2019年8月16日 更新

フリッツル事件の概要とその動機!事件のその後と子供たちの現在は?

この『フリッツル』という男の顔を知らない人はいないほど「人間じゃない」「動機はなぜ?」と、海外ではおぞましい『フリッツル事件』の犯人として有名です。未だに「その後の現在どうなっているの?」「子供たちは?」と定期的にマスコミで特集が組まれています。

目次

ヨーゼフは、1967年にリンツで24歳の女性にナイフを突きつけながら強姦するという犯罪を犯し、18か月間服役しました。この事件の他にも、1967年の年次報告や当時の広報資料により、ヨーゼフはいくつかの強姦未遂や公然わいせつの加害者と記載されています。

性犯罪者は、再犯することがやめられない犯罪だと言われています。日本ではとても甘い罰則ですが、世界では深刻な性犯罪者に対して抗男性ホルモン物質の投与を義務付けるなどの「化学的な去勢」を法律に組み込まれだしています。

フリッツル事件の動機

Boy Hungry Sad - Free photo on Pixabay (556776)

無償で「愛されている」と実感して育ってきた人は、愛され方を知っています。その人にとっては愛されることの居心地の良さが「当たり前」であり、わざわざ愛されないことをする人の気持ちが理解できません。

いわゆる「モテるorモテナイ」なども、愛されて育った人にしか感覚として理解することは難しいのです。昨日今日で理解して実行できることではないからです。

『フリッツル事件』の凶悪犯『ヨーゼフ』は、愛されて育ちませんでしたし、愛し愛されてという経験もないまま結婚し、子供たちが生まれました。

エリーザベトのことを思って

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「私の娘であるエリーザベトは、10代になり様々な規律を破り始めました。その事態を見ていくにつれて「行動を起こさなければならない」と私は感じたのです。私の娘のエリーザベトを、力づくでもいいから外界から隔絶して、私が保護して関しておくための場所が必要だったのです」

ヨーゼフは、フリッツル事件の犯行動機をこう供述しています。誰がみても聞いても無茶苦茶なものですが、ヨーゼフが生まれた場所や時代背景を知ることで、見えてなかったものが少し見えてきます。

ナチス党の教育

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ヨーゼフが生まれた頃は、父親は、第二次世界大戦で戦死しているような時代であり、ヨーゼフが生まれた場所は、国家と一体であるとされた国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)の指導者として悪名高い『アドルフ・ヒトラー( Adolf Hitler)』の出生地で活躍した場所のすぐ隣です。

今でも、ヨーロッパの考え方は日本人には到底理解しがたいものが多いですが、当時のヨーロッパの特に『ドイツ人』の考え方は「ドイツ人(German)=ゲルマン民族こそが人類の中で最も純度が高い人類で、いつか世界を制覇するためには人種の純度を保たなければならない」と断言していました。

ドイツ人が厳格であるというのは昔から言われていることで、驚くことに、今でもこの話を信じて生きている人は少なくありません。

長い間発覚しなかった理由

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24年という年月は長すぎます。父親により突然監禁された時18歳だった少女は、監禁が解けた時42歳になっていました。特に、女性にとっては、10代から40代までの期間は、特別に重要な時期と言っても過言ではないでしょう。

でも、なぜこれほど長きに渡って事件が発覚しなかったのかが、完全にはわかってはいませんが、専門家たちの調べにより徐々にわかってきています。世間の人も、おぞましい事件とはわかっていますが「なぜ?」は知りたいと思っています。

行方不明者の多さ

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世界一安全だと言われる日本では、子供や弱い立場のものの誘拐や行方不明について、あまり現実感がなく興味を持つことも少ないでしょう。

つい最近まで、10歳までの子供が一人でお使いに行く番組が放送されており、海外の人が驚愕しているのをみて驚愕したり、家の玄関に家族の名字や家族全員分の本名が記されていることをみた海外の人が驚愕していることを知り「なぜ?」と思うほど基本的に平和です。

現金や貴重なものをすべて入れた大きな財布を持っていたり、その財布を入れてあるかばんを持て余すように持ち歩くのも、日本人独特の感性です。

犯罪歴公開制度

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オーストリアの法律では、犯歴の公開は50年間禁じられているそうです。また、犯罪の程度により異なりますが、終身刑でない限り、5年から15年で犯歴を削除することができると定められています。

ヨーゼフは、女性を強姦し18か月間服役しましたが、それから25年以上後に、ヨーゼフは娘エリーザベトを強姦してできた3人の里親となることを役所に申請した時には、オーストリアの法律に基づいて強姦して18年服役した記録は破棄されていたため、地元当局は過去の犯罪歴に気付くことができませんでした。

ヨーゼフの嘘

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ヨーゼフは、監禁して世間から隠した娘のエリーザベトのことを「反抗的で困った娘が突然家出をして『セクト』という宗教団体の者たちが共同生活する場所に住むようになった。もう二度とここには戻らせない!勘当だ」と周囲に言いふらしたため、突然彼女が消えたことを不審がる人は誰もいませんでした。

家族の元には何度もソーシャルワーカーが訪れましたが、みんな幸せそうに暮らしているように見え、おかしいと感じることもありませんでした。母親でさえも「家出するような子だったし」と、7人いる子どもの1人が突然姿を消したことに疑問を感じなかったそうです。

地下室の構造

Lost Places Pforphoto Abandoned - Free photo on Pixabay (556787)

フリッツル家は、屋上庭園もあるがっちりした2階建てのコンクリートでできた広い庭つきの家で、この地区ではごく普通の見た目の家でした。

しかし、地下には4つの地下室を繋ぐ狭い廊下と8つの鍵つきの扉があり、まるで迷路のようになっていました。8つ目の扉は大きな飾り棚の後ろに隠されており「台所、ユニットバス、TV」があるダイニングリビングがまとまった大部屋と、その奥に2つの寝室がありました。

部屋の高さは1.8mと低く、壁も天井も床もコンクリートむき出しで、4人は入れば息苦しさを感じるほど不気味な圧迫感を感じる空間でした。

エリーザベトへの脅し

Fist Strength Anger - Free photo on Pixabay (556788)

人は、いくら「絶対に親のようにはならない」と反面教師に感じていることでも、無意識においては自分が育ってきた教育を、自分の子供にしてしまうと言われています。

「虐待する親は、虐待されて育ってきた」と言われ、虐待されて育ってきてしまうと、自分では意識していない時に、虐待してしまうのです。

ヨーゼフも、自分が育ってきたような愛情とは無縁の「絶対的な」恐怖による教育で、自分の妻や子供たちを心理的に操りで支配し、管理していたのです。

ロゼマリアは本当に知らなかったのか

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