2019年10月23日 更新

東大阪集団暴行殺人事件とは?犯人の小林竜司への判決は重過ぎる?

東大阪集団殺人事件をみなさんご存じでしょうか。若者のリンチにより残虐な殺し方で2人の若い命を落としました。その犯人は、9名に上り、うち1人は暴力団組員です。そんな事件の主犯格の小林竜司とは一体どういう人物だったのか、事件の全貌を検証していきたいと思います。

目次

集団殺人事件のきっかけとなった藤本翔士と徳満優多の喧嘩の概要をご理解頂けたでしょうか。

そして、東大阪集団暴行殺人事件の前に起きた集団リンチ事件は、2006年6月16日に発生しました。

この集団リンチ事件に関わった人物は、藤本翔士と岩上哲也、徳満優多と佐藤勇樹です。

この時の加害者は、藤本翔士と岩上哲也で、被害者は徳満優多と佐藤勇樹でした。藤本翔士は徳満優多と佐藤勇樹をリンチするために、岩上哲也を呼び出しています。

初めに発生した集団リンチ事件の主犯は、藤本翔士と岩上哲也となります。後に、殺害される被害者となる2人です。

続いて、事件の発端となったリンチについて詳しく解説したいと思います。

徳満優多と友人の佐藤勇樹が到着すると藤本翔士は仲間を集めて待っていた

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徳満優多は、相談した佐藤勇樹についてきてもらって、藤本翔士に会いに行きました。

そこには、藤本翔士の他に岩上哲也を始め5人の若者が待ち受けていました。

徳満優多と佐藤勇樹は5人からリンチされる

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そこで徳満優多と佐藤勇樹の2人は、5人から集団リンチされています。

この時の暴行は、かなり執拗だったようです。2人は長い時間暴行を受けた後、車の中に1時間程、藤本翔士達に監禁されました。

藤本翔士達はこの後、ほとんど動けなくなった2人を車で、約5時間連れ回し、散々脅しをかけ、5000円を奪っています。

暴力団の影をチラつかせさらに50万円を要求した

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岩上哲也は、監禁後、2人に対して、「慰謝料50万を払え」と要求します。

「逃げられる思うなよ。こっちは山口組系のヤクザ知っとんや。払わんかったら殺すぞ!」と自身のバックに山口組の人間がついていると脅しをかけ、50万払うことを約束させられました。

その後、ようやく徳満優多と佐藤勇樹は開放されました。

16日の夜から暴行を受けた後に監禁や恐喝をされて、解放されたのは、17日の午前5時頃だったようです。

【第三の事件】東大阪集団暴行殺人事件の詳細

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東大阪集団暴行殺人事件の発端となった出来事は、ご理解していただけたでしょうか。

最初に発生した集団リンチ事件がきっかけとなり、東大阪集団暴行殺人事件は起こってしまいました。それまで関わっていなかった小林竜司と広畑智規が入ってきます。

主犯格の2人が入ってきたことで、今まで被害者だった人物は加害者へと変わってしまします。ただついて行って暴行と恐喝を受けた佐藤勇樹も、加害者になっていきます。

最初の集団リンチ事件で、岩上哲也がバックにヤクザにいると脅したことは、殺害された要因となったのは確かです。お互いやりすぎた結果、殺人まで発展した事件となりました。

ここからは、その東大阪集団暴行殺人事件の内容について詳しく解説していきたいと思います。

徳満優多たちは主犯となる小林竜司と広畑智規に相談

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集団リンチと恐喝を受けて解放された徳満優多と佐藤勇樹は、相手のバックにヤクザがいるという内容に恐れて、50万円を支払わなければならないと悩みます。相手はヤクザと知り合いという言葉に、徳満優多と佐藤勇樹は完全にひるんでしまってしまいます。

