目次
- 純粋な好意がなぜストーカーへ繋がってしまうのか
- ストーカー行為による嫌がらせ・被害は後を絶たない
- 桶川ストーカー殺人事件
- 逗子ストーカー殺人事件
- 三鷹ストーカー殺人事件
- 長崎ストーカー殺人事件
- 小金井ストーカー事件
- ジャニーズ事務所所属タレントも被害に遭っている
- ファンからストーカーに発展するケースも多々報告されている
- 近年ではサイバーストーカーが急増している
- ストーカー事件によって誕生した法律
- ストーカー規制法
- リベンジポルノ関連法案
- 電子メールの連続送信を付きまとい行為に追加
- ストーカーの加害者の心理
- 悪意からストーカーになることは少ない
- 気を惹きたい
- 自身の愛情を知ってもらいたい
- 自身の愛情を受け入れて欲しい
- 愛情を理解しない相手に敵意を持つ
- 頑張っている自分を理解しない相手を排除したい
- 相手を自分だけのものにしたい
- ストーカー研究の第一人者による加害者の心理考察
- 親密追求型
- 無資格型
- 憎悪型
- 拒絶型
- ストーカーになりやすい男女の特徴
- 相手の立場に立って考えることが苦手
- ストレスを内側に溜め込みやすい
- 自己愛が強い
- プライドが高い
- 感情のコントロールが下手
- 極端な思考回路を持っている
- ストーカー行為を未然に防ぐために
- 男性であっても被害に遭うことを知る
- 同性でもストーカー規制法に該当する
- すぐに電話がつながる相手を見つけておく
- 絶対に個人でストーカーに注意・接触しない
- 残せる証拠は残しておく
- なるべく一人にならないようにする
- 深刻になる前に警察に報告
- ストーカーがエスカレートする前に相談
リベンジポルノ関連法案
via pixabay.com
2014年に「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律」が制定されました。リベンジポルノ防止法とも呼ばれます。
交際中に撮影した元交際相手や元配偶者の性的画像を、撮影された人の同意なく、インターネット上に公表するなど、いわゆるリベンジポルノにより、被害者が長期にわたり多大な精神的苦痛を受けないよう防止し、個人の名誉を守ることが目的。
加害者には最高懲役3年が科されます。この法律で、今まではプライバシーの侵害に過ぎないとして、警察が二の足を踏んでいたようなケースの場合であっても、一定程度刑事事件化できるようになったのです。
交際中に撮影した元交際相手や元配偶者の性的画像を、撮影された人の同意なく、インターネット上に公表するなど、いわゆるリベンジポルノにより、被害者が長期にわたり多大な精神的苦痛を受けないよう防止し、個人の名誉を守ることが目的。
加害者には最高懲役3年が科されます。この法律で、今まではプライバシーの侵害に過ぎないとして、警察が二の足を踏んでいたようなケースの場合であっても、一定程度刑事事件化できるようになったのです。
電子メールの連続送信を付きまとい行為に追加
via pixabay.com
ストーカー規制法が成立したのは2000年。当時、通信手段としてのEメールはまだ一般的ではなく、条文の中の「つきまとい行為」にはEメールの送信が想定されていませんでした。
しかしその後、前述の逗子ストーカー殺人事件など、ストーカーの加害者が連続したEメールの送信によってつきまといをする事件が発生。
これがきっかけとなり、2013年のストーカー規制法改正で 「電子メールの連続した送信」も「つきまとい行為」に追加されたというわけです。
現在は「電子メールの送信等」と定義が変化し、電子メールの他にも、LINE、Facebook、Twitter等のSNSを用いたメッセージ送信等や、被害者が開設しているブログ、ホームページ等への書き込みなども新たに規制対象に追加されました。
しかしその後、前述の逗子ストーカー殺人事件など、ストーカーの加害者が連続したEメールの送信によってつきまといをする事件が発生。
これがきっかけとなり、2013年のストーカー規制法改正で 「電子メールの連続した送信」も「つきまとい行為」に追加されたというわけです。
