目次
- 寝屋川事件死刑囚がとった前代未聞の行動
- 山田容疑者が逮捕されるまでに様々な犯人像の憶測が飛び交った
- 計画的ではなく行き当たりばったりの短絡的犯行
- 身内グループのリンチ説
- 知り合いで顔見知り・同年代の犯行
- 非力な女性の犯行
- 欲求不満な社会人の男たち
- 寝屋川事件の時系列
- 2015年8月11日山田容疑者が大阪に帰省
- 2015年8月12日午後9時頃星野凌斗が外出
- 自宅近くのコンビニで被害者2名が目撃される
- 2015年8月13日午前5時頃まで友達とLINE
- 商店街近くの防犯カメラに被害者2名の最期の姿が残っていた
- 2015年8月13日午後0時山田容疑者が粘着テープを購入
- 2015年8月13日平田奈津美の携帯から不審なLINEが届く
- 2015年8月13日午後11時頃平田奈津美の遺体が発見される
- 遺体は粘着テープで縛られ30箇所以上の切り傷があった
- 重要人物として山田容疑者をマーク
- 2015年8月21日山田容疑者が立ち寄った竹林を捜索し星野凌斗の遺体を発見
- 平田奈津美の死体遺棄容疑で山田容疑者を逮捕
- 寝屋川事件の謎
- 共犯者がいた
- 星野凌斗のポケットから見つかった第三者の避妊具
- 星野凌斗の死体を遺棄後再度現場に戻る
- 平田奈津美の死体遺棄場所
- 山田容疑者の弁明
- 殺すつもりはなかった
- 発達障害を主張し犯行時パニック状態であったことを協調
- 大声を止めるつもりが手がずれ込んだ
- 蘇生させるためにカッターで傷つけた
- 星野凌斗は熱中症で動かなくなった
- 山田容疑者の生い立ち
- 本名は渡利浩二で金浩二は別人
- 父親はパン屋を経営し母親はパート勤務
- 自身を含め4人で生活していた
- 幼少期から寄行が目立ち1人で過ごすことが多かった
- 母親はネグレクトという噂も
- ゴミ屋敷だった
- 勉強・スポーツは共に最下位レベル
- 中学時代から窃盗・傷害事件などを起こす
- 同じ中学生を監禁した事も
- 少年鑑別所の入退を繰り返す
- 進学せず仲間とバイクを乗り回す
- 同性愛に目覚めたのは中学卒業後
- 麻薬の横流し等次々に犯罪に手を染める
- 2001年犯行現場となる寝屋川市のマンションに移り住む
- 2002年男子中学生に性的暴行を行い懲役12年の判決を受ける
- 2014年出所
- 服役中に獄中結婚し紫原浩二へ姓を変更・その後離婚
- 服役中にヤクザと養子縁組し山田浩二となる
- 事件に関する世間の声
- 未成年が出歩く時間帯ではない
- 両親が外出を許可したことも要因
- 犯人は星野凌斗の母親
- 作家の林真理子も母親をバッシングし炎上
- なぜ被害者への批判を口にするのか
- 第三者として冷静に事件を分析している
- 危機管理のなさへの落胆
- 共感能力のなさ
- 想像力のなさ
- メディアが取り上げる世間の声の偏り
- 山田容疑者への判決とその後
- 逮捕後は黙秘を貫く
- 裁判中土下座や号泣などで裁判が一時止まる場面も
- 知人に宛てた手紙には謝罪の気持ちが見られなかった
- 直接的な証拠が乏しく「死罪は難しい」という専門家の声
- 2018年12月死刑判決が下る
- 2018年12月控訴
- 2019年5月控訴を取り下げ死刑判決が確定
- 山田容疑者が控訴取り下げを申し出たのは「無効である」と弁護人が申し出たその後の様子
- パニックになり死刑判決への控訴を取り下げた
- 取り下げ理由に納得できず控訴取り下げを覆そうとするのは異例
- 死にたくない・すごく怖い
- 控訴審で良い結果を出すことが目標
- 控訴取り下げ無効を申し出た事例3件のその後
- 奈良小1女児殺害事件
- 藤沢母娘殺人事件
- ピアノ騒音殺人事件
- 寝屋川事件から考えるべきこと
- メーガン法の導入
- 教育・養育環境の重要性
- 犯罪歴と再犯率の関係
- 再犯が重大事件に繋がるリスク
- 被害者への配慮
- 裁判の意義
- 寝屋川事件は今後の動向も注目されている
