2019年9月7日 更新

ストーカーをする人の心理は?加害者の心理考察となりやすい人の特徴

ストーカー被害は放置しておくと、重大な事件に発展しかねません。今は男女問わず、ストーカーになり得る可能性があります。相手に好意があるのにも関わらず、嫌がらせをしてしまう加害者の心理を考察します。あなたは大丈夫でしょうか?

目次

ストーカー研究の第一人者による加害者の心理考察

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ストーカー研究の第一人者と言われているのが、ポール・E・ミューレン医師。オーストラリア、モナシュ大学法精神医学教授、そしてヴィクトリア法精神医学研究所メディカル・ディレクターでもあります。

ストーカーの心理を精神疾患の一種と捉え、その治療こそが問題の適切な解決に繋がると指摘し、ストーカーを「親密追求型」「無資格型」「憎悪型」「拒絶型」の4つのタイプに分類しました。

ただし、一人のストーカーが「親密追求型」「無資格型」を併せ持つなど、複数のタイプを持っていることもあるので分析には注意が必要です。しかし、どのタイプにおいても共通して言えることは、対処しようとして下手に逆撫でしてしまうと、凶暴化する危険性があるということです。

親密追求型

Hand Gift Bouquet - Free photo on Pixabay (361763)

親密追求型は、「相手と相思相愛になりたい」という純粋な好意がより強いのが特徴です。ストーキングの対象が好みのタイプであり、交際したいという欲求を抱いています。

被害者が自分をどう思っているかは関係なく、あくまでも「自分が好きだから」という心理のもと、ストーキングを行います。ストーカーと被害者は顔見知りではない場合もあり、アイドルのストーカーなども親密追求型に分類されるでしょう。

さらに、ストーカーが勝手に「自分達は愛し合っている」という妄想を抱くこともあります。被害者が気持ちに応えてくれないと分かると、「なぜ愛情を受け取ってくれないのか」と被害妄想を抱くようになり、最悪の場合、好意が憎しみへと変貌し、凶悪事件へと発展してしまうのです。

無資格型

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無資格型は、「相手の立場に立って考えることが苦手」というのが特徴です。自己愛が強く、人格障害などの精神疾患を無自覚に抱えている場合もあります。罪悪感が無く、相手の気持ちも理解出来ないので厄介です。

自分の要求を相手が受け入れるのは当然だと考え、支配的・高圧的な態度に出ます。あなたの周りにも、こういうタイプの人間はいるのではないでしょうか。

無資格型の人間が恋愛をすると、相手にどんな手を使ってでも自分の言うことを聞かせようとします。なお、無資格型のタイプはストーキングの対象者が顔見知りのケースもあれば顔見知りでないケースもあります。

顔見知りの場合は「拒絶型」、顔見知りで無い場合は「親愛追求型」「憎悪型」とタイプを併せ持っていることも。元交際相手がつきまとい殺人を起こすような場合は、「無資格型」「拒絶型」を併せ持っていると言えるでしょう。

憎悪型

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憎悪型は、「不満をぶつけるため」を目的としてストーキングをします。「親密追求型」は相手への好意に基づくのに対して、憎悪型は相手が憎いことを理由にストーカーとなるのです。

顔見知りにストーキングすることもありますが、実際は意外にも顔見知りでない場合も多いそうです。とにかく自分のストレスを相手にぶつけたいがために、ストーキングをすると言います。

加害者となる人間には短気な性格が多く、被害者がストーキングされる原因に気付かないこともあるほど、些細なきっかけでストーカーに発展することがあります。

なお、「無資格型」「拒絶型」を併せ持つ場合もあります。「憎悪」という負の感情が大きいが故に、併さるとと途端に凶悪事件へと発展してしまう危険性が高まるので注意が必要です。

拒絶型

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拒絶型は、元恋人や元配偶者など、「顔見知り」がなるタイプです。ストーカーは顔見知りによる犯行が多いとされていることから、拒絶型のストーカーが最も多いと考えられます。

別れ話などで「自分が拒絶されたなんてありえない」という気持ちから、ストーカーに発展します。「親密追求型」と併せ持っていれば「何としてでも復縁したい」、「憎悪型」と併せ持っていれば、「振ったことが許せないから苦しめる」という行動原理になるのです。

拒絶型は顔見知りであるが故に、被害者の個人情報や弱みをよく知っています。そのため、嫌がらせを始めると、執拗に連絡を取ったり、学校や職場に現れたりなど、四六時中つきまといかねない厄介なタイプです。

ストーカーになりやすい男女の特徴

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男女問わず、ストーカー行為は犯罪で、逮捕される可能性があります。では、一体どんな性格上の特徴を持つ人間が、ストーカーになりやすいと言われているのでしょうか。

ここでは、ストーカーになりやすい人間の特徴を見ていきます。交際相手がストーカーになってしまった、などのトラブルに巻き込まれないよう、傾向を知っておくのは大事です。

そして、少しでも自分に当てはまる項目があった方。ストーカーになり得るサインかもしれません。要注意です。

相手の立場に立って考えることが苦手

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ストーカーになってしまう人の多くが、相手の立場で考えられないという欠点があります。他人を思いやったり、気持ちを察したり、当たり前のことが出来ないのです。

特にストーカー気質な男性に多いのが、相手に精神的苦痛を与えるような言葉を平然と言ったり、相手を傷付けるような行動をとったりしてしまいます。

さらに、相手が嫌がるのではないか、迷惑をかけてしまうのではないかなど、相手の気持ちを考えられずに粘着質な行動に出てしまうことも。

ストレスを内側に溜め込みやすい

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ストレスを内側に溜め込みやすいのも、危険なサインです。苛立ちや怒りを発散しないと、好きな相手に八つ当たりしてしまいかねません。

では、なぜストレスを発散できないのでしょうか。ストーカーになりやすい人の傾向の1つに、同性の友達が少ないという共通点があります。

自分の気持ちを理解してくれたり、一緒に気分転換したりしてくれる人が、周囲にいないのです。結果、モヤモヤとしたストレスの矛先は相手向かい、傷つけてしまいます。

自己愛が強い

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ナルシストで自己愛の強い人の特徴は、自分が優れていると証明することで快感を得るということです。しかし、都合の悪いことは否定したがります。

例えば、別れ話をされて振られても、現実を理解しようとせず、何とか別れをなかったことにしようと躍起にるでしょう。相手が好きだから、という理由ではなく、振られたことを認められないのです。

復縁をしつこく迫るあまり、ストーカー化してしまいます。粘り強い執着心を持ち併せているので、とても厄介です。

プライドが高い

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ストーカーは異常にプライドが高く、周囲と馴染むことが難しい性格の人が多い傾向があります。このタイプの人間は同性の友達が少ないので、その分、自分を認めてくれる数少ない人間に過剰に入れ込み束縛します。

プライドが高いが故に、相手が他の同性を褒めたり、自分より他のことを優先したりするだけで、極端に怒ることも。別れ話をされたとしても、現実を受け入れられません。

自分が振られるのはあり得ないと暴走し、無意識にストーカーになってしまうのです。

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