2019年2月8日 更新

懐古厨の意味とは?彼らの心理と思い出補正の有無は?

ネットしているとたまに目にする言葉「懐古厨」一体どういう意味なんでしょうか。懐古厨は害悪なうざい存在?ゲームや漫画などのオタクカルチャーで使われる言葉?一体どういう心理で懐古厨になる?思い出補正とは?老害と同じ意味なのかこの記事では詳しくご紹介します。

目次

なぜ懐古厨になる?懐古厨の心理とは

Mind Brain Mindset · Free image on Pixabay (54322)

過去礼賛現代批判、自分と意見が異なるものは徹底的に避難する、現代のダイバーシティの観点から大きく外れてしまっている懐古厨。そんな存在だから誰しもが忌み嫌うような存在であり、可能な限りなりたくもないそんな存在ですが、なぜ懐古厨は発生してしまうのでしょうか。

そこには懐古厨には懐古厨なりの道理のある所以や、懐古厨の悲しい心中心理が存在しています。ここではそんな懐古厨の考え心理を3つにまとめて記載します。

過去の作品を自分が輝いていた時代の象徴のように感じている

Film Photo Slides · Free image on Pixabay (54323)

誰にも一番輝いていた時代が存在しています。社会人として無我夢中で頑張った若手時代・上役となって数々のプロジェクトを取り付けてきた中年時代・何も考えず自分の好きなことだけしていた大学時代・部活に恋に、人生のやるべきことを教えて貰った高校時代、人によりけり色々あると思います。

おそらくその輝いていた時代の条件は「一番充実していた」ということでしょう。その輝いていたが自分が一番楽しんでいた作品があったから、という理由の人も当然いるのでしょう。懐古厨の人は、他の活動よりその作品に熱中していたあの時代こそが人生の最盛期だったと心のどこかで認識しているのです。

好きだった作品が埋もれていくのが辛い

Desperate Sad Depressed · Free photo on Pixabay (54324)

誰にでも思い入れのある作品はあります。あなたは何か思い当たるものがありますでしょうか。そんな作品がいつの間にか、数ある過去の作品の一つとしてみんなの記録の片隅にどんどんと追いやられ、しまいには忘れ去れてしまう…その悲しさは想像に難くありません。

懐古厨の人が過去礼賛する背景には、自分が好きだったあの作品をいつまでも忘れて欲しくないという、ファンの心意気から発生した行動でもあるのです。ただ、その原理はいとも簡単に見えなくなり、横暴暴論と変化してしまいがちなので同情できないのですが。

現代の流行や感覚についていけない

Runner Race Competition · Free photo on Pixabay (54325)

自分が好きなものができたらそのものに没頭して、それだけに集中していたい。でもそんなことをしているうちに周りの景色が変わっている。子供時代、外で遊んでいたら気がついたら日が傾き空が茜色になって、友達も三々五々と帰っているなんて情景が記憶の片隅にありませんか。あの時の色や匂いの記憶を思い返すと、とても寂しい気持ちになります。

懐古厨の人物もただ自分の好きなものに没頭するあまりに、他のものがあまりに進化・変化を行っていたために、もう理解ができない状況になっていたのかもしれません。そうなってしまった場合、自分の好きだった、唯一知識のあるものに固執して意固地になってしまうのも分からなくはありません。

思い出補正が原因?懐古厨が「昔の方が良かった」と思う理由

Why Text Question · Free image on Pixabay (54329)

そして全国の懐古厨が「昔の方が良かった」と語彙をふんだんに使って表現合戦していますが、懐古厨とラベリングされる人があまりにも多すぎるようにも見えます。まぁ実際には悪めだちをしていて印象に残っているというのもあるのですが、それでもネット上に懐古厨は一定数以上は存在しています。

ではなぜ、そのような懐古礼賛主義者が同時多発的にあちこちいるのでしょうか。そこには過去の思い出を知らないうちに美化し研磨して一等よく見せてしまう、思い出補正という現象が働いてしまっているのです。それではそんな思い出補正の例を幾つかまとめてみたいと思います。

