2019年9月22日 更新

寝たくないと思うのはなぜ?心理やストレス・病気が関係している?

仕事や学校でくたくたに疲れているのに寝たくない…これは、朝が怖い、起きたくないという心理やストレス、うつなどの病気が原因となっています。睡眠は心身を回復させ、充実した毎日を過ごすのに大切なもの。寝たくない理由を明らかにして、今日はぐっすり眠りましょう。

疲れを癒すために眠るはずなのに、疲れがたまっていて逆に寝たくない、という辛い現象に陥る人もいます。疲れていると逆に神経が興奮して寝たくなくなります。勉強や仕事でくたくたに疲れているはずなのに眠れないというのはこのパターンです。

また、疲れ切るほど頑張ったから楽しい時間もほしいという理由で寝たくないこともあります。試験勉強で徹夜し、テスト明けに打ち上げをしてついオールでカラオケ、というのはこちらのパターンです。

この2つのパターンでは、自分が疲れていることを意識し、ゆっくり音楽を聴いたり本を読んだりという穏やかな時間を過ごすようにすると良いでしょう。
 (424890)

もう一つ、疲れがたまっていてお風呂に入ったり歯を磨いたりといった寝支度が億劫になり、寝たくなくなる場合もあります。寝たくはないけど疲れていて大したことはできないので、意味もなくスマホをいじり続け、余計に寝たくなくなってしまいます。

家に帰ったら気が張っているうちにシャワーを浴びるなど最低限の寝支度をしておくか、もしくは一日くらいお風呂に入らなくても歯磨きをしなくても死なない、と割り切ってそのまま寝てしまった方が良いでしょう。

憂鬱で体が動かない

 (424885)

先ほどもご紹介しましたが、寝支度と言うのは意外と面倒なものです。お風呂に入り、髪を乾かし、歯を磨き、流しをきれいにして、明日の準備…考えるだけでうんざりし、体が動かないこともあります。

また、起きた時も同じく面倒です。目が覚めて布団の中で、「お弁当作らなくちゃ、雨だからヘアセットをしっかりして、今日の仕事の段取りは…」と色々考えているとやはり憂鬱になり、起きるのが嫌になります。このように憂鬱なことがたくさんあり、体が動かないので、寝たくないということもあります。
 (424935)

解決策としては、そう言った支度の良い点を見つけ、楽しみにすることです。「お風呂に入って気持ちが良い!」、「自分の好きなものが食べられるし、節約にもなってお弁当って最高!」とポジティブに考えるようにすると、寝る前起きた後のあれこれが楽しくなります。

毎日のルーチンをきっちりこなすのは大人なら当たり前と言われますが、本当はとても貴いことです。小さい子がちゃんと服を一人で着られたら褒めてあげるように、毎日面倒な支度を頑張る自分を褒めてあげましょう。

ダメな自分に会いたくない

 (424940)

いつも起きられなくて朝寝坊、先生や上司に怒られる、仕事や授業も身に入らない、これではダメだ、今日こそ早く寝よう…と思いながらも、家に帰るとついつい遊んでしまいもうこんな時間、明日はまた寝坊確定だ、どうしよう、自分が嫌だ、もう起きたくない、だから寝たくない…と悪循環に陥るのがこのパターンです。

人は日中眠くても夜になると元気になります。学校や仕事が終わったという解放感ももちろんありますが、実は夜が脳と体が最も元気になる時間帯なのです。脳と体のパフォーマンスは、習慣としている就寝時刻から19時間後に最大になります。

少し遅めに午前1時に眠っている人は、食事を終え自由時間となる午後8時に最も元気になります。テンションも上がり、テレビやゲームなど楽しい事に没頭してしまいます。
 (424919)

そして気づくと、寝ようと思っていた時間を過ぎ、また夜更かしして朝が辛くなり、起きるのが嫌になってしまいます。そんなダメな自分に会いたくないために、余計に夜更かしをしてしまう羽目になります。