現在は「電子メールの送信等」と定義が変化し、電子メールの他にも、LINE、Facebook、Twitter等のSNSを用いたメッセージ送信等や、被害者が開設しているブログ、ホームページ等への書き込みなども新たに規制対象に追加されました。
ストーカーの加害者の心理
via pixabay.com
では、このような法が整備されてもなお、どうしてストーカー被害が後を絶たないのでしょうか。
ストーカー行為は、刃物で相手を傷つけることと同じくらい、被害者の精神を傷つける悪質な犯罪です。それにも関わらず、どうして相手に執着し、つきまとい等をしてしまうのか。
ここでは、ストーカーになってしまう人間の心理と、根底にある欲望を分析していきます。加害者がどんな目的でストーカーをしているのか理解することも、対策の1つになるでしょう。
ストーカー行為は、刃物で相手を傷つけることと同じくらい、被害者の精神を傷つける悪質な犯罪です。それにも関わらず、どうして相手に執着し、つきまとい等をしてしまうのか。
ここでは、ストーカーになってしまう人間の心理と、根底にある欲望を分析していきます。加害者がどんな目的でストーカーをしているのか理解することも、対策の1つになるでしょう。
悪意からストーカーになることは少ない
via pixabay.com
ストーカーの多くが、最初は相手に純粋な好意を持っていました。決して、初めから憎しみや怒りを抱いていたわけではないのです。
きっかけは、仲良くなったり、優しくされたり、自分に好意があると勘違いしたり。理由は様々ですが、どれも相手への好意を募らせるようなものばかりです。
しかし、一度距離を置かれるようになると、その「好き」と言う感情が「怒り」「憎しみ」に変わっていきます。被害者が避ければ避けるほど、執着心を強くしていくのです。
きっかけは、仲良くなったり、優しくされたり、自分に好意があると勘違いしたり。理由は様々ですが、どれも相手への好意を募らせるようなものばかりです。
しかし、一度距離を置かれるようになると、その「好き」と言う感情が「怒り」「憎しみ」に変わっていきます。被害者が避ければ避けるほど、執着心を強くしていくのです。
気を惹きたい
via pixabay.com
好きだから、相手の気を惹きたい。でも、相手に直接はっきりと気持ちを伝えることができず、結果、無意識にストーカー行為を働いてしまうのです。
自分に注目して欲しい、自分の存在に気がついて欲しい。そんな欲望を抱えているからこそ、ストーカー行為によって相手に嫌がられたとしても、自分の存在に気づいてくれるのが嬉しいと感じてしまいます。
止めるように注意することは、相手の欲望を満たすことになってしまうので、逆効果です。自分が迷惑をかけていると言う自覚がないので、行動は次第にエスカレートする傾向があります。
自分に注目して欲しい、自分の存在に気がついて欲しい。そんな欲望を抱えているからこそ、ストーカー行為によって相手に嫌がられたとしても、自分の存在に気づいてくれるのが嬉しいと感じてしまいます。
止めるように注意することは、相手の欲望を満たすことになってしまうので、逆効果です。自分が迷惑をかけていると言う自覚がないので、行動は次第にエスカレートする傾向があります。
自身の愛情を知ってもらいたい
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とにかく自分の好意を相手に知ってもらうために、ストーカー行為を働いてしまうという心理です。今の時代では、SNSやブログなどネット上で行為をアピールするケースが非常に多いです。
何度も同じ記事に対してコメントを書き込んだり、異常な愛を一方的に述べたり。それに対して、返信やアクションが全くなくても構わないのです。ストーカーの目的は、愛情を伝え続けることなのですから。
純粋に誰かに好意を寄せられるのは本来ならば嬉しいことですが、一方的につきまとわれるのは恐怖にしか感じません。
何度も同じ記事に対してコメントを書き込んだり、異常な愛を一方的に述べたり。それに対して、返信やアクションが全くなくても構わないのです。ストーカーの目的は、愛情を伝え続けることなのですから。
純粋に誰かに好意を寄せられるのは本来ならば嬉しいことですが、一方的につきまとわれるのは恐怖にしか感じません。
自身の愛情を受け入れて欲しい