星野凌斗くんが遺体で発見された同日の2015年8月21日午後8時20分、警察は大阪市の路上にいた山田浩二容疑者を平田奈津美さんの死体遺棄容疑で何らかの事情を知っているとし逮捕に至ります。
しかし、山田浩二容疑者は容疑を否認し同乗していた人物が平田さんのことを殴り殺害したと供述しています。星野くんに関しては、13日の夜に死亡したことが判明しているが山田浩二容疑者は体調が悪そうで平田さんが心配していた、息をしていないと言われバッグミラーで確認すると死んでいたと述べています。
山田浩二容疑者は、平田さんに声を掛け車に乗せたことは認めているものの、殺害動機などはその後黙秘権を行使し供述を拒否し続けているため明らかになっていません。
しかし、山田浩二容疑者は容疑を否認し同乗していた人物が平田さんのことを殴り殺害したと供述しています。星野くんに関しては、13日の夜に死亡したことが判明しているが山田浩二容疑者は体調が悪そうで平田さんが心配していた、息をしていないと言われバッグミラーで確認すると死んでいたと述べています。
山田浩二容疑者は、平田さんに声を掛け車に乗せたことは認めているものの、殺害動機などはその後黙秘権を行使し供述を拒否し続けているため明らかになっていません。
寝屋川事件の謎
via pixabay.com
寝屋川事件の時系列を見てきました。被害者である星野凌斗くんと、平田奈津美さんの事件に巻き込まれてしまう前の行動もわかりました。
そして、山田浩二容疑者が盆休みを利用して福島から地元である大阪に帰省していたこと、帰省の途中までは同乗者がいたことも明らかとなっています。
しかし、時系列を見てもわかるようにこの事件には謎がとても多いのです。謎が多いことから、様々な憶測も飛び交ってしまったのでしょう。ここからは、寝屋川事件の謎についてを詳しく解説していきます。
そして、山田浩二容疑者が盆休みを利用して福島から地元である大阪に帰省していたこと、帰省の途中までは同乗者がいたことも明らかとなっています。
しかし、時系列を見てもわかるようにこの事件には謎がとても多いのです。謎が多いことから、様々な憶測も飛び交ってしまったのでしょう。ここからは、寝屋川事件の謎についてを詳しく解説していきます。
共犯者がいた
via pixabay.com
山田浩二容疑者が逮捕された当初は事件についてこう供述しています。犯行当日には同乗者のもう一人の男性がいて「犯行はその男性がしたことだ」と供述したことから、共犯者の有無が大きな謎となりました。
更に、山田容疑者は「その男性が平田さんのことを殴ったりセックスをしていた」「知らないうちに、平田さんは死んでいた」と、あくまでも自分は車に一緒に乗ってはいたが殺害したのはその男性だと容疑を否認したのです。
警察も、山田浩二容疑者が供述していることが事実であれば共犯者が存在し、山田容疑者を殺人容疑で立件することはできないことから徹底的に捜査をしたようです。何百台もの防犯カメラを解析し、本当に同乗者がいたのかの裏付けをとっていきました。
しかし、どれだけ調べても同乗者の姿はなく警察は山田容疑者の単独犯行であると断定しました。そして、裁判で山田容疑者本人ももう一人の男性がいたと嘘をついたと共犯者はいないことを認めたのです。
更に、山田容疑者は「その男性が平田さんのことを殴ったりセックスをしていた」「知らないうちに、平田さんは死んでいた」と、あくまでも自分は車に一緒に乗ってはいたが殺害したのはその男性だと容疑を否認したのです。
警察も、山田浩二容疑者が供述していることが事実であれば共犯者が存在し、山田容疑者を殺人容疑で立件することはできないことから徹底的に捜査をしたようです。何百台もの防犯カメラを解析し、本当に同乗者がいたのかの裏付けをとっていきました。
しかし、どれだけ調べても同乗者の姿はなく警察は山田容疑者の単独犯行であると断定しました。そして、裁判で山田容疑者本人ももう一人の男性がいたと嘘をついたと共犯者はいないことを認めたのです。
星野凌斗のポケットから見つかった第三者の避妊具
via pixabay.com
星野くんの、ポケットから山田容疑者のものではない第三者の避妊具が見つかったことも大きな謎となっています。この避妊具は、山田容疑者が大阪の堂山町に立ち寄った際に手に入れたものではないかと推測されています。
