目次
- アドラー心理学とは
- アルフレッド・アドラー
- 「嫌われる勇気」が火付け役
- 劣等感から優越感を目指して行動しているという考え方
- 人々が幸せになるためには共同体感覚が大切という考え方
- 教育改革が重要だという考え方
- 宗教ではない
- 5つの基本前提
- 個人の主体性
- 目的論
- 全体論
- 社会統合論
- 仮想論
- アドラー心理学性格診断テスト
- 友達が「旅行どこに行く?」と尋ねてきたら
- 友達とドライブ中道に迷ってしまったら
- 友達があなたのお菓子を食べようとしていたら
- 友達とトイレに行ったら1つしか空いていない
- 歩いていたら他人と肩がぶつかったら
- アドラー心理学性格診断テスト結果
- 1が一番多い・・・安楽型
- 2が一番多い・・・依存型
- 3が一番多い・・・支配型
- 4が一番多い・・・優越型
- アドラー心理学性格診断テスト別相性
- 安楽型×依存型
- 安楽型×支配型
- 安楽型×優越型
- 安楽型×安楽型
- 依存型×支配型
- 依存型×優越型
- 依存型×依存型
- 優越型×支配型
- 優越型×優越型
- 支配型×支配型
- アドラー心理学を子育てに活かす
- 叱らない子育て
- 褒めない子育て
- 助けない子育て
- 比べない子育て
- アドラー心理学への批判・反論
- トラウマが存在しないという考え方はおかしい
- 心理学よりも哲学要素が強い
- アドラー心理学は人を選ぶ
- アドラー心理学は心の在り方・実践を説く心理学
アドラー心理学とは
アドラー心理学については、アドラー心理学の研究者である岸見一郎氏の「嫌われる勇気」という著作により、心理学を研究している人だけでなく一般的にも広く知られることとなりました。
しかし実際アドラー心理学とはどのようなものなのか詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。子育てに役立つ考え方だという人もいれば、アドラー心理学を批判している人もいます。
そこで今回は、アドラー心理学について詳しく説明していきます。これを機会に心理学についてのその他の記事をチェックしてみると良いかもしれません。
しかし実際アドラー心理学とはどのようなものなのか詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。子育てに役立つ考え方だという人もいれば、アドラー心理学を批判している人もいます。
そこで今回は、アドラー心理学について詳しく説明していきます。これを機会に心理学についてのその他の記事をチェックしてみると良いかもしれません。
支配欲の心理や原因を心理学で診断!男女別の支配欲と性欲との関係も - POUCHS
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アルフレッド・アドラー
アドラー心理学の生みの親、アルフレッド・アドラーとはどのような人なのでしょうか。まずはアドラーの経歴について簡単に説明しましょう。
アドラーは1870年にオーストリアで生まれました。フロイトやユングと同様、現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した精神学者であり、1911年まではフロイトの共同研究者でもありました。
しかし1911年にフロイトと決別し、その後個人心理学を創始します。6人兄弟の次男として生まれたアドラーはウイーン大学卒業後、医師となりますが、このころにフロイトの研究グループに参加します。
しかしやがてフロイトと意見が分かれることが多くなり、1911年に数人の仲間たちと共に、個人心理学の前身である自由精神分析協会を設立し、やがてウィーン教育研究所治療教育部門の教授にも就任しています。
アドラーは1870年にオーストリアで生まれました。フロイトやユングと同様、現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した精神学者であり、1911年まではフロイトの共同研究者でもありました。
しかし1911年にフロイトと決別し、その後個人心理学を創始します。6人兄弟の次男として生まれたアドラーはウイーン大学卒業後、医師となりますが、このころにフロイトの研究グループに参加します。
しかしやがてフロイトと意見が分かれることが多くなり、1911年に数人の仲間たちと共に、個人心理学の前身である自由精神分析協会を設立し、やがてウィーン教育研究所治療教育部門の教授にも就任しています。
「嫌われる勇気」が火付け役
アドラー心理学がここまで有名になったのは、「嫌わられる勇気」という一冊の本が発端と言ってもいいでしょう。これは日本のアドラー心理学の第一人者である岸見一郎氏の著書です。
168万部を超えるベストセラーともなった本書は、その斬新な本のタイトルから多くの人が内容に興味を持ったことだと思います。しかしこのタイトルが意味することは、別に人から嫌われても良いから何でもやってみたら良い、ということとは少し違います。
168万部を超えるベストセラーともなった本書は、その斬新な本のタイトルから多くの人が内容に興味を持ったことだと思います。しかしこのタイトルが意味することは、別に人から嫌われても良いから何でもやってみたら良い、ということとは少し違います。
via pixabay.com
アドラー心理学では、誰かが誰かの事を嫌いだと思うのは、嫌われている側の問題ではなく、嫌いだと思っている側の問題であるという考え方です。
対人関係で起こる問題に関する悩みは、人から嫌われることを怖れないという勇気をもつことで解決できるのだということが書かれています。