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「自分の愛情を知って欲しい」という心理は、相手のリアクションや気持ちはほとんど関係ありませんが、「自分の愛情を受け入れて欲しい」という心理は、相手にも自分と同等の愛情、つまり見返りを求めます。
例えば、プレゼントを送ったのにプレゼントのお返しがなかったり、ブログにコメントを書いたのに返信がなかったりすると、相手にしつこく要求するのです。
見返りがあると、自分は相手に受け入れられたと勘違いし、さらにエスカレートする場合もあるので注意しましょう。
例えば、プレゼントを送ったのにプレゼントのお返しがなかったり、ブログにコメントを書いたのに返信がなかったりすると、相手にしつこく要求するのです。
見返りがあると、自分は相手に受け入れられたと勘違いし、さらにエスカレートする場合もあるので注意しましょう。
愛情を理解しない相手に敵意を持つ
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ストーカーのおよそ60%が、別れ方が原因でストーカーになってしまった元交際相手と言われています。
あなたは過去に恋人と別れる時、別れを告げつに急にいなくなる、理由も伝えず一方的に振る、などの別れ方はしていませんか?このやり方は要注意です。その後ストーカーになりやすくなってしまいます。
愛情が憎しみに変わってしまうと、かなり攻撃的な思考を持つストーカーになってしまいます。そうならないように、恨みを買うような別れ話の仕方はやめましょう。
あなたは過去に恋人と別れる時、別れを告げつに急にいなくなる、理由も伝えず一方的に振る、などの別れ方はしていませんか?このやり方は要注意です。その後ストーカーになりやすくなってしまいます。
愛情が憎しみに変わってしまうと、かなり攻撃的な思考を持つストーカーになってしまいます。そうならないように、恨みを買うような別れ話の仕方はやめましょう。
頑張っている自分を理解しない相手を排除したい
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好意を寄せる相手のためならば、どんなに尽くしても、どんなに世話を焼いても平気なタイプの人間がいます。相手のために頑張っていることに、自己陶酔しているのです。
例えば、第三者から見れば「待ち伏せ」も、ストーカー側から見ると「好きな人を待つ幸せな時間」になります。会えなかったとしても、待っている健気な自分に酔いしれるのです。
ただし、ふと我に返り、自分の努力が相手に伝わっていないことを知ると、好意がたちまち嫌悪に変わることがあります。「こんなにあなたのために頑張ったのに」という恨みがエスカレートし、相手を物理的に傷つけようとするのです。
例えば、第三者から見れば「待ち伏せ」も、ストーカー側から見ると「好きな人を待つ幸せな時間」になります。会えなかったとしても、待っている健気な自分に酔いしれるのです。
ただし、ふと我に返り、自分の努力が相手に伝わっていないことを知ると、好意がたちまち嫌悪に変わることがあります。「こんなにあなたのために頑張ったのに」という恨みがエスカレートし、相手を物理的に傷つけようとするのです。
相手を自分だけのものにしたい
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相手への好意が、身勝手な形で募ってしまい、「相手を自分だけのものにしたい」という独占欲が生まれるパターンです。自分以外の異性と会話や接触、たとえ挨拶をしているだけでも、腹が立ったり気に食わなかったりするのです。
その心情からか、自分以外の異性全員がターゲットに近づかないように、相手の行動を一日中監視しないと気がすまない、束縛したいという気持ちが沸き起こります。その結果、ストーカー行為に繋がるのです。
その心情からか、自分以外の異性全員がターゲットに近づかないように、相手の行動を一日中監視しないと気がすまない、束縛したいという気持ちが沸き起こります。その結果、ストーカー行為に繋がるのです。
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