自由時間の前に明日の準備を済ませ、いつもより少しだけ早く床につけるようにしましょう。10分遅刻してしまう人は、翌日の準備を5分ぶん前の日にしておき、5分早く起きるだけで遅刻せずに済みます。遅刻で怒られなくなり、自信がつけば、眠るのも起きるのも楽しくなるでしょう。

寝たくないのはうつなどの病気の可能性も

 (425113)

寝たくないと思うのは、病気が原因となっていることもあります。自分は何が原因なのか見極め、適切に対処すれば寝たくない問題の解決につながります。色々な可能性を探っていきましょう。

寝つきが悪い

 (424726)

寝つきが悪く、寝床の中で眠りが訪れるのをひたすら待つ時間が辛いと感じると、寝るのが嫌になります。これが続くと睡眠不足が日中の生活に支障をきたすようになり、「不眠症」と診断が下りるレベルになります。

寝つきを良くするにはいくつかのポイントがあります。まず、朝起きた時に太陽の光を浴びることです。朝一定の時刻に起きて太陽の光を浴びると体内時計が整い、夜一定の時刻に眠くなります。

また、寝室で寝る以外のこと、例えばテレビを見たり食事をしたりするのはやめましょう。そして、寝床に入ったら部屋を暗くし、すぐに寝るようにします。この生活を続けていると、「寝室=寝る場所」と体が覚えます。ワンルームの場合は寝床の周りに眠りに関係のないものを置かないようにします。
 (425780)

もし寝床に入っても眠れない場合は、一旦離れましょう。いつまでも寝床でぐだぐだしていると、「寝室=眠る場所」というイメージが崩れてしまいます。ゆっくり本を読んだり音楽を聴いたりして自然に眠気が訪れたら、また寝室に戻ります。

一番大事なのは、「自分は寝つきが悪いから寝るのが嫌だ」と思い込まないことです。「ベッドに入ったらすぐ眠れる」、「寝るの大好き」と自分に暗示をかけましょう。「寝室=寝るところ」、「自分=寝つきが良い」と頭が覚えたらしめたものです。寝床に入ってすぐに、気持ちの良い眠りが訪れることでしょう。

低血圧

 (424875)

低血圧には明確な定義はありませんが、一般的には最高血圧が100mmHg未満の場合を指します。低血圧により様々な症状が出ることを低血圧症と言い、症状としては目まい、立ちくらみ、頭痛、耳鳴りなどがあります。活動度が上がるまでの朝に特にひどくなり、朝起きられない、午前中倦怠感があるといった症状に悩まされます。

低血圧症の人は朝が辛いため、自然と夜型になります。するとより朝起きるのが辛くなるという悪循環に陥ります。そのため、低血圧症になると朝が憂鬱なあまり、寝るのが怖くなってしまいます。
 (425803)

低血圧は甲状腺機能低下症や糖尿病のような疾患が原因となっていることがあります。その場合は原因疾患を治療することにより、血圧が改善される可能性があります。

また、寝不足や疲れが血圧をより不安定にさせます。休息を充分にとりストレスを溜めないようにし、適度に運動をするなど、生活習慣も見直していかなくてはなりません。

睡眠障害

 (424725)

睡眠障害は睡眠に何らかの問題を抱えている状態を言います。良く知られているのが眠れない不眠症ですが、逆に眠り過ぎる過眠症、昼夜の体内リズムが狂うことから生活リズムが崩れる概日リズム睡眠障害など、様々な種類があります。

症状としては入眠困難(寝つきが悪い)、中途覚醒(夜中に何度も目が覚める)、早朝覚醒(明け方に目が覚め、眠れない)、熟眠障害(眠りが浅い)といったものが挙げられます。

原因は疲労やストレスの他、周囲の環境(うるさい、まぶしいなど)、脳の機能障害、またアトピー性皮膚炎や糖尿病と言った様々な疾患など多岐にわたります。深刻な場合は医師の診察が必要となります。

統合失調症

3 / 5

関連する記事 こんな記事も人気です♪