2019年7月23日 更新

寝屋川事件の判決とその後は?山田容疑者の生い立ちについても

2015年に発生した「寝屋川事件」を覚えていますか?犯人の山田容疑者の生い立ちや、発達障害だったのか?寝屋川事件の判決内容と、その後を詳しく解説していきます。寝屋川事件の真相は…今後の展開はどうなっていくのかを知るためにも、事件を初めから見直していきましょう。

目次

批判を平気で口にする人は、この言葉を言ったら相手はどう思うのか?トラブルの引き金にはならないか?という想像力のなさが目立ちます。よく芸能人でも、軽い気持ちでSNSに呟いたら炎上し「そんなつもりはなかった、傷つけてしまうとは思わなかった」と謝罪していることが多くあります。

これも想像力のなさが原因となっているのです。自分は普通だと思っている言葉でも、相手にとっては不快に感じたり傷ついてしまうこともあります。それを、考えたうえで発言しないため炎上したりバッシングを受けてしまうことになるのです。

特に事件は、被害者や被害者家族の心への細心の配慮が必要となってきます。人それぞれ色んな考えや価値観があるものなので、自分の意見が誰にでも通用することではないということを理解しておきましょう。

メディアが取り上げる世間の声の偏り

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メディアで取り上げる際は、やはり細心の注意を計り加害者にも被害者にも肩入れすることなく平等に表現することを求められています。メディアの発言一つで、真実がねじ曲げられてしまう可能性があるからです。

最近では、加害者を責めたり批判するコメンテーターも出てきていますが、それでも世間の声はハッキリ言えばいいのにと物足りなさや苛立ちを感じてしまうこともあるでしょう。その反動で、SNSを使い批判をして自分の気持ちに共感してくれる人を求めてしまいます。

簡単に、呟いたり誰かと繋がれるSNSが普及してきたことが、更に批判する機会を増やしているとも言えるでしょう。

山田容疑者への判決とその後

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寝屋川事件の謎や時系列、山田容疑者の弁明や生い立ちについてがわかったところで、つづいては山田容疑者への判決内容や死刑が確定するまでの流れを詳しく見ていきましょう。

逮捕後の山田浩二容疑者の様子は、どのようなものだったのか?判決中の様子や、死刑を求刑された時の様子は一体どんな様子だったのかを説明していきます。

そして、死刑が確定し即日控訴したのにも関わらず、なぜ控訴を取り下げるに至ったのかその真意についても探っていきましょう。

逮捕後は黙秘を貫く

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逮捕当初の山田浩二容疑者は「犯人は別にいる、自分はやっていない」と供述したのを期に黙秘権を施行し事件について語ることは一切ありませんでした。

事件以外の雑談にも表情一つ変えず応じることもなく、唯一反応を見せたのは「母親も悲しんでいるぞ」という言葉だけだったそうです。それでも、事件のことを口にすることはなく完全黙秘のまま初公判を迎えることになります。

そんな山田容疑者は、裁判で何を発言するのか真実が語られることがあるのかとメディアや世間から注目が集まりました。

裁判中土下座や号泣などで裁判が一時止まる場面も

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黙秘を貫き初公判を迎えた山田容疑者は、裁判所に入廷すると「親族の方はいらっしゃっていますか?」と尋ねたと言います。そして「ちょっと時間いいですか」と言い、裁判官が静止するなか無視をして土下座をしました。

裁判官が「やめなさい」と静止を促すも、「経緯はどうであれ、結果的に私が被害者を死に至らせてしまい申し訳ございませんでした」と涙をながしながら謝罪し、席に戻るよう裁判官に促されるも続けて「本当ならば遺族の顔を見て謝罪するべきですが」「申し訳ございませんでした」と再び土下座し、計二度の土下座をして裁判が一時期中断される事態となりました。

しかし、裁判を傍聴していた人やメディアからは山田容疑者のパフォーマンスだと、その姿から心から謝罪しているようには全く見えなかったと話しています。猿芝居だとネットでも批判が殺到し、自分の保身のため、これからの裁判を有利に進めるためにとった行動ではないかと言われています。

