2019年9月2日 更新

ゴールデンステートキラーの生い立ちとその動機は?裁判とその後も

殺人を含む計130件以上の罪を犯しながらも、逮捕されるまでに40年もかかったゴールデンステートキラーこと、ジョセフ・ジェームズ・ディアンジェロ。彼が罪を重ねた動機とは一体なんだったのでしょう?生い立ちから裁判の行方まで、詳しく紹介します。

目次

逮捕時ディアンジェロはサクラメント郡にある都市、シトラスハイツの平屋建てで娘と孫娘と暮らしていました。シトラスハイツのディアンジェロの家の芝生はいつも綺麗で整っていて、外壁もいつも綺麗に塗られている状態だったと近隣の人は語っています。

はたから見たらごく普通の定年退職者だったディアンジェロが、実は猟奇的なゴールデンステートキラーだったとは、近隣の人はもちろん、一緒に住む娘と孫娘は想像もしませんでした。

義理の兄弟とイーストエリアの強姦魔について話していた

Old Man Black And White - Free photo on Pixabay (583973)

平凡な定年退職者として生活していたディアンジェロは、義理の兄弟との何気ない会話の中で自分が起こした事件のことまで、まるで犯人を恐れる一般市民かのように言及していたのだから驚きです。

普通の世間話のように、自分のことである「イーストエリアの強姦魔」について言及したディアンジェロがどんな気持ちでいたかは分かりません。しかし事件から時間が経過も手伝って、もう逮捕されることはないだろうとタカをくくっていたのかもしれません。

近隣住民とのトラブル

Picket Fences Fence Fencing - Free photo on Pixabay (583975)

ディアンジェロが住むシトラスハイツの家は整っていましたが、隣人からのディアンジェロの評判はあまり良くありませんでした。ある隣人は、ディアンジェロが大声で背徳的なことを言って騒いでいたと証言しています。

また隣人の飼い犬の鳴き声に怒ったディアンジェロが飼い主に「Deliver a load of death(ぶっ殺してやるからな)」という留守電を残したようです。

他にもディアンジェロの自宅フェンスに近付きすぎると警告してきたり、隣人からは変わり者と認識されていました。

ゴールデンステートキラーの犯行動機

Morning Positive Sky - Free photo on Pixabay (583976)

ゴールデンステートキラーが殺人を含む計150件以上にも及ぶ犯罪を犯した動機とは一体何だったのでしょうか。考えられる犯行動機を紹介します。

妹の強姦と両親の対応に対する不信感

Depression Man Anger - Free photo on Pixabay (583980)

1つ目に妹の強姦と両親に対する不信感というものが動機になったと考えられます。

9歳か10歳の時に目撃した7歳の妹の強姦現場は、ディアンジェロにとてつもない恐怖を与えました。何もできなかった自分を責め、心は助けを求めましたがディアンジェロの両親は世間体を気にし、警察に被害届を提出しませんでした。

両親は妹に事件を忘れるように言っただけで、何もしませんでした。そんな両親に対し、ディアンジェロに大きな不信感を持つようになります。

父親の虐待

Anxiety Fear Mystic - Free photo on Pixabay (583981)

次に挙げられるのが父親の虐待です。妹の強姦事件以降、父親はディアンジェロに対し虐待を始めました。まだ少年のディアンジェロが持つ両親に対する不信感が伝わったのかは分かりませんが、父親はことあるごとにディアンジェロを虐待しました。

妹の強姦事件から派生した、両親に対する不信感、そして父親からの虐待で、ディアンジェロは次第に自分が悪いと考えるようになります。この時点でディアンジェロの心の傷を理解し、受け止めてくれる人がいたら、その後のゴールデンステートキラーは生まれていなかったかもしれません。

軍人への怒り

Punch Fist Hand - Free photo on Pixabay (583983)

3つ目に軍人への怒りという動機が挙げらます。妹を強姦したのはドイツ人の軍人でした。この光景がディアンジェロに与えた影響は計り知れないほど大きく、軍人に対する怒りは心に沈殿したと思われます。

妹の事件からだけでなく、海軍だったディアンジェロが従軍中、軍人に対する強い怒りを持った可能性もあります。どちらにせよ軍人に対する怒りの現れの証拠に、ディアンジェロは犯行中に軍服を着用している時もあったことが被害者の証言で明らかにされています。

人間性の歪み

Head 3D Face Woman'S - Free image on Pixabay (583985)

最後に挙げられるのが、人間性の歪みです。ディアンジェロの心が歪んでしまったきっかけが、妹の強姦事件であることはまず間違いありません。その時に受けた心の傷も癒されず、心の整理もつかないまま成長していったディアンジェロの心の闇が、人間性に大きな影響を与えたと考えらえます。

まだ回復可能なうちに心のケアをしなかったどころか、それに加えて受けた父親からの虐待は、ディアンジェロに大きなダメージを与えました。

ゴールデンステートキラーの裁判とその後

Judge Hammer Judgement - Free photo on Pixabay (583995)

最初の犯行から40年以上の時を経て逮捕されたゴールデンステートキラーことディアンジェロ。起訴後の裁判で、ディアンジェロにはどのような判決が下されたのでしょうか。

裁判ではひ弱な老人を演じる

Portrait People Old - Free photo on Pixabay (583996)

逮捕・起訴されたディアンジェロは、2018年8月23日にサクラメントに移送されました。そこで裁判にかけられ、法廷に出廷した彼の姿は物議を醸しました。というのも、ディアンジェロは老年性の認知症でひ弱な老人を装い、増上酌量を狙ったのです。

しかし逮捕までディアンジェロの監視をしていた保安官の証言で、被告人が逮捕前に釣りに行ったりバイクで高速道路を走っていたことが判明し、ディアンジェロの浅はかな演技は嘘だと見破られました。

被害者への謝罪を口にする

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