2019年10月21日 更新

寺内樺風の生い立ちとは?裁判の判決と現在についても

「寺内樺風」という珍しい名前に聞き覚えはありませんか。「埼玉少女誘拐監禁事件」、発覚当時はワイドショーなどで連日報道されました。中学生を誘拐した犯人と被害者の間に性行為はあったのか、犯人の生い立ち、判決内容、家族の現在などまとめて紹介します。

目次

寺内樺風の近所の人の目撃情報では、食料品を買い込んでいる姿を見たことはなくせいぜいコンビニの袋を下げているぐらいだったそうです。単身者であればそれが自然でしょう。

斎藤さんの食料は、主にインターネットで購入していました。現在はネットショッピングであらゆるものが購入できますので、しょっちゅう外出できなくても困ることありません。。

食料品に限らず女性の必需品、例えば下着や生理用品、スキンケア用品などももしかしたらネットで揃えていた可能性もあります。

寺内樺風のアパート近辺を担当する配達員からは「色白の女の子が、ニコニコしながら荷物を受け取ったことがあった」という証言もあったそうです。

インターネットで両親の言葉を発見し脱出を決心

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監禁されている間、斎藤さんは寺内樺風から1台のパソコンを与えられていました。パソコンは閲覧制限がかけられたもので、主に動画サイトや検索サイトしか見られないようになっていました。

斎藤さんはある日そのパソコンで自分の情報を検索した際、両親の「味方だよ、ずっと待っているよ」という書き込みを発見したそうです。

この情報を手に入れた時に「戻る場所がある、絶対にここから逃げ出したい」と強く思い、脱出を決心したのでした。そして2016年3月27日、実行するのです。

寺内樺風は被害者と性行為をしていたのか

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成人している男性が、中学生の少女を誘拐監禁したということで当時から世間が気にしていたのが斎藤さんが「性的被害」にあっていたのかということでした。

小児性愛の性的嗜好をもつ人間はいますし、中学生ともなると小児とも言い切れない体形になります。また過去の誘拐監禁事件の多くは、性的暴行を目的としたものでした。

この「埼玉少女誘拐監禁事件」においても目的はなんだったのでしょう。寺内樺風は斎藤さんに、なにか性的な危害をくわえたのでしょうか。

寺内樺風の目的は「観察」

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寺内樺風は事件発覚後、誘拐の目的について以下のように語っています。「女子中学生を社会から隔離したらどうなるか観察したかった」。この発言から、寺内樺風は斎藤さんを性的な暴力を振るうために誘拐したのではなく「社会から隔離するため」に連れ去ったということがわかります。

この欲求が専門的な用語でなんというのかはわかりませんが、その「観察したいという欲求」を満たすためにこの事件を起こしたとすれば、二人の間に性的な関係がなくても不思議ではありません。

少女をペットとして扱っていた

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ペットを室内飼いにしている人は多いでしょう。犬や猫、鳥や爬虫類など種類はさまざまですが、寺内樺風にしていみればそれが人間だったということなのかもしれません。斎藤さんの扱いはまさに「飼育」だったのです。

「なにか生き物を飼いたい」と考え、目的の生き物を入手し、飼育環境を整え、飼育するという行動は、それが動物であれば誰に咎められることでもありません。同じ種類の動物を飼っている同士で形成されているコミュニティもあるほどです。

しかしその「目的の生き物」が人間である以上、犯罪になります。寺内樺風もそれがわかっているから他の動物のように毎日の散歩などはせず、「観察」に特化した飼育をしていたのでしょう。

肉体関係はなかった

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誘拐監禁の目的が「隔離」「飼育」「観察」であったことは寺内樺風の供述から判明していますし、保護された斎藤さんも被害を訴えていないことから性的暴行はなかったと考えて良さそうです。

このような辛い事件の中で、女性被害者が性的被害にあっていなかったというのは不幸中の幸いでした。もちろん性的な暴行がなかったとはいえ監禁は十分にトラウマになるできごとですが、もし性暴力があったらもっとひどいトラウマになったであろうことは間違いありません。

寺内樺風の供述

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自殺に失敗して警察に自ら出頭した寺内樺風は、未成年者誘拐の疑いで逮捕されました。首に負った傷のため静岡県内の病院に搬送後ヘリコプターで埼玉県朝霞市に移送されています。病院や朝霞警察署には報道陣が殺到しましたが、寺内樺風は動揺した表情を見せることなく、まっすぐ前を見据えていました。

2年間の「観察生活」を終え、自らの命を絶とうとしたものの死にきれなかった寺内樺風ですが、警察ではどのような供述をしたのでしょうか。

「中学時代から誘拐願望があった」

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まず警察が知りたいのは動機でした。おそらく事件発覚当初は、過去の誘拐監禁事件の例から性的暴行目的と考えられていたことでしょう。

供述では「中学生のころから、女の子を誘拐したいという願望があった」と動機を説明しました。思春期である中学生時代にすでにこの願望が芽生えていたということは、7年近くこの衝動を抑えていたということになります。

長い間抑えられてきた欲求を満たすため行動に出た寺内樺風は、下調べや準備を周到に行っていました。インターネットで誘拐場所や市内の学校を調べたと供述したようです。

「傘の名前を確認した」

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誘拐する場所や周囲の学校を下調べしていた寺内樺風ですが、ターゲットまでは厳密に決めていませんでした。当日一人で歩いている少女を見つけたら誘拐するつもりでいたようです。

ターゲットを見つけた寺内樺風は言葉巧みに斎藤さんを自分の車に誘導するのですが、その際信用をさせるために斎藤さんの名前をもとから知っていたように振る舞いました。名前は斎藤さんの傘に書いてあったものを確認したということです。

「両親の弁護士が呼んでいる」と名前を呼ばれて説明されては、中学生の少女が信用してついて行ってしまうのも仕方ないことかもしれません。寺内樺風の心理コントロールの上手さが伺えます。

寺内樺風の裁判の判決と現在

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2014年3月に誘拐事件が発生し、2016年に被害者・斎藤杏花さんが保護され犯人寺内樺風が逮捕されたこの「埼玉少女誘拐監禁事件」事件、さいたま地検は2016年4月20日未成年者誘拐の罪で起訴、2016年5月13日監禁の罪で追起訴しました。

「未成年者誘拐罪」これは通常3月以上7年以下の懲役、さらに「監禁罪」こちらは3月以上7年以下の懲役です。監禁されていた期間が2年と長期にわたることから、世論では厳しい判決が下されることが望まれていました。

判決は懲役12年

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