2019年9月7日 更新

ストーカーをする人の心理は?加害者の心理考察となりやすい人の特徴

ストーカー被害は放置しておくと、重大な事件に発展しかねません。今は男女問わず、ストーカーになり得る可能性があります。相手に好意があるのにも関わらず、嫌がらせをしてしまう加害者の心理を考察します。あなたは大丈夫でしょうか?

目次

リベンジポルノ関連法案

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2014年に「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律」が制定されました。リベンジポルノ防止法とも呼ばれます。

交際中に撮影した元交際相手や元配偶者の性的画像を、撮影された人の同意なく、インターネット上に公表するなど、いわゆるリベンジポルノにより、被害者が長期にわたり多大な精神的苦痛を受けないよう防止し、個人の名誉を守ることが目的。

加害者には最高懲役3年が科されます。この法律で、今まではプライバシーの侵害に過ぎないとして、警察が二の足を踏んでいたようなケースの場合であっても、一定程度刑事事件化できるようになったのです。

電子メールの連続送信を付きまとい行為に追加

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ストーカー規制法が成立したのは2000年。当時、通信手段としてのEメールはまだ一般的ではなく、条文の中の「つきまとい行為」にはEメールの送信が想定されていませんでした。

しかしその後、前述の逗子ストーカー殺人事件など、ストーカーの加害者が連続したEメールの送信によってつきまといをする事件が発生。

これがきっかけとなり、2013年のストーカー規制法改正で 「電子メールの連続した送信」も「つきまとい行為」に追加されたというわけです。

現在は「電子メールの送信等」と定義が変化し、電子メールの他にも、LINE、Facebook、Twitter等のSNSを用いたメッセージ送信等や、被害者が開設しているブログ、ホームページ等への書き込みなども新たに規制対象に追加されました。

ストーカーの加害者の心理

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では、このような法が整備されてもなお、どうしてストーカー被害が後を絶たないのでしょうか。

ストーカー行為は、刃物で相手を傷つけることと同じくらい、被害者の精神を傷つける悪質な犯罪です。それにも関わらず、どうして相手に執着し、つきまとい等をしてしまうのか。

ここでは、ストーカーになってしまう人間の心理と、根底にある欲望を分析していきます。加害者がどんな目的でストーカーをしているのか理解することも、対策の1つになるでしょう。

悪意からストーカーになることは少ない

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ストーカーの多くが、最初は相手に純粋な好意を持っていました。決して、初めから憎しみや怒りを抱いていたわけではないのです。

きっかけは、仲良くなったり、優しくされたり、自分に好意があると勘違いしたり。理由は様々ですが、どれも相手への好意を募らせるようなものばかりです。

しかし、一度距離を置かれるようになると、その「好き」と言う感情が「怒り」「憎しみ」に変わっていきます。被害者が避ければ避けるほど、執着心を強くしていくのです。

気を惹きたい

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好きだから、相手の気を惹きたい。でも、相手に直接はっきりと気持ちを伝えることができず、結果、無意識にストーカー行為を働いてしまうのです。

自分に注目して欲しい、自分の存在に気がついて欲しい。そんな欲望を抱えているからこそ、ストーカー行為によって相手に嫌がられたとしても、自分の存在に気づいてくれるのが嬉しいと感じてしまいます。

止めるように注意することは、相手の欲望を満たすことになってしまうので、逆効果です。自分が迷惑をかけていると言う自覚がないので、行動は次第にエスカレートする傾向があります。

自身の愛情を知ってもらいたい

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とにかく自分の好意を相手に知ってもらうために、ストーカー行為を働いてしまうという心理です。今の時代では、SNSやブログなどネット上で行為をアピールするケースが非常に多いです。

何度も同じ記事に対してコメントを書き込んだり、異常な愛を一方的に述べたり。それに対して、返信やアクションが全くなくても構わないのです。ストーカーの目的は、愛情を伝え続けることなのですから。

純粋に誰かに好意を寄せられるのは本来ならば嬉しいことですが、一方的につきまとわれるのは恐怖にしか感じません。

自身の愛情を受け入れて欲しい

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「自分の愛情を知って欲しい」という心理は、相手のリアクションや気持ちはほとんど関係ありませんが、「自分の愛情を受け入れて欲しい」という心理は、相手にも自分と同等の愛情、つまり見返りを求めます。

例えば、プレゼントを送ったのにプレゼントのお返しがなかったり、ブログにコメントを書いたのに返信がなかったりすると、相手にしつこく要求するのです。

見返りがあると、自分は相手に受け入れられたと勘違いし、さらにエスカレートする場合もあるので注意しましょう。

愛情を理解しない相手に敵意を持つ

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ストーカーのおよそ60%が、別れ方が原因でストーカーになってしまった元交際相手と言われています。

あなたは過去に恋人と別れる時、別れを告げつに急にいなくなる、理由も伝えず一方的に振る、などの別れ方はしていませんか?このやり方は要注意です。その後ストーカーになりやすくなってしまいます。

愛情が憎しみに変わってしまうと、かなり攻撃的な思考を持つストーカーになってしまいます。そうならないように、恨みを買うような別れ話の仕方はやめましょう。

頑張っている自分を理解しない相手を排除したい

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好意を寄せる相手のためならば、どんなに尽くしても、どんなに世話を焼いても平気なタイプの人間がいます。相手のために頑張っていることに、自己陶酔しているのです。

例えば、第三者から見れば「待ち伏せ」も、ストーカー側から見ると「好きな人を待つ幸せな時間」になります。会えなかったとしても、待っている健気な自分に酔いしれるのです。

ただし、ふと我に返り、自分の努力が相手に伝わっていないことを知ると、好意がたちまち嫌悪に変わることがあります。「こんなにあなたのために頑張ったのに」という恨みがエスカレートし、相手を物理的に傷つけようとするのです。

相手を自分だけのものにしたい

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相手への好意が、身勝手な形で募ってしまい、「相手を自分だけのものにしたい」という独占欲が生まれるパターンです。自分以外の異性と会話や接触、たとえ挨拶をしているだけでも、腹が立ったり気に食わなかったりするのです。

その心情からか、自分以外の異性全員がターゲットに近づかないように、相手の行動を一日中監視しないと気がすまない、束縛したいという気持ちが沸き起こります。その結果、ストーカー行為に繋がるのです。

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