2019年7月17日 更新

パリ症候群の症状とは?日本人女性が陥りやすい原因と改善方法

日本人のためにつくられる日本の報道は、海外の反応とは違います。特にパリは、女性にとって特別であるような報道のされ方をしますが、信じて暮らしてみると「こんなはずではなかったのに」は、珍しくない海外生活あるあるで、それが『パリ症候群』と呼ばれるものの正体です。

目次

生まれたときから綺麗好きで、整理整頓され過ぎていて当たり前で、人の気持ちを考えて行動するように教育されて育つのが日本人の当たり前です。

なので、実際には臭くて汚くて、特に理由もなく意地悪で、仕事ではなく愛のために理性をなくして生きるのが素晴らしい人生だと考えて生きるようなパリでの生活を見てしまうと、がっかりするでしょう。

建前で生きることがないのがパリでの生活です。日本の遠慮や、謙遜「人様に迷惑をかけないように生きる」は適しません。

日本人はヨーロッパを過大評価し過ぎている

Urban People Crowd - Free photo on Pixabay (479206)

日本は島国ですから、海外というと実は全く分かり合えることのない『アメリカ』を想像します。そして「アメリカがすべて」というような教育のされ方をし、全く違うのにアメリカとヨーロッパの違いは知らされません。

「外国人はタコを食べない」などと、間違った情報も平気でテレビで放送されます。日本で認められなかったものが海外では認められた『逆輸入』されるものに弱く、マナーについても「海外の人が言うことが正しい」とされます。

パリ症候群の具体的症状

Architecture Eiffel Tower Paris - Free photo on Pixabay (479207)

パリ症候群がおきる原因をご説明してきましたが、では、どんな症状がパリ症候群と呼ばれるのでしょうか?ここではパリ症候群の具体的症状について紹介していきます。

現地のリアルな情報を知らされないままで行ったパリで「こんなはずではなかった」をめいいっぱい感じて暮らすと、心と体の不調が出てきます。特に「人様に迷惑をかけるのは美しくない」と教育され続けている日本人は、自分の中だけにストレスを抱えがちです。

日常生活にストレスを感じる

Arc De Triomphe - Free photo on Pixabay (479209)

日本では「お客様は神様です」扱いを受けるのが当たり前の普通の日本人は、パリでは「お客より店側や従業員の方が神様です」扱いを受けるのが当たり前です。特別に扱ってほしいなら、なにか「それなりの理由」がなければそんなふうに扱われることはありません。

やってとお願いした業者は思うように動いてはくれませんし、謙遜はそのまま「ダメな人」として受け入れられますし、生活の中で「そんなに気にすることでもないのになぜ?」と言われることも多く、自分を否定された気持ちになります。

妄想や幻覚症状

Louvre Paris France - Free photo on Pixabay (479210)

期待が大きければ大きいほど、その大きさのまま期待は打ち砕かれます。何かの映画でみたように、街角で偶然イケメンの白人王子様とばったり出会うなんてことはありません。見た目だけの話なら、日本人男性とフランスやイタリア人男性の背格好はそんなに大差ありません。小さいです。

ヨーロッパは階級社会ですから、万が一白馬に乗った王子様と出逢ったところで結婚などはありません。第一、ヨーロッパの特に都心では恋愛は大いに楽しみますが、結婚は珍しいものとなってきたくらい「結婚する意味がない」「結婚はしたくない」人が多いです。

「遊ばれた」と憔悴しきる人が続出するのもわかります。

自律神経の失調

Checklist Clinic Daily Report - Free photo on Pixabay (479216)

『自律神経』は、循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整するために24時間働き続けている神経で、体の活動時や昼間に活発になる『交感神経』と、安静時や夜に活発になる『副交感神経』を持ちます。この『交感神経』『副交感神経』が、不規則な生活習慣やストレスなどでバランスを失うのが「自律神経の乱れ」です。

特に「想像より良かった」ではなく「こんなはずではなくてガッカリ」の慣れない生活は、心と体を蝕み始めます。嫌なことは拾いやすくなりますが、もはや良いことは目につかなくなります。

うつ病

Despair Alone Being - Free photo on Pixabay (479218)

うつ病は「気分が強く落ち込み憂うつになる」「やる気が出ない」などの『精神的な症状』のほか、眠れない、疲れやすい、体がだるいといった『身体的な症状』が現れることのある病気で『気分障害』のひとつです。

「こんなはずではなかったのに」の生活は、簡単に『うつ病』という気分障害へまっしぐらに向かいます。気持ちが落ち着いたり休む暇がないほど、次から次へと「理解できない」「腑に落ちない」ことが重なります。その気持ちのせいで体も休まることはありません。

パリ症候群に陥る原因

Architecture Eiffel Tower Paris - Free photo on Pixabay (479220)

なぜか日本やアメリカのメディアで放送されるパリは、いつもヒラヒラフリフリとカラフルで、同じパリ風の音楽が流れ、背の高い美しくて若い男女が登場し、甘く優しくロマンティックです。

実際のパリは、全くひらひらもフリフリもなくむしろシンプルで、革命好きなパリジャンは物議を醸しだすような考えさせられるよう音楽を好みますし、背格好は日本と変わらないパリジャンたちは、欲望をさらけ出すような人間関係や恋愛を好みます。

日本で紹介されるパリはそこにないことを知り、パリ症候群に陥る原因になるものを叩きつけられるような毎日です。

パリ症候群を発症しやすい人の特徴

Bird Couple Beak - Free photo on Pixabay (479238)

実際には「パリ症候群は日本人がかかりやすい」のではありません。「怒っても何も発言しない日本人」として、パリ症候群は英国のテレビ番組で特集されただけです。

日本人にとって、実際はヨーロッパよりも理解し合いにくいアメリカが、日本にとっては一番近い『海外』のすべてで、日本の情報もコントロールされています。

変な関係ですが、日本の情報をコントロールするアメリカが感じているパリを日本に流され、日本人が同じように感じます。アメリカは、王室のあるヨーロッパに対してコンプレックスを隠しきれない国です。

裕福な家庭に育った人

Dollar Currency Money - Free photo on Pixabay (479242)

裕福な家庭に育つと、日本に住む裕福な外国人の家族と知り合う場面が多くなります。日本人にもいろいろな台所事情がありますが、海外の人も同じです。

海外に行くことがないまま、リアルな海外の情報が入ってこない場合は、日本に住む裕福な外国人を「裕福な外国人だ」ではなく「これこそが外国人だ」と思ってしまいがちです。「外国人は裕福だ」そもそもここから間違えてしまうのです。

海外で売られている普通の日本のものが高いのと同じで、日本でも海外のものは割高です。そして、日本の裕福な家庭ではおかしな白人コンプレックスから「海外のものが素晴らしい」と選びがちです。

20~30代の日本人女性に多い

Girls Lying Classic Car - Free photo on Pixabay (479246)

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