2019年10月21日 更新

寺内樺風の生い立ちとは?裁判の判決と現在についても

「寺内樺風」という珍しい名前に聞き覚えはありませんか。「埼玉少女誘拐監禁事件」、発覚当時はワイドショーなどで連日報道されました。中学生を誘拐した犯人と被害者の間に性行為はあったのか、犯人の生い立ち、判決内容、家族の現在などまとめて紹介します。

目次

証言台に立ってからまともな発言をせず質問に答える様子のない寺内樺風は、さらに裁判を混乱に陥れます。裁判長は最初の本籍地の確認を断念すると、次に職業を尋ねました。

寺内樺風は「職業は森の妖精です」と発言します。本籍地を答えた時もそうでしたが、質問の意味は理解しているようで「職業は…」と返答しているのです。これは不規則発言のように見えて、内容はめちゃくちゃでも一応会話のキャッチボールはできていると言えるでしょう。

「今なら1個からあげクン増量中」

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裁判に出廷しているとは思えない態度に裁判長はしびれを切らしたのか、「ここはどこだかわかりますか」と寺内樺風に問いかけました。

返答は「トイレです」というもので、またしてもまともとは言い難いものでした。続けて「私はおなかはすいています。今ならからあげクン増量中!」と発言しました。

からあげクンといえばローソンの代名詞ともいえる人気商品です。もともと好んで食べていたのかもしれませんが、逮捕後は食べる機会はなかったことでしょう。

「イエスイエス!イッツカミング!」

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寺内樺風は入廷時に「イエスイエス!イッツカミング!」と英語のような言葉を叫んでいます。学力は高いですし、カナダやアメリカへの留学経験もありますので、英語に精通していたのかもしれません。

訳すと「ヘイヘイ!なんか来たぜ!」というような意味になるのですが、「It’s coming」とは場面によっていろいろな意味合いにとれる言葉なので寺内樺風が何を言わんとしていたのかは不明です。

これらの意味不明な発言によりこの判決公判は延期となりました。これが寺内樺風の演技だったのか、精神薄弱状態だったのかネットでも賛否が分かれましたが、真相はわかっていません。

埼玉少女誘拐監禁事件の真相

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寺内樺風の動機からして過去の事件とは一線を画すこの「埼玉少女誘拐監禁事件」ですが、報道や裁判でははっきりと真相がわかっていないことが多々あります。

インターネット上でも噂レベルのものから、真相に近いのではないかと思われるようなものまでたくさんの情報が錯綜していました。

ここではこの「埼玉少女誘拐監禁事件」にまつわる、情報を紹介していきます。あくまで真相と思われるもので正式な発表があったものだけでなく、なかったものも含まれていますのでご了承ください。

アサガオの種で麻薬成分を抽出していた

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先述した通り斎藤さんを監禁している時、寺内樺風はアサガオの種から抽出した麻薬成分であるリゼルグ酸アミドを生成したものを斎藤さんに内服させていました。

千葉大学の工学部で学んでいた寺内樺風は、いわゆる理系男子でしたので薬学の真似事のようなことができたのでしょう。情報処理に関しては専門だったようなので、生成に関する知識を集めるのも容易にできたと思われます。

「一度だけ内服させてやめた」「継続的に内服させて洗脳した」など諸説ありますが、内服をさせたことは間違いなさそうです。

臓器売買の音声データを聞かせていた

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斎藤さんを「両親の離婚について弁護士から話がある」と巧みに車内に連れ込み誘拐した寺内樺風は、車内で早々に離婚の話が嘘であると明かしました。

その代わりに斎藤さんに話した理由が、「あなたの両親は借金があり、あなたの臓器を売って金にしようとしている」というものです。それだけ聞くとなんと馬鹿馬鹿しい、と笑い飛ばせてしまいそうな理由でしょう。

しかし寺内樺風は用意周到でした。あらかじめ音声合成ソフトで作成した臓器売買に関する音声データを聞かせたのです。その声が両親の声に似ていたのか、判断が付かないような音声の状態だったのかは不明ですが斎藤さんは相当困惑し、信用してしまったのかもしれません。

犯人は「彼女がいる」と漏らしていた

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寺内樺風の大学の同級生で親しく付き合っていた友人が、2016年4月発売の週刊誌で「あいつは『彼女がいる』と言っていた」と証言しています。その発言を聞いたのは、遡ること一年前の2015年のことで、まさに斎藤さんを監禁している最中でした。

その「彼女」が本当の恋人なのか斎藤さんのことかはわからないそうですが、その友人が彼女の細かい人物像を尋ねることも寺内樺風が自ら語ることもなかったと言います。

一方帰省先の大阪では、祖母に彼女がいないか尋ねられても「いない」と答えていたということなので、寺内樺風は相手によってあまり追及されないような発言、振る舞いをしていたのかもしれません。

法廷での言動は演技だった?

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寺内樺風は逮捕された後、特に精神的に乱れる様子はなく取り調べなどに対応していました。また裁判でも、判決公判に至るまではきちんと会話が成り立つ状態でした。

それにもかかわらず、1審最後の公判では先述した通り意味不明な発言を繰り返しています。これは一部で「精神異常による犯行のため減刑という判決を狙ったものではないか」と考えられています。

しかし結果的に「精神的な異常」は認められず、極めて悪質な犯行とのことで最高裁では懲役12年との判決が下りましたので、寺内樺風の作戦は失敗したということでしょう。

寺内樺風の家族構成と現在

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大阪府池田市に暮らしている寺内樺風の家族構成は父、母、妹です。当然ですが寺内樺風が全国指名手配をされるまで、この事件のことは知らなかったようです。

当時マスコミはもちろん、近所の人たちや知り合いにも好奇の目で見られたに違いないこの寺内家の人たちもある意味被害者なのかもしれません。特に両親は成人して間もない息子が起こしてしまった事件に対し、罪の意識も強かったのではないでしょうか。

この寺内家の人々は事件後どのようんあ生活を送っているのか、紹介していきます。

父親はe防犯.comの経営者で謝罪文を公開

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寺内樺風の父・寺内聡さんは「e防犯.com」という防犯グッズを取り扱っている会社の代表を務めています。事件後にはこちらの会社が運営しているサイトに謝罪文を掲載しました。

内容は近親者に逮捕者が出たということ、当面営業を自粛すること、関係者にお詫びしたいということでした。その後しばらくしてサイトは閉鎖されています。

しかしいつから再開したのかは不明ですが、現在は「e防犯.com」のサイトは運営されており代表者も変わらず寺内聡さんになっているので、職を失ったりはしていないようです。

母親

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