その際に、助けを求めたのが小林竜司で、佐藤勇樹の小、中学校の同級生でした。

「10万円貸してくれ。渡さないとヤクザに埋められる」と佐藤勇樹が電話したところ、小林竜司は広畑智規に電話するように言われます。

広畑智規は小林竜司と仲が良く、昔、不良グループのリーダー格をやっていたこともあったため、相談相手に選ばれたようです。

小林竜司は警察に行こうとしたが広畑智規がリンチすることを決断

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2人の相談を受けた小林竜司は広畑智規と相談し、警察に被害届を出すように指示しました。指示通り徳満優多と佐藤勇樹は、被害届を出しました。

しかし、1度は被害届を出すことで、落ち着きました。

しかし、広畑智規はその後、リンチに遭った2人をやられたままでいいのかなど煽り報復する方向に話を持って行ってしまいます。

報復には小林竜司も賛同し、被害届は取り下げられ、報復する計画を考え始めました。

この計画に小林竜司が賛同し、広畑智規が具体的な計画を立てて、役割分担など決め、小林竜司が人数を集め、復讐計画は実行に移されることとなりました。

広畑智規と小林竜司は、報復するのは小林竜司が土地勘のある岡山の方がいいとし、岡山での集団リンチを計画しました。この計画は、慰謝料を払うという嘘をついて藤本翔士と岩上哲也を呼び出すといったものでした。

岡山の親戚にお金を借りて支払うという嘘で2人を呼び出して、そこを小林竜司たちが待ち伏せしてリンチをするという計画で、さらに逆に恐喝して金を支払わせようという話になっていました。

小林竜司と広畑智規は藤本翔士たちを岡山に呼び寄せた

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慰謝料を払うという名目で岩上哲也と藤本翔士を誘い出します。

藤本翔士は、岩上哲也と車を運転している仲間の会社員の合計3人で、徳満優多と佐藤勇樹を迎えに行きます。

50万円は岡山にあるとして3人を誘導し、5人で岡山に向かって大阪を出発します。

藤本翔士と岩上哲也たちへのリンチが始まる

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佐藤勇樹のトイレのため、藤本翔士たちの車は空き地のようなところで停車します。

その瞬間、小林竜司、広畑智規の他、7人の男たちが一斉に車に駆け寄り、たちまち藤本たち3人を取り囲みました。

途中で罠にかかったと気づいた藤本翔士らでしたが、すでに遅かったようで、そのまま拉致され、暴行を受けます。

山陽自動車道・岡山インターチェンジ付近や玉野市の深山公園で一方的なリンチが始まります。バットや金づち、鉄パイプで殴打を繰り返し、倒れた所を数人で蹴ります。

6月19日午前3時頃、通行人の女性にリンチ現場を目撃されたため、瀕死状態の2人をトランクに詰め、会社員も車に乗せて、最初の集団暴行があった現場から約5km離れた、岡山市と玉野市の境の山間部へ向かいました。

かつて、小林竜司が働いていたという会社の産業廃棄物処理場へ場所が変わりました。

そこに移動した後、再び集団リンチが始まりました。

藤本翔士を生き埋めにする

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岩上哲也と藤本翔士は顔面は腫れ上がり、服は裂け、全身血まみれの状態で、立つこともできない状態でした。

集団リンチが一区切りついた頃、小林竜司は、現場に置いてある建設機械のコンボを見ながら、仲間の1人に穴を掘るように指示します。バックに暴力団がついているなら生かして帰すのはまずいと考えたようです。

この時点で、他の仲間は生き埋めにするのだと気づき、小林竜司の考えを聞き、広畑智規が納得し、他の仲間も納得し実行されたようです。

深さ1.5メートルくらいに達したところで、「殺さないでくれ」と懇願する藤本翔士を、友人の会社員に突き落とすように小林竜司は指示し、さらに藤本翔士に大きな石を頭に落とすように小林竜司が脅し、実行しました。

そして、彼は穴の中で生き埋めの状態で殺害されたのです。

藤本翔士の友人である会社員を殺人に加担させた

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