最新技術や流行に触れた当時の衝撃が忘れられないから

Gears Cogs Machine · Free photo on Pixabay (54330)

まだそんな知識がないあの頃に触れた思い出ってかなり色濃くそして深く心に残ります。その強い思い出を語るときに「あれはすごかった」と言えばいいものの、時代の経過と現代の比較が言わなくてもいいのに発言してしまい「あの頃は良かった」と懐古厨的発言になってしまうのです。

例えばテレビで言えば「あの頃のフジテレビは良かった」という言葉をよく聞きます。ドリフから始まりひょうきん族、みなさん、めちゃイケは面白かったけど、最近低迷してバラエティが面白くない「昔の方が良かった」という意見がよくあります。

それもテレビ黎明期の革新的なバラエティができたイメージが衝撃的だっただけで、現在もテレビ番組制作の技術は日進月歩しています。ただテレビ番組の商売上、クレームが多いと困る。それに加えて誰でも簡単に意見を言えるようになった土壌、多様性を認めるために誰の個性主張も傷つけないようにした結果軟化してしまったというのは、正直な意見かもしれません。

若いうちの方が純粋に作品を楽しめたから

Youth Active Jump · Free photo on Pixabay (54333)

1歳児の1年間は1/1(1分の1)20歳の1年間は1/20(20分の1)という考えを知っていますか。結構極論の考え方ですが、1年しか生きてない人間の1年間はその人にとって1分の1であるが、20年生きた人間の1年は20分の1であるという相対的な考え方です。

これは年を重ねると時間の経過が早くなるという通説的決まり文句の裏付け的なロジックです。これは時間経過以外にも応用することができるロジックで、まだ特に知識や経験がなかった頃のできことはより衝撃的であり、様々な知識がある上で見たものはその感動は薄れてしまいます。

このように考えると、若い頃に体験した作品の方がより純粋に楽しかったという可能性が高いので昔のものを崇高とする考え方も理解できます。

友人や家族と盛り上がった楽しい記録があるから

Water Fight Children · Free photo on Pixabay (54336)

また昔の作品に対する思い出補正を手助けしてくれるものに、その当時の思い出というものがあります。その作品自体を美化してしまうというのもありますが、その作品を通して友人であったり家族と盛り上がった楽しい記憶もそれに付随してて、その作品に対する思いを補助します。

そのような楽しかった思い出をふと遠い目で反芻したことは誰にでもあることでしょう。ただその半数作業をしていくうちにその思い出がより洗練され加筆され、フォトショ加工さながら現物以上の魅力を引き出してしまうことも起こり得ることでしょう。

懐古厨は害悪?老害との違い

Monster Black And White Eyes · Free image on Pixabay (54337)

楽しかったゲームやアニメの思い出を礼賛してしまうがあまりに、現代の作品に対して唾を吐くスタンスを取ってしまう懐古厨は、あまりに厄介な存在です。今やネットと実生活が切り離しがたくなっている現代社会において、情報収集またコミュニケーションの障壁となる懐古厨は厳しい言葉で言えば害悪と言えるかもしれません。

安全な社会生活を送る上でふと不安に陥れる存在に「老害」と称される人物がいます。古い主張をして周りの生活に危害を加える老害と懐古厨はニアリーイコールの存在と見えますが、実際どのような定義がなされているのでしょうか。

老害の意味とは?

Dictionary Reference Book Learning · Free photo on Pixabay (54339)

老害の辞書的な意味は【企業などの中心人物が老齢になっても実権を持ち、世代交代が滞った結果若返りがなされない状態】とあります。現在口語並びネット上で使用されている意味合いでいうと、その老齢になった当事者に対して老害と称されるケースが殆どです。

原初的な意味合いからは徐々に変化しており、現在使われている老害の意味としては【現在にふさわしくない過去の価値観を絶対的正義と誤認識しながら主張をやめない老齢の人物】として使われています。

その意味合いをもっと誇大解釈して【現代の価値観をもって平穏な生活に送る上でそれを邪魔だてする老齢の人物】と広い意味合いで使われることも多くなっています。

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