目次
関西弁と一括りにしても、関西の地域の中には微妙に特徴が異なる方言があります。関西弁を特徴的なものに分けると、大阪弁・神戸弁・京都弁に分けることができ、それぞれに特徴があります。
同じ「関西弁」を話していても、出身がどこか分かるような特徴が語尾や語の選択に表れるのです。ここでは、その3つの方言の違いについて説明します。
同じ「関西弁」を話していても、出身がどこか分かるような特徴が語尾や語の選択に表れるのです。ここでは、その3つの方言の違いについて説明します。
大阪弁
via pixabay.com
大阪弁は多くの人が関西弁を思い浮かべた時に出てくる特徴を持っている方言です。語尾が「~やねん」となるのが大きな特徴です。つまり「なんでやねん!」は大阪弁であり、他の関西弁を話している地域ではあまり聞かれることがありません。
標準語で「来ない」は、大阪弁では「けーへん」となります。後から説明する京都弁と神戸弁とは微妙に活用の変化の仕方が異なります。エセ関西弁を話している人が真似しようとしているのは、ほとんどが大阪弁です。
標準語で「来ない」は、大阪弁では「けーへん」となります。後から説明する京都弁と神戸弁とは微妙に活用の変化の仕方が異なります。エセ関西弁を話している人が真似しようとしているのは、ほとんどが大阪弁です。
京都弁
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京都弁は、大阪弁に比べてお上品であると言われています。本来、大阪弁と京都弁は似ているようでかなり異なるのですが、時代が進むにつれてその差がなくなってきました。
今でも昔ながらの京都弁を話すのは、格式高い料亭の女将や舞妓さんなどです。若者は大阪弁とあまり変わらない関西弁を話していることが多いです。
しかし、京都弁で最も特徴的な「~しはる」という尊敬語の意味を込めた語尾は今でも多くの若者が愛用しており、大阪弁に比べて柔らかい語尾であることが特徴です。ちなみに、「来ない」は京都弁で「きーへん」となります。
今でも昔ながらの京都弁を話すのは、格式高い料亭の女将や舞妓さんなどです。若者は大阪弁とあまり変わらない関西弁を話していることが多いです。
しかし、京都弁で最も特徴的な「~しはる」という尊敬語の意味を込めた語尾は今でも多くの若者が愛用しており、大阪弁に比べて柔らかい語尾であることが特徴です。ちなみに、「来ない」は京都弁で「きーへん」となります。
神戸弁
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関西弁の中でも少し影が薄い神戸弁。大阪から電車ですぐのところにある兵庫県ですが、大阪弁と異なる特徴を持っている神戸弁を話しています。語尾は「~しとぉ」、「~しとん」で終わることが多く、他の西日本の地域と共通する語も持っています。
芸能人では安田美沙子さんがきれいな神戸弁を話しています。強調するときの「すごく」は大阪弁では「めっちゃ」と表現しますが、神戸弁では「ごっつぅ」、「バリ」を使うことが特徴的です。
イントネーションは大阪弁に近いですが、所々の語から神戸出身であることが分かります。そして、「来ない」は「こーへん」と言います。
芸能人では安田美沙子さんがきれいな神戸弁を話しています。強調するときの「すごく」は大阪弁では「めっちゃ」と表現しますが、神戸弁では「ごっつぅ」、「バリ」を使うことが特徴的です。
イントネーションは大阪弁に近いですが、所々の語から神戸出身であることが分かります。そして、「来ない」は「こーへん」と言います。
関西の人が気になるエセ関西弁の特徴
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関西弁に憧れて真似しようとし、エセ関西弁を話す人は少なくありません。また、関西出身の人が聞くととても違和感のある物が多いです。
他の言語を学ぶように教科書があるわけではないので、正しい関西弁を学ぶことができず、多くがイメージやテレビの影響を受けているもので全てが正解であるとは限りません。
そして、そのエセ関西弁を聞くと、関西人はうざいと感じることがほとんどです。ここでは、本物と偽物の違いについて説明します。
他の言語を学ぶように教科書があるわけではないので、正しい関西弁を学ぶことができず、多くがイメージやテレビの影響を受けているもので全てが正解であるとは限りません。
そして、そのエセ関西弁を聞くと、関西人はうざいと感じることがほとんどです。ここでは、本物と偽物の違いについて説明します。
イントネーション
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関西弁はイントネーションが独特なので、真似しようとしても完璧に再現できるものではなく、すぐにエセ関西弁だと分かります。
他の方言では、敬語で話す時は標準語の要素が強まってあまり方言の特徴が出ないことも多いのですが、関西弁はたとえ教科書にある標準語のテキストでも関西弁のイントネーションで読みます。そして本人たちはそのことに気づいていない程自然なのです。