知人に宛てた手紙には謝罪の気持ちが見られなかった

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山田容疑者は、裁判を前に知人に宛て手紙を書いています。その内容からは、全く反省が伺えるものではなく、検察を非難する言葉も書かれています。

「I'm alone and Lonely…」と題した手紙には「検察は私を死刑にすることが仕事であり彼等は仕事をしているだけで恨むつもりもない」「裁判員は私に悪い印象を抱いている、それを挽回できるように裁判を頑張りたい」と綴られていました。

山田容疑者は、裁判への意気込み等を知人に伝えている一方で検察への怒りも綴られています。検察の取り調べでは「私を侮辱したり暴言を吐かれることが多かった、裁判が終われば検察を訴えるつもりだ」とも書かれていたようです。

このように、取り調べでは黙秘を貫き知人に宛てた手紙でも自分の正当性ばかりを主張し、被害者や遺族に対して謝罪の気持ちを微塵も感じとることはできません。

直接的な証拠が乏しく「死罪は難しい」という専門家の声

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山田容疑者は黙秘を続けており、自白もとれず事件の直接的な証拠は乏しいのは明らかでした。防犯カメラの映像や、車内に残っていた被害者の血液等の証拠だけでは、山田容疑者が被害者2人を殺害したと断定するには厳しいものがあります。

それらは、状況証拠にすぎず極刑の死罪は難しいのではないかと、刑事事件や裁判に詳しい専門家の声も聞かれました。

また、寝屋川事件の前から「死刑は撤廃すべき」との声も上がっていたため、死刑判決が下るのかどうかと世間からの注目は高いものとなっていったのです。

2018年12月死刑判決が下る

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2018年11月21日、大阪地検は被告人山田浩二に対して「極めて悪質かつ重大な事件で、世の中に与えた社会的影響は大きい。山田浩二被告人は、自身の身を守る弁明のみに終始し反省の色が伺えないとし死刑を求刑しています。

山田被告人は、最終弁論でも「自分の記憶を遡って話した、全て本当のことを話した」「申し訳ありませんでした」と謝罪したものの、被害者2人の殺意や殺害を認めることはありませんでした。

そして2018年12月19日、大阪地検は「被告人山田浩二は、被害者2人を殺意を持って殺害し死に至らせた」と殺害を認定し、被告人は完全に責任能力がある状態だったとしています。「被告人の供述は信用できるものではない、虚偽であると言わざる得ない」とし求刑通り死刑判決を言い渡しました。

2018年12月控訴

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2018年12月19日死刑判決が下された、山田浩二被告人の弁護人は判決を不服とし、大阪高等裁判所に即日控訴しています。また、山田浩二被告人も2018年12月31日に、大阪高等裁判所に控訴の手続きに入っています。

死刑判決が下る直前に山田被告人は、記者と面会をしておりその際に「裁判は一審では終わらない、死刑判決なら弁護人が死刑ではなければ検察側が控訴することになる」と裁判の長期化を覚悟している様子を見せていたようです。

2019年5月控訴を取り下げ死刑判決が確定

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死刑判決が下り即日控訴し、山田浩二被告人も裁判の長期化を示唆していたことから、最高裁で新たな供述が聞けるのではないかと被害者遺族はもちろん、世間も裁判の行方に注目していました。

しかし、山田浩二被告人は2019年5月に拘留されたいる大阪拘置所内で刑務官とトラブルを起こします。そのトラブルをきっかけに「もう、裁判などどうでもよくなった」と自暴自棄になり控訴取り下げを大阪高裁に申し出たのです。

弁護人にも相談せずに、勝手に控訴取り下げを申し出ています。その取り下げは同日に受理され2019年5月1日に死刑確定となります。しかし、弁護人は被告人の自身の控訴取り下げは無効であるとし、2019年5月30日に控訴審を再開すべきであると大阪高裁へ申し入れています。

山田浩二被告人の控訴取り下げにより、事件の動機や経緯が解明されないままになることになり、被害者遺族も納得がいくものではないと話しています。

山田容疑者が控訴取り下げを申し出たのは「無効である」と弁護人が申し出たその後の様子

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