2019年10月19日 更新

左右盲の特徴と原因は?セルフチェックする方法と治し方も

左右盲とは、大人になっても右と左を区別するのが苦手な人のことを言います。発達障害と言われることもありますが、その原因はなんでしょうか。左利きの人に多いなどの特徴があるとも言われているのが左右盲です。セルフチェックしつつ、該当する人は治し方も試してみましょう。

目次

Directory Signposts Wood - Free photo on Pixabay (94979)

形で方向を指示するような矢印型の看板も、普通の人にはわかりやすい標識になりますが左右盲の人にとっては情報量が増えるので混乱する原因になると言われています。ウィンカーや看板など、分かりづらいものを自覚している左右盲の人は、自分だけに伝わる覚え方や目印を探してみるのも良いでしょう。

視力テストで見えていても左右を間違える

Beautiful Close-Up Eye - Free photo on Pixabay (93257)

視力検査では多くの場合「ランドルト環」と呼ばれる「C」のような形の環が使われます。左右の区別を普通に付けられる人は「どちらですか?」と聞かれて「右が空いています」と答えることができますが、左右盲の人は空いている方向は見えてもそれが右か左か悩んでしまいます。

そのため、しっかり見えているのに「左」ですと逆の方向を言ってしまったり、迷っている間に見えてないと判断されて実際の視力よりも悪い視力になってしまうことがあります。左右盲の自覚がある人は、言葉だけではなくジェスチャーも使うと良いでしょう。
Macbook Notebook Home Office - Free photo on Pixabay (94989)

もしどうしても視力検査が上手くできずに自分の視力にそぐわない眼鏡やコンタクトを作ることになった場合は、素直に検査のやり直しをするようにお願いしましょう。自分の視力に合わない眼鏡やコンタクトは身体に負担をかけるので、絶対に使用してはいけません。

人に右・左と指示されてもとっさに動けない

Cowgirl Horse Cowboy - Free photo on Pixabay (93259)

運転中に急に「左のコンビニに寄って!」と言われることもあれば、サッカーなどで「右に寄って!」と指示を出されることもあるのではないでしょうか。左右盲の人は、その時に「左ってどっちだろう?」などと悩んでしまって咄嗟に動けずチャンスを逃してしまうことがあります。

とにかく左右の区別をつけるのが苦手ですので、急に言われて正しい方向に動けることはめったにありません。また、苦手を自覚しているからこそ普段から「左右の指示を出されたくない」と緊張状態になっていて、余計に混乱してしまうこともあります。

旗上げゲームが苦手

Sparkler Usa American - Free photo on Pixabay (93260)

「右上げて、右下げないで左上げない」などの旗上げゲームも左右盲の人にとってはとても難しいゲームです。左右の区別が得意な人は「上げない」や「下げない」などがひっかけになるゲームですが、左右盲の人は「左右」自体も難しい言葉いなってしまいます。

旗上げゲームは基本的に高速で行われるので余計にプレッシャーがかかり混乱してしまいます。しかしながら「右と左」やらずに「赤の旗と白の旗」にするなどの変更をすることで、左右盲の人でも通常通り楽しむことができます。
Flag Banner Wind - Free photo on Pixabay (94998)

もし左右盲の人がいる職場の忘年会などで旗上げゲームをする時は、事前に赤と白の旗など左右盲の人でも楽しめるような工夫をすると良いのではないでしょうか。たとえ左右盲の人の割合がどれだけ少なくても、全員が快適にゲームを楽しめるような工夫を考えてみるようにしましょう。

人に道案内できない

World Europe Map - Free photo on Pixabay (93262)

自分自身の左右が分からない左右盲の人ですので、基本的に人に対して道案内をすることも苦手です。左右盲の人が道を歩く時は、左右ではなく風景をなんとなく覚えていることが多いので、たとえ毎日通っている道でも地図を見せられた時に案内をすることができません。

ただし、左右盲の人でも左右の把握は苦手でも東西南北を把握するのが得意な人もいます。割合としてはかなり少ないですが、そういったタイプの左右盲の人は東西南北を使って道案内をすることができる人もいます。

左利きから右利きに矯正した

Write Plan Desk - Free photo on Pixabay (93263)

左右盲の人は左利きから右利きに矯正したことが原因で左右盲になることもあると言われています。その矯正が物心つく前であっても、野球などの競技で有利になるために大きくなってからの矯正であっても変わりません。

今まで「使いやすい方の手が左(右)」と覚えていたのが逆になることで、左右盲になりがちだと言われています。大きくなってからの矯正の場合は、右手(左手)が利き手として不自由なく使えるようになるにつれて左右盲も治ることもありますが、小さい頃に矯正された場合は左右盲を治すのも難しくなります。

左右盲の人の左右の判断の仕方

Sign Post Signage Wood - Free vector graphic on Pixabay (93265)

左右盲の人は左右の区別をつけるのが苦手ですが、それでも日常生活を送るために自分なりに左右を分かりやすくする工夫を持っている人がほとんどです。

左右盲の人はどのように左右の区別をつけているのでしょうか。自分が左右盲の人はもちろん、周りに左右盲の人がいて考え方を理解したいと思う人も参考にしてください。

箸を持つ方が右

Asian Barbeque Chopsticks - Free photo on Pixabay (93266)

左右の区別が苦手な子どもに対して「箸を持つ方の手が右で、お茶碗が左だよ」と教えることがありますが、左右盲の人は大人になってからもその方法で左右の区別をつけていることが多々あります。

急ぐ場面で「左に寄って!」と言われてもすぐに反応できないのは、左右盲の人の頭の中で一旦お箸とお茶碗を持っている自分を想像しているからです。普通の人のようにすぐに判断はできませんが、落ち着いて判断すれば間違うことはないのであまり責め立てないようにしましょう。

時計を着けているほうが左(右)

Waiting Appointment Schedule - Free photo on Pixabay (93269)

頭の中で一瞬考えることで左右の区別をつける人もいますが、そうした想像が苦手なタイプの左右盲の人は自分の身につけているものを元に判断することもあります。社会人として腕時計を着けている人は多いので「時計を着けている手が左(人によっては右)」のように判断するのです。

しかしながら、このタイプの場合は時計を忘れると左右の区別ができなくなってしまいます。また、向き合って話している人物が自分とは逆の方の手に腕時計を着けている場合は自分が腕時計を着けていても混乱してしまうこともあります。

2 / 5

関連する記事 こんな記事も人気です♪