対人関係で起こる問題に関する悩みは、人から嫌われることを怖れないという勇気をもつことで解決できるのだということが書かれています。
劣等感から優越感を目指して行動しているという考え方
アドラーは「くる病」という持病がありました。この経験からアドラーは、客観的または主観的に何か劣等性を持っている人、つまり身体的に不自由があったり病気の人は、その劣等性を克服するために努力して補償(補う)または過剰に補償するのだという理論を発見しました。
つまり、劣等感を持っている人は、その劣等感を克服するために、時に過剰な努力するという考え方です。そして、人は常に優越感を得ようとする(理想を求める)ものの、その理想には到達できないため、劣等感を感じるものだという考え方に到達しました。
つまり、劣等感を持っている人は、その劣等感を克服するために、時に過剰な努力するという考え方です。そして、人は常に優越感を得ようとする(理想を求める)ものの、その理想には到達できないため、劣等感を感じるものだという考え方に到達しました。
人々が幸せになるためには共同体感覚が大切という考え方
アドラー心理学では、共同体感覚を持つことが大切だと考えています。では、共同体感覚とはどういうものでしょうか。人は他者と結びついて生きています。つまり一人では生きていけいないということです。
自分ではない他者に貢献し、他者に貢献しているという感覚をもつことで自分に価値があると実感することが共同体感覚です。
人は他人との関わりの中でしか生きる喜びや幸福感を得ることができません。共同体感覚とは、自分自身の幸せだけでなく他者の幸せのためにも行動できることを言います。
自分ではない他者に貢献し、他者に貢献しているという感覚をもつことで自分に価値があると実感することが共同体感覚です。
人は他人との関わりの中でしか生きる喜びや幸福感を得ることができません。共同体感覚とは、自分自身の幸せだけでなく他者の幸せのためにも行動できることを言います。
via pixabay.com
しかしすべての人に共同体感覚が備わっているものではありません。共同体感覚が欠如していると、人を蹴落としてでも自分だけが幸せになろうとするのです。
アドラーはこのような共同体感覚は、意識して育成しないと育たないと考えました。自分の行動は自分のためだけでなく、相手のためにもなるだろうか、と考えて選択していくことが必要なのです。
アドラーはこのような共同体感覚は、意識して育成しないと育たないと考えました。自分の行動は自分のためだけでなく、相手のためにもなるだろうか、と考えて選択していくことが必要なのです。
教育改革が重要だという考え方
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アドラーは戦前の権威主義的な教育に反対でした。そこで、カール・フルトミューラーとともに教育改革に取り組みました。
アドラーはまず児童相談所をつくり、教師や親を対象としたカウンセリングを行います。そして教師に子どもの発達や教育心理についてのトレーニングを受けさせることで教師を再教育していきました。
これらの活動の中でアドラーは教師に対して、トレーニングの結果、家庭の中での親から子への有害な影響を打ち消せるようになることを期待していました。アドラーのこの取り組みは成功し、アドラー心理学はウィーンからヨーロッパに広がっていったのです。
アドラーはまず児童相談所をつくり、教師や親を対象としたカウンセリングを行います。そして教師に子どもの発達や教育心理についてのトレーニングを受けさせることで教師を再教育していきました。
これらの活動の中でアドラーは教師に対して、トレーニングの結果、家庭の中での親から子への有害な影響を打ち消せるようになることを期待していました。アドラーのこの取り組みは成功し、アドラー心理学はウィーンからヨーロッパに広がっていったのです。
宗教ではない
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アドラー心理学は宗教と混同されがちな面があります。しかしアドラー心理学は宗教ではありません。確かに他者への貢献や他者の幸せのためにという共同体感覚についての考え方は、やや宗教的であり科学的な思想とは思われない部分もあります。
しかしアドラー心理学ではアドラーを神格化もしていませんし、神の存在から教育や子育てを語っているものでもありません。むしろ教育、育児に対して科学的な治療の枠組みの中で扱われている心理学なのです。
しかしアドラー心理学ではアドラーを神格化もしていませんし、神の存在から教育や子育てを語っているものでもありません。むしろ教育、育児に対して科学的な治療の枠組みの中で扱われている心理学なのです。
5つの基本前提
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アドラー心理学は5つの基本前提をもとに理論をたてています。基本前提とは、理論を展開するために作った仮定、つまり「このように考えます」というところから始めるための土台とも言えることです。
アドラー心理学では、個人の主体性、目的論、全体論、社会統合論、仮想論という5つの前提を土台として、1人の人間の人生を全体的にとらえて理論を作っています。それぞれの理論について具体的に説明していきましょう。
アドラー心理学では、個人の主体性、目的論、全体論、社会統合論、仮想論という5つの前提を土台として、1人の人間の人生を全体的にとらえて理論を作っています。それぞれの理論について具体的に説明していきましょう。
個人の主体性
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