのはとても悲しいことのはずです。
非行グループの男子生徒10名
via pixabay.com
加害生徒グループは校内外でも「札付きのワル」として悪名が知れ渡っており、当時の「不良はカッコイイ」という流行も相まって、一種のステータスとなっていました。
また、グループの内部には暴力団との関わりのある人物も混じっていたため、報復を恐れた周りの教師ら大人たちも、手出しや指導ができない環境が作られていました。
結果として不良グループは恐喝や暴行等の犯罪行為を繰り返し、より深刻・凶悪な行為に手を染めていく事態になってしまうのです。
また、グループの内部には暴力団との関わりのある人物も混じっていたため、報復を恐れた周りの教師ら大人たちも、手出しや指導ができない環境が作られていました。
結果として不良グループは恐喝や暴行等の犯罪行為を繰り返し、より深刻・凶悪な行為に手を染めていく事態になってしまうのです。
被害者女性はクラスのアイドル
via pixabay.com
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