2019年6月8日 更新

リョウメンスクナの東日本大震災との関係と怖い話!後日談と現在は?

リョウメンスクナという名称をご存じでしょうか?日本書紀などの日本の古い文献に登場するこの名が、現在では怖い話などに使用されているようであります。その怖い話の後日談的な位置に、東日本大震災があげられているようです。その辺りについての情報をお届けします。

目次

リョウメンスクナに関する怖い話・後日談

Fantasy Girl Forest - Free photo on Pixabay (335114)

リョウメンスクナと名付けられたミイラの話が、具体的にはどのようなものであったかをお届けします。それに当たっての注意点としては、事実としてその話はされているものの、創作である可能性が非常に高いことであります。

また、伝承のリョウメンスクナとは基本的には関係のないお話であり、それらと履き違えることがないようご注意下さい。

岩手県の古い寺を解体することに

Woman Female Beauty - Free image on Pixabay (335113)

岩手県のもう使用されていない古い寺を解体する、建築業者の一人が語り手となり、その人の視点から話が進められます。その語り手が寺の解体に勤しんでいる中で、黒ずんだ長い木箱が発見されたようです。

それを見付けたのは語り手の同僚であったらしく、見付かった場所は本堂の奥の密閉された部屋だと言うのであります。もちろん、そのようなものを見付けたのであれば、責任者に連絡するべきで、その寺の管理者である住職に連絡を入れたようであります。

白い紙が貼られた木箱を見つける

Woman Female Young - Free photo on Pixabay (335112)

見付かった木箱は2mほどであり、白い紙が貼り付けられていたようです。その紙には古い文字で何かしらが書かれているらしく、辛うじて読み取れる部分に「両面宿儺」や「封ズ」というものがあったようです。

住職に連絡を取った所、絶対に開けるなと凄い剣幕でのお言葉があったらしく、そして、木箱は住職が自分で引き取るという話しになったのであります。それまで、「両面宿儺」と書かれた木箱は開けられず、放置されるはずでありました。

アルバイト2人が木箱を開けてしまう

Fantasy Portrait Girl - Free image on Pixabay (335111)

しかし、アルバイトの二人がその連絡が行き届く前に開けてしまい、二人はその場で放心したまま、言葉の受け答えもできぬ状態となったようであります。そして、木箱の中身を見てみれば、奇形な形のミイラが存在しました。

そのミイラの形は頭が二つくっついていて、左右に二本ずつの腕があるものであり、伝承にあるリョウメンスクナの姿に酷似したものであったのであります。アルバイトの二人は病院に送られて、現場の人々はそのミイラに困惑する中、住職が現れました。

「可哀そうだけどあんたら長生きできないよ」

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住職は木箱を開けたことに対し、またも凄い剣幕で責め立てて、連れ添っていた息子にも、そのミイラの搬送を怠ったとして怒鳴ったようであります。その一連の会話が終わると、木箱開けたアルバイトの二人が助からないことを述べつつ、そこにいる建設業者達をお祓いしました。

お祓いが終わった後、帰途に付く住職が「可哀そうだけどあんたら長生きできないよ」という言葉を残すこととなりました。その言葉を表すかの如く、アルバイトの二人は死に、解体に関わった人々は様々な不運に遭いました。

そのようなこともあって、語り手はそれまでの情報だけでは満足できず、住職に連絡を取ろうとしました。しかし、連絡はつかず、変わりに息子さんと電話で話をする約束を取り付けました。またここでは、語り手がリョウメンスクナとスクナ族というものについての話などを述べています。

住職の息子からリョウメンスクナの話を聞く

Phoenix Bird Fire - Free image on Pixabay (335109)

電話で語り手が受けた、息子さんの話によれば、リョウメンスクナのミイラは大正時代に見世物小屋に出されていた奇形な人間であったようです。その人物は親に売られて見世物小屋に行き、そこで、ある人物に買い取られたそうであります。その人物が邪教の教祖だということです。

では、なぜその邪教の教祖がそのような奇人を買い取ったのかというと、実は、呪いのための道具として利用するためであったようです。その道具として成立させるためには、一つの手順が必要でありました。

住職の息子からリョウメンスクナと呼ばれる蠱毒の話を聞く

Woman Female Beauty - Free photo on Pixabay (335108)

それは蠱毒のような精製法でありました。蠱毒とは、一つの壺に複数の虫を入れ、生き残った一匹を呪いの道具として使うものであり、それと似た選別法を人間に行ったのであります。

つまり、複数の人間を一つの部屋に閉じ込めて、その中の生きて居る人間が一人になるまで閉じ込め続けるというものです。その結果、生き残った奇形の人間を殺して、ミイラとし、邪教の教祖は道具として使用するようになったとのことであります。

住職とは現在連絡が取れていない

Fantasy Sun Sea - Free image on Pixabay (335107)

その邪教の教祖が各地に奇形の人間のミイラを持ち運び、その度に災害が起こったことを住職の息子さんは語り手に伝えます。大正何年のいつの災害という明確な情報が伝えられ、最後に関東大震災の話となりました。

そのときに、邪教の教祖は自殺してしまい、以後は経緯などはわからぬものの最終的には寺で保管されるようになったようであります。それが息子さんの話であり、最後にそのミイラを持った住職さんとは連絡が付かなくなったことが語られました。

リョウメンスクナの神話より蠱毒という人間の呪いの方が恐ろしい!

Portrait Fantasy - Free image on Pixabay (335106)

上記までの内容はネットで検索すれば、詳しく知ることができるものであります。その話が最近のリョウメンスクナの注目を集めた原因と言えるものであり、創作としては面白い話であります。もし、事実であったとするならば、どこかでリョウメンスクナによる呪いが行使されるかもしれません。

なぜなら、人間に蠱毒と同じような残酷な仕打ちをしたのですから、それが何らかの形であがなわれるべきであるからです。ただ、それも大正時代のことでありますし、呪いの対象はもうこの世には存在しないでしょう。

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