エセ関西弁にありがちな「なんでやねん!」のたった6文字でもイントネーションの違いでエセだと気づかれます。関西人は「で」にアクセントがあるのに対し、エセは多くが「な」にアクセントを置いてしまいます。また、それを言うタイミングも関西独特なものなので習得するのはかなり難しいでしょう。
他の方言では、敬語で話す時は標準語の要素が強まってあまり方言の特徴が出ないことも多いのですが、関西弁はたとえ教科書にある標準語のテキストでも関西弁のイントネーションで読みます。そして本人たちはそのことに気づいていない程自然なのです。
エセ関西弁にありがちな「なんでやねん!」のたった6文字でもイントネーションの違いでエセだと気づかれます。関西人は「で」にアクセントがあるのに対し、エセは多くが「な」にアクセントを置いてしまいます。また、それを言うタイミングも関西独特なものなので習得するのはかなり難しいでしょう。
~ねんや、~やねんの付けかた
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関西弁と言えば語尾に特徴がありますが、その付け方に違和感を覚えるものが多いです。例えば、「昨日学校に行った」を関西弁にするとき、そのまま「昨日学校に行ったねん」というのはエセ関西弁がしてしまいがちなミスです。
正しくは「昨日学校に行ってん」となります。この活用が難しいようで、ネイティブにしかマスターできないと言われています。
語尾を真似したからといって、関西弁を完璧に真似することはできません。しかし、関西圏に住んでいれば次第に身についてくるでしょう。
正しくは「昨日学校に行ってん」となります。この活用が難しいようで、ネイティブにしかマスターできないと言われています。
語尾を真似したからといって、関西弁を完璧に真似することはできません。しかし、関西圏に住んでいれば次第に身についてくるでしょう。
男性が使う「うちら」
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「うち」、「うちら」は関西では女性しか使いません。しかし、関西出身の男性芸人が自分たちのことを指す時に「うちら」と使うことで、非関西語圏の人たちは男性も使うものだと誤解して、それをクールだと思い、男性も用いていることがあります。
実際には関西では女性しか使わないため、男性が使うととても違和感があり、関西出身ではないことは明らかです。また、最近では関西の女性でも「うち」と使うことが少なくなってきています。
少しギャルのような印象をうけるようで、「私」、「あたし」など標準語と同じように自分のことを呼ぶことも多いです。
実際には関西では女性しか使わないため、男性が使うととても違和感があり、関西出身ではないことは明らかです。また、最近では関西の女性でも「うち」と使うことが少なくなってきています。
少しギャルのような印象をうけるようで、「私」、「あたし」など標準語と同じように自分のことを呼ぶことも多いです。
やたら古い関西弁を使う
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最近は関西弁の文化の中で育ってきていても、標準語の影響を受けてイントネーションや語尾以外で特徴的な関西弁を話さない若者が増えてきました。
いわゆるコテコテの関西弁を話すのは関西で生まれ育ったおじちゃん、おばちゃん世代や大阪でも南の方出身の人です。「○○でんがな!」「〇〇でおます」といった今は使われていない古い関西弁を使ったらエセだとすぐに気づかれます。
また、かっこいいからという理由で関西弁をまねていたとしても、関西弁のネイティブからは馬鹿にされている、ふざけて使っていると感じ、気を悪くする人も多いので注意が必要です。
いわゆるコテコテの関西弁を話すのは関西で生まれ育ったおじちゃん、おばちゃん世代や大阪でも南の方出身の人です。「○○でんがな!」「〇〇でおます」といった今は使われていない古い関西弁を使ったらエセだとすぐに気づかれます。
また、かっこいいからという理由で関西弁をまねていたとしても、関西弁のネイティブからは馬鹿にされている、ふざけて使っていると感じ、気を悪くする人も多いので注意が必要です。
嘘やん!の使い方
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関西弁の「嘘やん!」の使い方は標準語と異なり、関西弁でない人にとっては真似をするのが難しいです。関西弁の「嘘やん!」は、「本当!?」と驚きを含めて相槌のように使いますが、関西弁でない人にとっては、その人が嘘をついていると疑っているように感じるようです。
そのため、変なタイミングで「嘘やん!」と言ってしまうようです。エセ関西弁は「嘘ついているでしょ」という意味で使ってしまうため、すぐにネイティブの関西弁ではないと気づかれます。
そのため、変なタイミングで「嘘やん!」と言ってしまうようです。エセ関西弁は「嘘ついているでしょ」という意味で使ってしまうため、すぐにネイティブの関西弁ではないと気づかれます。
エセ関西弁を使う心理
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