2019年6月8日 更新

リョウメンスクナの東日本大震災との関係と怖い話!後日談と現在は?

リョウメンスクナという名称をご存じでしょうか?日本書紀などの日本の古い文献に登場するこの名が、現在では怖い話などに使用されているようであります。その怖い話の後日談的な位置に、東日本大震災があげられているようです。その辺りについての情報をお届けします。

目次

異伝として37日間陀羅尼 (だらに)を唱えたという説も

Woman Female Beauty - Free photo on Pixabay (335124)

異伝とされているようでありますが、これはリョウメンスクナと武振熊の戦いと両立することも考えられますし、時期が違ったという見方もできます。ですから、どちらもあったという考えは可能なのであります。

では、その異伝について述べます。金山にやってきた、両面宿儺が37日間もの間、大陀羅尼を唱え、国家安全・五穀豊穣を祈念した後に高沢山へ去ったというもの。その話からこの山を村人が鎮守山と呼称するようになり、観音堂を建てて祀ったとされています。

このような伝承から、リョウメンスクナは、少なくともその地域において、素晴らしい人物であったようであります。討伐されるまでの間は、正に英雄であったのでしょう。

関市下之保の伝承での「リョウメンスクナ」

Fantasy Bird Death - Free photo on Pixabay (335123)

リョウメンスクナの伝承は岐阜県関市下之保にも存在しております。こちらについては下呂市金山町のように真実味が強いものではありません。何故なら絶対的な情報量が少なすぎるからであります。

姿形はリョウメンスクナに酷似したものであり、異人と表現されているため、リョウメンスクナの話であることは、ほぼ間違いないのであります。ですが、行動が何を表しているのか不明な点が多いものとなっています。

飛騨国に居た異人が毒龍を制伏した

Fantasy Winter Snow - Free photo on Pixabay (335122)

飛騨国に居た両面四臂の異人というように表現されており、両面で4本の手が存在したことは理解できるものであります。また異人としているので、人型であり、日本書紀が伝えるリョウメンスクナに近いものとなるでしょう。

その異人が、高沢山の毒龍を制伏したそうであります。これは、おそらくは高沢山に居た人々を従えたということになるでしょう。豪族としてのリョウメンスクナの行動の一端がここには描かれているのではないかと考えられます。

毒龍を倒した異人は霊夢のお告げにより観音の分身になった

Woman Female Beauty - Free photo on Pixabay (335121)

こちらは上記とは少し異なるものの、おそらくは高沢山でのリョウメンスクナと武振熊の戦いによって起こったことを描いているものでしょう。

つまり、高沢山を制伏したリョウメンスクナは、武振熊によって高沢山で倒されて、亡くなったことを、マイルドに表現したものではないかと考えられます。しかしながら、情報が少なく、この文章だけではやはり、不思議なお告げがあって、観音の分身になったという、そのままを受け入れるしかないものであります。

リョウメンスクナと東日本大震災の関係

Joan Of Arc Fantasy - Free photo on Pixabay (335120)

リョウメンスクナの伝承についてなどは、確かに面白いものでありますが、近頃人々の関心を引いているものは別のものであります。それはリョウメンスクナと近年に起こっている災害に関係性があるとした噂であります。

ここで出てくるリョウメンスクナは伝承のリョウメンスクナではなく、リョウメンスクナという名を付けられたミイラを指したものであるようです。そのリョウメンスクナが関わる災害についてをご紹介します。

2011年3月11日東北地方太平洋沖地震

Fantasy Amazone Ring - Free image on Pixabay (335119)

実は調べたところ、リョウメンスクナと名付けられたミイラと東北地方太平洋沖地震の関連性は皆無でありました。リョウメンスクナと名付けられたミイラが出てくる話においても、東北地方太平洋沖地震の話は出て来ておりません。

ただ、過去に起こった大きな災害とリョウメンスクナと名付けられたミイラがあった場所が同じであるという話が噂されているために、東北地方太平洋沖地震との関連性が囁かれているだけのようであります。

リョウメンスクナ(蠱毒)がある場所では災害が起きる

Creation God Finger Clouds - Free image on Pixabay (335118)

リョウメンスクナと名付けられたミイラは複数の人間が殺し合ってできた蠱毒であるとされ、それを作り出した、邪教の教祖によって運用されたという噂があり、その使用法が災害であったというものであります。

それは主に大正時代に起こった災害であり、関東大震災を最後に終結したとされているようであります。なぜなら、その邪教の教祖が亡くなり、リョウメンスクナと名付けられたミイラを使用する者がいなくなったからであります。

東北地方の廃寺にあった蠱毒を開けたため東日本大震災が発生した

Landscape Mysticism Mystical - Free photo on Pixabay (335117)

リョウメンスクナと名付けられたミイラの話の舞台が岩手県であり、そのミイラが入った木箱を開けたとされるのも同県です。そのため、東日本大震災と関連づけて、木箱を開けてしまったから震災は起こったという話に繋がっているようであります。

ですが、そもそもの話からして創作である可能性が極めて高く、その木箱もミイラも存在していないと考えられます。ですから、話にも出てこなかった東日本大震災はまるで関係のないものであります。

東日本大震災前各地のおかしな形の雲が発生していたという噂

Woman Female Beauty - Free image on Pixabay (335116)

ここまでくると、リョウメンスクナはまるで関係なく、ただ、東日本大震災前におかしな形の雲を観測したといったことを震災の起こる兆候、あるいはオカルト的な神々の争いに置き換えて発生した噂であります。

震災の前に雲に兆候が出るかということについては、確かな検証もありませんので、真偽はわかりませんが、神々の争いということについては、現実的に考えれば単なる創作でしょう。しかし、その創作としてであれば、楽しむことはできますので、そのために噂に耳を貸しても問題ないとは言えます。

各地の神社や寺で不可解な事が多数発生する

Gothic Fantasy Nature - Free photo on Pixabay (335115)

リョウメンスクナの話から、日本の神社や寺で起こった不可解な出来事を関連づける、あるいは、日本の神々への信仰が弱くなったから、そのようなことが起こるという話によってこのような噂になっておりますが、こちらこそまったく関係のない出来事であるでしょう。

東日本大震災前の事故をまとめただけであり、それが予兆であったとするのは無理があるものであります。しかしこれもオカルト好きであれば、楽しめる内容であるでしょうから、そう言う意味であれば、楽しめるものであります。

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