2019年10月18日 更新

西沢裕司の生い立ちと現在!全日空61便ハイジャック事件についても

全日空61便ハイジャック事件は、機長が亡くなるという悲しい結末を迎え、記憶に新しい人も多いのではないでしょうか。今回はそんな全日空61便ハイジャック事件の経緯と犯人に下された判決、犯人の西沢裕司の生い立ちや現在、家族構成などを紹介します。

目次

ハイジャック事件は日本よりも海外で起こっていることが多く、特に海外のハイジャック事件は爆弾や銃を用いる傾向にあるため、死者が出る確率が高いです。

また、日本では犯人の安全も確保したうえで逮捕となりますが、海外では射殺するケースも少なくありません。では、これまでに起きた海外での死者が出たハイジャック事件を紹介します。

シンガポール航空117便ハイジャック事件

Garden By The Bay Singapore Night - Free photo on Pixabay (709883)

シンガポール航空117便ハイジャック事件は、1991年3月26日に発生した、マレーシアのスンバ空港からシンガポールのチャンギ空港に向かう際にパキスタン人4人によって起こされたハイジャック事件です。118人の乗客と11人の客室乗務員が乗っていました。

ハイジャック犯は機長にシドニーに向かうことを指示するが、燃料が足りないため途中で墜落することを伝えるとチャンギ空港で再給油するための着陸を許可しました。犯人らの目的は、後に大統領となるアースィフ・アリー・ザルダーリーの解放でした。

再三のシンガポール政府からの警告を無視していたため、最終警告から5分後にシンガポール軍の特殊部隊が突入し、30秒で犯人全員を射殺しました。乗客乗員にけがはなく、全員が無事飛行機から脱出しました。

エールフランス8969便ハイジャック事件

Paris France Eiffel Tower - Free photo on Pixabay (709884)

エールフランス8969便ハイジャック事件は、1994年12月24日に起きた武装イスラム集団によって起こされたハイジャック事件です。12月24日11時15分、エールフランス8969便はアルジェのウアリ・ブーメディアン空港をフランスに向かって飛び立ちました。

離陸の準備をしていたところにアルジェリアの大統領警護警察を装った4人組の男が乗り込み、ブラインドを下すことや所持品を出すことを要求しました。なかなか出発しないことを不審に思った空港当局はアルジェリア軍の特殊部隊を配置しました。

機内にはダイナマイトをはじめとする武器が持ち込まれており、イスラム救国戦線の2人の指導者の開放を要求していました。離陸を要求しましたが受け入れられず、犯人は乗客からアルジェリアの警官1人とベトナム人1人を射殺しました。

しかし本当の目的はエールフランス機をパリ市街に墜落させることだったようです。犯人側と部隊側の間で激しい銃撃戦が繰り広げられ、最終的に犯人は全員射殺され、計25人が重軽傷を負いました。

エチオピア航空961便ハイジャック墜落事件

Girl Ethiopian Child - Free photo on Pixabay (709886)

エチオピア航空961便ハイジャック墜落事件は、1996年11月23日にエチオピアからコートジボワールへと離陸した20分後に3人の犯人によって機体がハイジャックされました。犯人はまず副操縦士にけがを負わせてコックピットから追い出し、機長にオーストラリアへ向かうよう指示しました。

しかし途中のナイロビを経由する予定だったため十分な燃料は搭載されておらず、オーストラリアに直接向かうことは不可能であると伝えましたが、これを嘘と決めつけてナイロビを経由することを許可しませんでした。その結果インド洋に不時着せざるをえなくなりました。

不時着する際に一部のシステムが作動せず、傾いたままの着水だったために機体は4つに分解され、胴体部分は急速に沈んでしまいました。また、パニック状態になった乗客が機体から脱出する前に救命胴衣を膨らませてしまったことで脱出できない人が多かったようです。

結局、この事故で犯人は全員死亡、乗客乗員175名のうち123名も死亡が確認されました。また、52名が負傷しました。犯人はオーストラリアで楽しく生活したいがお金がなくチケットを取れないという理由でこのハイジャック事件を計画したようです。

ハイジャック事件に巻き込まれない為の対処法

Airport Airplane Aircraft - Free photo on Pixabay (709887)

ハイジャックはいつどこで起こるか分かりません。普段乗り慣れている路線でも、ある日突然ハイジャック事件に巻き込まれる可能性もあります。

では、なるべくハイジャック事件に巻き込まれないようにするためには、どのような対策ができるのでしょうか。

飛行機に乗らない

Airport Transport Woman - Free photo on Pixabay (709888)

ハイジャック事件に絶対に巻き込まれたくないというのであれば、飛行機に乗らないことが確実です。しかし海外旅行など飛行機でしか行けない場合も多く、国内旅行でも大幅に移動時間を削減して現地で楽しむ時間を増やすことができます。

また、安全性も確立されており、車などの交通事故よりも圧倒的に飛行機が原因で亡くなる可能性は低いです。それでも怖いと思うのであれば、飛行機は極力避けた方が良いでしょう。

しかし、近年セキュリティー対策は改善されてきており、危険物は機内に持ち込めないようになってきています。また、過去のハイジャック事件からの教訓を活かし、昔に比べて圧倒的にハイジャックされる可能性は低くなっています。

不審者を発見した時にはすぐに乗務員に知らせる

Airplane The Cabin While - Free photo on Pixabay (709889)

事前にハイジャックする飛行機を知らされるわけではないため、ハイジャック事件が起こる飛行機を避けることはできません。乗り合わせた人は本当にたまたまであり、彼らも予期せぬ事態です。

ハイジャック事件を起こさせないように乗客ができることといえば、不審者を発見した時はすぐに乗務員に知らせることです。たとえそれが間違っていても責められることはありません。

少し周りと違う動きをしているな、不審なものを持っているなと感じたら、乗客を安心させる意味でもすぐに乗務員に知らせましょう。そうすることで離陸前にハイジャック事件を未然に防ぐことができたり、迅速に対応ができたりします。

西沢裕司が犯した罪は許されるものではない

Prison Prisoner Slavery Human - Free photo on Pixabay (709890)

西沢裕司が起こした「全日空61便ハイジャック事件」。おそらく事件を起こしたのは精神疾患が原因である部分は大きいです。しかし、彼が犯した罪は到底許されるものではなく、一生をかけて罪を償うべきです。

実際に乗客乗員の命を守り抜いた機長が命を落としており、精神疾患があった、空港側の対応に不満があったという理由では説明がつきません。

安全と言われている日本でもハイジャック事件がこれから起こる可能性もあります。飛行機に乗る際には周りをよく見て不審者や不審物がないかしっかりと確認しましょう。

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