目次
関西特有の言い回し
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あなたは「茶をしばく」という言葉を今まで耳にしたことがありますか?「しばく」という言葉は、テレビなどで上方の芸人が口にしているのでなんとなくイメージはつかめますが、その「しばく」と「茶」が結びついて何を意味している言葉なのか、とまどってしまう方も多いのではないでしょうか。
この「茶をしばく」は、主に関西でよく使われているとのことですが、今回は、この「茶をしばく」という言葉を取り上げて、その意味や由来や使い方などについて考察していきます。
この「茶をしばく」は、主に関西でよく使われているとのことですが、今回は、この「茶をしばく」という言葉を取り上げて、その意味や由来や使い方などについて考察していきます。
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「茶をしばく」の意味と由来
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まず、ここでは、「茶をしばく」の意味と由来について説明します。
「茶をしばく」の意味
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「しばく」という言葉には、三省堂大辞林によると、昔から「むちや棒で強く打つ、たたく」という意味で、西日本を中心に北は東北、南は九州に至るまでほぼ全国的に使われていたようです。『 浮世草子・旦那気質』でも「烟管を三度しばきけるが…」などと使われています。
それが関西地方で、そういったむちや棒に関係なく、「たたく、なぐる」といった暴力的な意味で使われるようになり、やがてその意味の「しばく」が上方芸人によって全国に知れ渡っていきました。しかし、これだと「茶をしばく」の意味がわからなくなってしまいます。
実は、上記の意味とば別に、関西(特に大阪)の若者の間で使われている俗語としての意味がこの「しばく」にはあるのです。「~へ行く、~をする」という意味の若者言葉です。そして「お茶をしばく」の「しばく」は、この俗語としての意味を表しています。つまり、「お茶に行く、お茶をしよう」という意味なのです。
それが関西地方で、そういったむちや棒に関係なく、「たたく、なぐる」といった暴力的な意味で使われるようになり、やがてその意味の「しばく」が上方芸人によって全国に知れ渡っていきました。しかし、これだと「茶をしばく」の意味がわからなくなってしまいます。
実は、上記の意味とば別に、関西(特に大阪)の若者の間で使われている俗語としての意味がこの「しばく」にはあるのです。「~へ行く、~をする」という意味の若者言葉です。そして「お茶をしばく」の「しばく」は、この俗語としての意味を表しています。つまり、「お茶に行く、お茶をしよう」という意味なのです。
「茶をしばく」の由来
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では「茶をしばく」の由来は何でしょう。この由来にいきつくには、まず、「しばく」の語源を知る必要があります。「しばく」の語源は「しわう、しなる(撓る)」にあります。この言葉は、むちや竹などの細い棒が、曲げてもポッキリと折れずにしなったりたわんだりする状況を表しています。しかしもう一つ、語源説があるのです。
それは「さばく」です。これは、魚などを料理するときによく使われることばですよね。包丁をたたきつけて魚を解体していくということから、「さばく」が「しばく」の語源だとされているという説です。
この「さばく」が語源だとした場合、「さばく」には、「料理をはじめる、料理をするための準備ができた」といった意味が込められるようになったと考えることができます。
それは「さばく」です。これは、魚などを料理するときによく使われることばですよね。包丁をたたきつけて魚を解体していくということから、「さばく」が「しばく」の語源だとされているという説です。
この「さばく」が語源だとした場合、「さばく」には、「料理をはじめる、料理をするための準備ができた」といった意味が込められるようになったと考えることができます。
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すなわち、由来としては、「さばく」という料理に関する言葉が、時代を経て、「茶をしばく」の「しばく」が、飲食に関わる言葉として、つまり「お茶しよう」とか「お茶を飲もう」といった意味で使われるようになった、と考えることはできるようです。
しかし、残念ながら「茶をしばく」がどういった由来で「お茶しよう」とか「お茶を飲みに行こう、お茶を飲もう」という意味で使われるようになったのか、現在のところこれといった明確な根拠がある説はなさそうです。
しかし、残念ながら「茶をしばく」がどういった由来で「お茶しよう」とか「お茶を飲みに行こう、お茶を飲もう」という意味で使われるようになったのか、現在のところこれといった明確な根拠がある説はなさそうです。
「茶をしばく」を使う世代
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「茶をしばく」という言い回しは、若者俗語と言われているように、一時、比較的若い世代の間で使われていたようです。
日本俗語辞書によると、「 しばくとは「~へ行く(~する)」という意味の若者言葉で、関西で使われていたものが上方芸人によって全国的に広まったものである。馴染み深い使い方として「茶しばく=お茶を飲みに行く」、他に「牛しばく=吉野家へ行く」「ネズミしばく=ディズニーランドへ行く」といった形で使われる。」と記載されています。
しかし、これはすでに「死語」だという説もあるようです。実際に、関西地方で今でも使われているのでしょうか。あなたのまわりではいかがですか?
