2019年8月27日 更新

血液恐怖症とは?血を見ると力が抜ける?簡単なセルフチェックも

血液恐怖症という病気を知っているでしょうか。実は気づいていない人が多く、そのままにしている人も少なくありません。血液恐怖症は、血を見ただけで力が抜けることや、動悸、眩暈、吐き気など様々な症状を来します。このような症状が出る人は是非チェックしてみましょう。

目次

Heartache Chest Pain Hurt - Free photo on Pixabay (582150)

Dさんは、血液恐怖症により日常生活が脅かされていました。Dさんの場合、血を見ただけではなく、血という言葉を聞いたり、血という文字を見ると気分が悪くなるそうです。

街中に行けば献血という言葉なども目に入るため、動悸や息切れに悩まされています。また見えない様にするというのは何とか可能ですが、耳に入らないようにするというのは難しいと言います。

現在テレビの中で、血がついている映像や声が届きます。その時は酷い吐き気を感じるそうです。日常生活にここまで支障を来すというのは苦しいものです。

ハロウィンが地獄のイベントに感じる

Halloween Ghosts Happy - Free photo on Pixabay (582151)

アメリカはもちろん現在日本でも活気づくイベントの一つにハロウィンがあります。今日本でもハロウィンの日には多くの人が派手にコスプレをして街中を歩いています。

日本中が盛り上がるこのイベントは、血液恐怖症の人にとってとても嫌で恐怖心が強くなるイベントになるのは間違いないでしょう。

Eさんは、ハロウィンの時期絶対にテレビをつけず、外にも行かないようにしていると言います。それは時間になると外には仮装をした人が集まるからでした。

可愛いコスプレならばいいのですが、最近は過激なコスプレも増え、血液恐怖症のEさんにとってハロウィンは地獄のような時期だそうです。

医療関係者の血液恐怖症エピソード

Doctor Medical Medicine - Free photo on Pixabay (582152)

血に恐怖を感じるという特徴を持つのが血液恐怖症ですが、実は医療関係者にも少なからずいます。何故、血液恐怖症なのに医療関係の仕事に就いたのでしょうか。

これには色々なエピソードがあります。医療関係者になる前から血液恐怖症と分かっている人が医療の道に進むには、その恐怖症がありつつもやりたいと強く感じたからでしょうが、実はそのような人は少ないのです。

では、何故医療関係者に血液恐怖症の人がいるのでしょうか。その理由をエピソードとして紹介していきましょう。

看護師になって初めて血液恐怖症であることを知った

Doctor Medical Medicine - Free photo on Pixabay (582153)

医療関係者のAさんは看護師をしています。そんなAさんですが、看護師になって患者さんの出血で初めて自分が血液恐怖症だと気づいたそうです。

医療関係者の中で血液に多く通ずるのは医師と看護師ではないでしょうか。もちろん検査技師という職業も血液に触れますが、この3つの職業の内看護師が血液恐怖症である人が多くいます。

医師は、学生の時から血液に関係することが多いため、学生時代に気づくということもあるでしょうが、看護師は大半病気のことを学んだり、実習等でもあまり血液に触れるという機会はありません。

そのため、いざ職に就いた時、採血や多量の出血などを目撃し、気分不快、眩暈、失神などを起こすのです。そこで初めて自分は血液恐怖症であることを知ります。

他人の血は何とか平気だが自分の血を見ると倒れる

Ok A-Ok Woman - Free photo on Pixabay (582154)

医療関係者で血液恐怖症の人の中には、他人の血液を見ても症状が出ず、自分の血液にのみ過剰に反応してしまうということもあります。

Bさんはこのタイプで、自分の血液には過剰に反応しますが、他人のは大丈夫というものでした。医療関係者として血液恐怖症は辛い所ですが、この場合であれば仕事も続けやすでしょう。

ただ、医療関係に携わっている分、自分が誤って自分の手を傷つけたりしてないように注意はしているとのことです。

突然血液恐怖症を発症し外科から転職せざるを得なかった

Thinking Man Think - Free photo on Pixabay (582156)

医療関係者の中には、学生時代、研修時代血液を見ても大丈夫だったのに、急に発症し、突然症状が出る人もいます。

今まで発症していなかった分、働いている中で血液恐怖症を発症すると極力血液に関係しない職場に移るしかありません。しかし、医療関係者として働き続けたいという人は、働く科を変えるしかないのです。

Cさんは、血液恐怖症を突然発症したために、病院の上層部へ科を変えてもらうようにし、血液に触れることが多い外科を離れました。

先端恐怖症だと思っていたら血液恐怖症だった

Mistake Error Facepalm - Free photo on Pixabay (582158)

医療関係者のDさんは、注射針など先端が付いたものに極端に恐怖を感じていました。そのことから自分は先端恐怖症なのかもしれないと思っていたようです。

しかし、医療関係の仕事に就き、仕事をしているうちに、血液を見た瞬間に眩暈や気分が悪くなるといった症状が現れました。

その時Dさんは、初めて自分が血液恐怖症であるということに気づいたと言います。このように、注射針などで恐怖を感じ、気分が悪くなるという人は、血液恐怖症と先端恐怖症どちらか分からなくなります。

そのため、時間が経ってから初めて自分の恐怖症が本当は何だったのか知ることができます。

血液恐怖症への対処方法

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血液恐怖症を含む限局性恐怖症は発症が遅れると寛解は難しいということを前述でもお話しました。しかし、難しいだけで、寛解しないと断定しているわけではありません。

自分が恐怖症だと気づいたことで、治療が早くても遅くても、やるだけの価値はあるでしょう。そして、自分の症状が少しでも軽くなるよう、日常生活に支障を来さないようにしていく必要があります。

では、完治は難しくても寛解を目指す上でどのような治療が行われるのでしょうか。限局性恐怖症の治療方法をいくつか紹介します。

恐怖対象を明確にする

Thought Idea Innovation - Free photo on Pixabay (582170)

まずは自分が何に対して恐怖心を抱いているのか明確にしなくてはいけません。恐怖の元を知らない限り、治療も始められないでしょう。

また、自分が何に対して怖いのか分かることで今まで日常生活に支障をきたしてきたものを排除し、極力避けるという行動が可能になります。

もし血を見ると体調が悪くなるのであれば、それは血液恐怖症でしょう。高い所に立つと眩暈がして立てない場合は高所恐怖症でしょう。

このように少しでも何かきっかけが分かることで、自分の恐怖が何から来ているのか分かることができます。

写真や映像から少しずつ慣れていく

Photo Photographer Old - Free photo on Pixabay (582163)

少しでも対象を見ると、聞くと恐怖で症状が出てしまう人には荒療治かもしれませんが、実際に見るのではなく、まずは写真や様々な映像から頭を慣れさせていきます。

これに関しては、多少個人差が出るのではないでしょうか。血液恐怖症のように、血という言葉や映像に過剰反応してしまう人もいれば、自分の血だけで症状が出てしまうなど様々です。

一つの恐怖症の中にあるタイプ別に沿ってこの方法が試されます。長時間などではなく、一瞬から
分と時間を伸ばしていくことで効果を得られます。

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