大阪の堂山町は、ゲイタウンと知られ山田容疑者はそこで7時間滞在していることも防犯カメラの映像からわかっています。山田容疑者は、ゲイでもあり女性に対しても性的欲求を求めているほど、性に対して異常なほど執着していたことが明らかとなっています。
この避妊具の謎は、次の項目で明らかとなります。
大阪の堂山町は、ゲイタウンと知られ山田容疑者はそこで7時間滞在していることも防犯カメラの映像からわかっています。山田容疑者は、ゲイでもあり女性に対しても性的欲求を求めているほど、性に対して異常なほど執着していたことが明らかとなっています。
この避妊具の謎は、次の項目で明らかとなります。
星野凌斗の死体を遺棄後再度現場に戻る
via pixabay.com
山田浩二容疑者は、星野凌斗くんの死体を遺棄した竹林に戻るという謎の行動をとっています。この謎については、先ほどの第三者の避妊具をポケットに入れに戻ったのではないかという推測がされています。
ゲイタウンで仕入れた第三者の使用済み避妊具を、星野くんのポケットに入れることで自分の犯行ではないと偽装工作をしたのではないかと憶測されていました。ということは、星野くんに対してそのような行為をしたから、それを隠そうとわざわざ遺棄現場に戻ったのではないかとネットなどでは囁かれていました。
しかし、この謎については山田容疑者本人が語ることはなく、警察も偽装工作だと断定し共犯者や第三者の存在はなく単独で犯行に及んだと見ています。
ゲイタウンで仕入れた第三者の使用済み避妊具を、星野くんのポケットに入れることで自分の犯行ではないと偽装工作をしたのではないかと憶測されていました。ということは、星野くんに対してそのような行為をしたから、それを隠そうとわざわざ遺棄現場に戻ったのではないかとネットなどでは囁かれていました。
しかし、この謎については山田容疑者本人が語ることはなく、警察も偽装工作だと断定し共犯者や第三者の存在はなく単独で犯行に及んだと見ています。
平田奈津美の死体遺棄場所
via pixabay.com
平田奈津美さんの死体が遺棄されたのは、高槻市にある会社の駐車場です。しかし、この駐車場は土地勘がないと入ることができない場所にあります。周辺も民家や田畑が多くあり、地元の人は土地勘がないと入り込むことはできないと話しています。
また、死体の遺棄の仕方もずさんでトラックの後ろに隠していただけだったことから、計画性はなく突発的な犯行で遺棄場所に困ったか、とにかくすぐに遺体を遺棄したかっただけなのではないかという様々な憶測が飛び交いました。
その証拠に、山田容疑者が平田さんを遺棄した20分後にそこの会社の関係者に死体を発見され通報に至っています。なぜ、すぐに発見されるような場所に遺棄したのか?というのが、大きな謎となっています。
しかし、山田容疑者は平田さんの殺害場所や遺棄した時の状況を供述することはなく解明されないままとなっています。
また、死体の遺棄の仕方もずさんでトラックの後ろに隠していただけだったことから、計画性はなく突発的な犯行で遺棄場所に困ったか、とにかくすぐに遺体を遺棄したかっただけなのではないかという様々な憶測が飛び交いました。
その証拠に、山田容疑者が平田さんを遺棄した20分後にそこの会社の関係者に死体を発見され通報に至っています。なぜ、すぐに発見されるような場所に遺棄したのか?というのが、大きな謎となっています。
しかし、山田容疑者は平田さんの殺害場所や遺棄した時の状況を供述することはなく解明されないままとなっています。
山田容疑者の弁明
via pixabay.com
寝屋川事件の謎を解いてきました。共犯者は存在せず、山田浩二容疑者が自分の罪を被せるために嘘をついていたことが、警察や世間を惑わせて大きな謎となってしまったのではないでしょうか。
しかし、寝屋川事件は山田容疑者は様々な弁明を繰り返したのち黙秘を貫いているため、事件の詳細は解明されていない部分が多く謎だらけとなっています。