日本俗語辞書によると、「 しばくとは「~へ行く(~する)」という意味の若者言葉で、関西で使われていたものが上方芸人によって全国的に広まったものである。馴染み深い使い方として「茶しばく=お茶を飲みに行く」、他に「牛しばく=吉野家へ行く」「ネズミしばく=ディズニーランドへ行く」といった形で使われる。」と記載されています。
しかし、これはすでに「死語」だという説もあるようです。実際に、関西地方で今でも使われているのでしょうか。あなたのまわりではいかがですか?
「茶をしばく」が方言を飛び出して広まった理由
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「茶をしばく」という関西の方言から、全国的な表現になっていったのはどうしてでしょう。
なぜ全国区で知られるようになったのか
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「茶をしばく」は、関西の人たちにとっては聞き慣れた言葉だったようです。ことに大阪や京都の若者たちの間ではよく使われていたようです。が、それ以外の地方の人々にとっては元々耳慣れない言葉でした。その関西特定の言い回しが、「関西の方言」という枠から飛び出して、若者言葉になった理由はどこにあるのでしょう。
それは、上方芸人や関西出身の芸人が舞台やテレビなどで使ったことで全国に広がっていったからです。ことにテレビの影響は大きいと言えるでしょう。近年は、全国区のテレビ放映によって、関西の芸人の舞台はそのまま全国に流されるようになっています。
つまり、テレビによって、方言が方言という枠から飛び出して、ボーダレスの言葉になるケースが多いということです。この「茶をしばく」もそのうちの1つだと言えるでしょう。
それは、上方芸人や関西出身の芸人が舞台やテレビなどで使ったことで全国に広がっていったからです。ことにテレビの影響は大きいと言えるでしょう。近年は、全国区のテレビ放映によって、関西の芸人の舞台はそのまま全国に流されるようになっています。
つまり、テレビによって、方言が方言という枠から飛び出して、ボーダレスの言葉になるケースが多いということです。この「茶をしばく」もそのうちの1つだと言えるでしょう。
上方芸人とは?
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上方芸人というのは、芸能を職業としている人(漫才師やお笑い芸人・タレント)のうち、主に関西圏、ことに大阪や京都を中心に活動している芸人のことを言います。
昔と違い、今では上方芸人も全国区のテレビ番組に出演したり、全国区のテレビ番組によってエリアに関係なく放映されるようになっています。そのために、彼らが舞台で使う言い回しがそのまま全国に流されるようになっていることから、彼らの関西弁は今やボーダレスになっているといっていいでしょう。
昔と違い、今では上方芸人も全国区のテレビ番組に出演したり、全国区のテレビ番組によってエリアに関係なく放映されるようになっています。そのために、彼らが舞台で使う言い回しがそのまま全国に流されるようになっていることから、彼らの関西弁は今やボーダレスになっているといっていいでしょう。
名古屋発祥という説も?
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名古屋は関東でも関西でもなく、東海なのですが、距離的には関西が近いということから、関西としてとらえられる場合が多々あります。そこで、「茶をしばく」が名古屋発祥の言葉だという説もあるようですが、その真偽のほどはどうなのでしょう。
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