2019年7月17日 更新

パリ症候群の症状とは?日本人女性が陥りやすい原因と改善方法

日本人のためにつくられる日本の報道は、海外の反応とは違います。特にパリは、女性にとって特別であるような報道のされ方をしますが、信じて暮らしてみると「こんなはずではなかったのに」は、珍しくない海外生活あるあるで、それが『パリ症候群』と呼ばれるものの正体です。

目次

メディアに踊らされた末路であるパリ症候群とは

Eiffel Tower Long Exposure Lights - Free photo on Pixabay (479126)

「パリに行く」と聞けばもれなく「お洒落な人」と思われます。特に、日本の若い女性は『パリ』と聞けば羨ましがる人が多いのですが、その理由について考えたことがある人は多くないのでは?

海外から見ると、いかにそれが情報操作されているものかわかります。ここでは『パリ症候群』ですが、決してパリだけの症候群ではありません。そして、そこには必ず理由が隠されているものです。そこには何が隠されているのでしょうか?

パリ症候群の意味

Louvre Pyramid Paris - Free photo on Pixabay (479127)

英語では「Paris syndrome」と呼ばれる『パリ症候群』は、異文化における適応障害の一種であり、カルチャーショックの一種です。

「流行の発信地」などといったメディアでつくられたイメージに憧れてパリで暮らし始めた外国人が、現地の習慣や文化などにうまく適応できずに精神的なバランスを崩し、鬱病に近い症状を訴える状態を指す精神医学用語です。

憧れを抱いてパリに住む日本人を襲う適応障害の一種で、日常生活のストレスが高じ、妄想や幻覚、自律神経の失調や抑うつ症状になる人も多い。

異文化に触れ発症する適応障害の一種

Paris France Bridge - Free photo on Pixabay (479132)

ヨーロッパの文化は、アメリカとは全く違います。日本とアメリカが全く違うのに対して、少し日本と似たところがあるのがヨーロッパですが、歴史の奥が深すぎて、そんなに簡単に日本人に理解できるものではありません。

知れれば知るほど「知らない自分」に気づき、はまっていくのがヨーロッパです。メディアで報道されているのは「日本といえば芸者」みたいな部分だけです。

「パリに行くだけでお洒落な生活が送れる」なんて、誰が言い出したのでしょう?

カルチャーショック

Sacre Coeur Cathedral Paris - Free photo on Pixabay (479134)

フランス人は『革命』が好きです。中でも、パリに住む人は「お洒落」についてではなく、特に大きな意味でも小さな意味でも「政治」や「経済」につての様々な議題をつくり「ディスカッション」するのが好きです。

カフェやバー、レストランや街角で、しょっちゅう繰り広げられているのは、実はこんな話題です。

ヨーロッパでは女性の経済的自立が当たり前で「女らしい、男らしい」の定義はなく、男女ともに対等で「自分はこう思う」を持ち寄って話すのが大好きです。

イメージと異なる現状を目の当たりにし精神的なバランスを崩す

Girl Rain Femininity - Free photo on Pixabay (479129)

ヨーロッパの建物は基本とても歴史があるものですから、中もそれなりに歴史を感じるものになります。日本で「気が利き過ぎてる」と思うほどの、かゆいところに手が届きまくる暮らしになれている人がいけば、もれなく不便を感じまくる生活になります。

「違いを楽しもう」という頭にリセットしないままでは不便は楽しめません。宅配便も工事業者も、日本のように「何月何日の何曜日、何時に」などと細かく対応してくれません。もちろんコンビニやショップなども「特別でない人」には、日本ほど至れり尽くせりしてくれるはずありません。

BBCの報道によって海外の反応・注目が集まった

Tv Wall Vintage - Free photo on Pixabay (484614)

BBCテレビで「パリ症候群が日本人を襲う」と報道されたことにより、日本が海外から反応され注目を浴びました。報道の中身は「初めての海外旅行で、期待に胸を膨らませた30代の女性の多くがかかり帰国する」という皮肉る真実でした。でもこれ、日本人だけの話ではないのですけどね。

毎年約100万人の日本人が、パリの深くロマンチックなビジョン、映画アメリー、フランスの女性の美しさ、ルーブル美術館の高い文化と芸術に見られるような石畳の通りを期待してパリに来ますが、衝撃的な現実が待ち受けています。

失礼なタクシー運転手、流暢なフランス語を話すことができない顧客を叫ぶパリのウェイター。しかし、怒りで声が上げられない、より礼儀正しく親切な社会に慣れている日本人にとっては、彼らの夢の街が悪夢に変わるのです。

日本人が抱くパリのイメージと現実

Paris France Eiffel - Free photo on Pixabay (479139)

日本を紹介される番組で必ず耳にする音楽があるように、パリを紹介する番組で必ず耳にする音楽があります。でも、その音楽おかしくないですか?日本を紹介されるときの音楽、日本人は普段耳にしませんもの。

なのに、なぜ「パリのすべてが美しくてお洒落で、日本は美しくなくてお洒落でない」のでしょうか?なぜパリの人が美食家と呼ばれるのでしょうか?どこでも何時でもなんでも手軽に良いものを買えるのは日本だけなのに。

特にフレンチとイタリアンは、本国のシェフが危機感を持つほど日本のレストランは優れているのに。

花の都

Watercolor Roses And Basket - Free image on Pixabay (479159)

「花の都」とは、たいへん華やかで栄えている都市をたとえた表現というだけで、ただフランスの首都パリを美称した呼び方です。フランスのほかの地方ではたくさんの花が咲き誇っているところもありますが、パリはそうではありません。

家賃も高く、花を植える場所もありません。街や建物は古く、汚くてネズミやノミがいます。あちこちに犬を連れて出歩けますが、糞をさせっぱなしで道路にたくさん落ちています。

ハイヒールや香水が生まれたのもパリですが、元々この街中の悪臭や糞尿を避けるためにつくられたものです。

お洒落

Blur Hanger Clothing - Free photo on Pixabay (479171)

「パリの人がお洒落」の定義は、日本人のおしゃれの定義は異なります。パリの人は「人は人、自分は自分」なので、まず『トレンド』などという言葉はありません。「自分のトレンド」はあっても、それをメディアに教えられたり人と共有することをしません。

なので、自分のお気に入りの服はありますが、その感覚を人と共感したいなどとも思いません。洋服の数も、日本人と比べて極端に少ないです。お気に入りのものだけを長く使いたいと考えるからです。

ファッション最先端の街で活気がある

Catwalk Models Women - Free photo on Pixabay (479162)

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