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システマ呼吸法とは
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システマ・ブリージング(システマ呼吸法)とは、旧ソ連軍で生み出された訓練法「システマ」の核となる技術で、達人クラスになると痛みや苦痛を「平常」としてしまうというまるで漫画の世界に存在するようなシロモノ。従来の呼吸法に対するイメージを覆すような内容ですが、日常生活に生かせる術もあるようです。
システマは、ロシアの武術、軍隊格闘術ですので、近代戦における様々な状況を想定した実戦的格闘術として、近年注目を集めている。その歴史的背景と技術的特徴から、一般向けのセミナーでは護身術として整備されたプログラムを用いて指導されており、そのため2017年時点では競技格闘技にはなっていません。
システマはソビエト連邦の独裁者ヨシフ・スターリンのボディーガードに習ったミハイル・リャブコが創設しました。
システマは、ロシアの武術、軍隊格闘術ですので、近代戦における様々な状況を想定した実戦的格闘術として、近年注目を集めている。その歴史的背景と技術的特徴から、一般向けのセミナーでは護身術として整備されたプログラムを用いて指導されており、そのため2017年時点では競技格闘技にはなっていません。
システマはソビエト連邦の独裁者ヨシフ・スターリンのボディーガードに習ったミハイル・リャブコが創設しました。
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1990年代初頭の冷戦終結後と言えるソ連崩壊に伴い、かつては謎に包まれていた数々のロシア武術の全容が次々と明らかにされていった。その中の一つが元ロシア軍特殊部隊員ミハイル・リャブコによって公開されたシステマです。
リャブコ自身が体験した戦闘、人質奪還、武装解除、カウンターテロ作戦など数多くの実戦の中で得たノウハウから構築されているという。現在システマはロシアの特殊部隊やロシア連邦保安庁など様々な機関が導入しています。
リャブコ自身が体験した戦闘、人質奪還、武装解除、カウンターテロ作戦など数多くの実戦の中で得たノウハウから構築されているという。現在システマはロシアの特殊部隊やロシア連邦保安庁など様々な機関が導入しています。
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徹底した脱力と柔らかな動作が特徴。その形態からロシアの合気道と呼ばれることがあるが、システマはリャブコ家に家伝として伝わっていたロシアの伝統武術を源流としており、ナイフ、槍、棍棒、拳銃、突撃銃などの武器に関する攻防技術が盛り込まれています。
現在、システマは、ロシアだけでなく、アメリカやイギリス、フランス、ドイツなどでも普及が進んでいます。日本では2005年に公式ジムの「システマジャパン」が設立されていますが、一般向けでは、殺人術などの軍事関連の戦闘術は指導を控えています。
現在、システマは、ロシアだけでなく、アメリカやイギリス、フランス、ドイツなどでも普及が進んでいます。日本では2005年に公式ジムの「システマジャパン」が設立されていますが、一般向けでは、殺人術などの軍事関連の戦闘術は指導を控えています。
システマ呼吸法の4原則
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このような格闘技としてのシステマであっても、呼吸法に関しては、格闘技と無縁であってもメリットを享受することができます。特に、呼吸法が最近では注目されており、瞑想を含め、さまざまな呼吸法が普及しています。
システマ呼吸法には、身体の使い方の原理を習得することを重視しています。特に下記の4つの項目が、システマ的な身体の使い方の基本とされていますので、それぞれご紹介いたします。
システマ呼吸法には、身体の使い方の原理を習得することを重視しています。特に下記の4つの項目が、システマ的な身体の使い方の基本とされていますので、それぞれご紹介いたします。
呼吸し続ける
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「Keep breathing=呼吸し続ける」では、体の筋肉や心の緊張した部分に呼吸を通すつもりでリラックスさせます。緊張していたり、恐怖を感じている時は、人は呼吸が適切にできていない状態となっていることが多いので、呼吸し続けることで、それらを克服しようと考えます。
あくまでも呼吸に意識することが大切なのですが、意識する際、心がざわついていれば、心に安らぎの癒しの空気を送り込むつもりで息を吸い、汚れた空気を外に出すつもりで息を吐きます。肩がこっていれば、吸った酸素が肺から血管を通り肩に届くイメージをしながら呼吸をします。
これらは、あくまでもイメージするだけですので、それを体感する必要はありません。ただ、イメージするだけで、自然とその部分の筋肉が緩みやすくなるので、そのための手法でもあります。
あくまでも呼吸に意識することが大切なのですが、意識する際、心がざわついていれば、心に安らぎの癒しの空気を送り込むつもりで息を吸い、汚れた空気を外に出すつもりで息を吐きます。肩がこっていれば、吸った酸素が肺から血管を通り肩に届くイメージをしながら呼吸をします。
これらは、あくまでもイメージするだけですので、それを体感する必要はありません。ただ、イメージするだけで、自然とその部分の筋肉が緩みやすくなるので、そのための手法でもあります。
リラックスする
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「Keep relax=リラックスし続ける」では、呼吸法で得たリラックス状態を維持し続けることを重視します。リラックスした状態を保つことで、いつでも体を自由に動かせるのです。頭や体が凝り固まっていると、環境の変化に合わせて、柔軟に対応することができなくなってしまうのです。
姿勢を真っ直ぐに保つ
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「Keep straight posture=姿勢を真っ直ぐ保ち続ける」とは、リラックスした状態で、姿勢をきれいに保つということです。余計な筋肉の力みもなく、自然と姿勢を維持するのです。
特に格闘技やスポーツにおいて、攻撃や防御といった動きの中で、無意識に自分の姿勢は悪くなりがちです。理想の姿勢を保つことが重要なのです。背中が曲がっていれば肺が充分に息が吸えず、首が曲がれば視界も狭まります。
格闘技においても、敵が目の前にいたとして、意識と視界を広げることで、自分と相手が広い空間で相対化され、客観視できることで、恐怖心がなくなり、危険を回避する動きが可能となるのです。
特に格闘技やスポーツにおいて、攻撃や防御といった動きの中で、無意識に自分の姿勢は悪くなりがちです。理想の姿勢を保つことが重要なのです。背中が曲がっていれば肺が充分に息が吸えず、首が曲がれば視界も狭まります。
格闘技においても、敵が目の前にいたとして、意識と視界を広げることで、自分と相手が広い空間で相対化され、客観視できることで、恐怖心がなくなり、危険を回避する動きが可能となるのです。
移動を続ける
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「Keep moving=移動し続ける」とは、リラックスした状態で動き続けることを意味します。力を入れ過ぎて、その場に居つかないように注意します。自分の体をコントロールするのは自分なので、どんな姿勢や態勢になっても、自分の想像通りに体をコントロールし続けることが大切なのです。
システマ呼吸法のやり方
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ここでは、システマ呼吸法のやり方について、2つに的を絞って解説していきます。
鼻から息を吸う
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胸式でも腹式でもどちらの呼吸法でも大丈夫です。落ち着いている時のように呼吸をします。吸う時は、鼻から息を吸うようにしましょう。無理にゆっくりすったり、沢山吸う必要はありません。平常心のように吸えばよいのです。
口をすぼめながら口から息を吐き出す
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