山田容疑者は、一体どのような弁明をしていたのか?その弁明の真意はどのようなものなのかを解明していきます。
しかし、寝屋川事件は山田容疑者は様々な弁明を繰り返したのち黙秘を貫いているため、事件の詳細は解明されていない部分が多く謎だらけとなっています。
山田容疑者は、一体どのような弁明をしていたのか?その弁明の真意はどのようなものなのかを解明していきます。
殺すつもりはなかった
via pixabay.com
山田容疑者は、星野くんと平田さんの殺人容疑で起訴されていますが、どちらの殺人に対しても「殺すつもりはなかった」と供述しています。
平田さんに対しては、大声を出されたことで口を塞いでいるうちに手が滑っただけ、星野くんに対しては車に乗せた時から体調が悪そうで気づいたら死んでいたと自分は関与していないと供述しているのです。
2人を車に誘い入れたのも、雨が降っていたため心配になり声を掛けただけだとし、その後の行動は平田さんに脅されていたため言う通りにしていたと話しています。はじめから、2人を殺害しようと考えていたのではないと弁明しているのです。
平田さんに対しては、大声を出されたことで口を塞いでいるうちに手が滑っただけ、星野くんに対しては車に乗せた時から体調が悪そうで気づいたら死んでいたと自分は関与していないと供述しているのです。
2人を車に誘い入れたのも、雨が降っていたため心配になり声を掛けただけだとし、その後の行動は平田さんに脅されていたため言う通りにしていたと話しています。はじめから、2人を殺害しようと考えていたのではないと弁明しているのです。
発達障害を主張し犯行時パニック状態であったことを協調
via pixabay.com
山田容疑者は事件当時、極度のパニックになっており自身の行動を制御できる状態ではなかった心神耗弱状態だったとし、刑事責任能力はなかったと主張しています。
山田容疑者は、自身は発達障害であり「自閉スペクトラム(ASD)」の影響で判断能力が欠如していたとしています。平田さんに、大声を出されたことによりパニックに陥ってしまったと強調し殺意はなかったと主張しているのです。
しかし、この主張も認められることはなくASDの特徴はあるものの、直接的な関係はなく山田容疑者の持つ攻撃性といったものは「人格の偏り」だと精神科医によって覆されています。
山田容疑者は、自身は発達障害であり「自閉スペクトラム(ASD)」の影響で判断能力が欠如していたとしています。平田さんに、大声を出されたことによりパニックに陥ってしまったと強調し殺意はなかったと主張しているのです。
しかし、この主張も認められることはなくASDの特徴はあるものの、直接的な関係はなく山田容疑者の持つ攻撃性といったものは「人格の偏り」だと精神科医によって覆されています。
大声を止めるつもりが手がずれ込んだ
via pixabay.com
山田浩二容疑者は、平田奈津美さんの死体遺棄容疑で逮捕されます。その後、殺人罪でも起訴されることになるのですが、裁判で山田容疑者は「殺すつもりはなかった」「平田さんが大声を出すので、口を塞いでいるうちに手が滑って首を絞めていた」と、平田さんを殺害するつもりはなかったと殺意を否認しています。
逮捕直前の供述では「同乗者がやったことで、気づいたら死んでいた」と話していたが、警察の捜査により同乗者がいないことを明らかにされると、一辺して「同乗者はいない、一人でやった」と共犯者がいると嘘をついていたことを認めています。
どちらの弁明も、信憑性は全くなく自分の身を守るための嘘、作り話であると断定されています。
逮捕直前の供述では「同乗者がやったことで、気づいたら死んでいた」と話していたが、警察の捜査により同乗者がいないことを明らかにされると、一辺して「同乗者はいない、一人でやった」と共犯者がいると嘘をついていたことを認めています。
どちらの弁明も、信憑性は全くなく自分の身を守るための嘘、作り話であると断定されています。
蘇生させるためにカッターで傷つけた
via pixabay.com
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