2019年10月11日 更新

指示待ち人間は何が悪い?適職や直したい人の改善法・対策も

新人にありがちとされる「指示待ち人間」の特徴や適職をご存知ですか。自発性が無く、言われたことしかやらないと批判される一方「何が悪いの?」との声もあります。直したい場合の対策や改善法はあるのでしょうか。指示待ち人間の度合いをチェックする診断テストも用意しました。

指示待ち人間が周囲に与える4つの影響を見てきました。全体的には、あまり良い印象がありません。周りに対してストレスを溜めさせ、仕事の効率も悪いと感じさせるわけです。さらに、性格を誤解させてしまったり、適当な人間であるかの印象すら与えています。

こうして見ると、混乱と困惑しか与えていないと言っても言い過ぎではありません。そんな「指示待ち人間」と円滑に付き合うためには、どうすればよいのでしょうか。5つの対策をご紹介します。

役割を理解させる

Girl Father Portrait - Free photo on Pixabay (380019)

指示待ち人間とうまくやっていくための対策の1つ目は「役割を理解させる」ということです。指示待ち人間の多くは、明確で具体的な指示がない限りは動きません。もし与えられた業務が終わってしまい、次なる指示が無い場合、そのまま何もしないという状況が生まれます。

しかし、仕事の現場においては人ぞれぞれに役割があります。指示がないからと言って、何もしないことが許されるような環境ではないはずです。ここで大事なことは「役割を理解させる」ということです。

「指示が無かったとしても、自分で判断し、自分で考え、自分で行動することが大事なのだ」と、そういう役割であることをしっかりと理解させ、自覚してもらうことが大切です。

叱り方を考える

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指示待ち人間とうまくやっていくための対策の2つ目は「叱り方を考える」ということです。指示待ち人間は自分で考えたり判断したりということが苦手です。さらに言えば、指示がない限りは動かなくても良いとすら考えている人もいます。

そうした中、「指示がなくても、自分で考えて動かないとダメじゃないか!」と叱ったところで、何の効果も生まれません。なぜならば、行動しなかったのは指示が無かったからであり、責められるべきは行動しなかった私ではなく、指示をしなかった上司にあると感じているからです。

そのため前述した「役割を理解させる」が余計に大事になります。その上で行動できなかった場合にのみ叱るというのも一つの方法です。

目標を持たせる

Goal Setting - Free image on Pixabay (380070)

指示待ち人間とうまくやっていくための対策の3つ目は「目標を持たせる」ということです。指示待ち人間は、何から何まで誰かからの指示を待ってから動きます。自分で考えるということをせず、いつも指示を待っています。いわば「依存体質」とでも言うべき状態になっているわけです。

まさに「自分がない」という状態だと言うこともできるでしょう。そういう人を活性化させるためには、依存状態から脱却させる「きっかけ」を与えることが必要だと言われてます。その一つが「目標」です。目標をもたせることで、少しずつ「自分で考える」という体質に近づいていけるはずです。

重要な役割を任せてみる

Checklist Check List - Free photo on Pixabay (380072)

指示待ち人間とうまくやっていくための対策の4つ目は「重要な役割を任せてみる」ということです。重要な役割となると、大抵の場合は判断力が求められます。誰かの判断を待つだけの余裕がないという局面もあるでしょう。また、大きな決断力が要求されることもあるでしょう。

そういう重要な役割は、たしかに責任重大です。しかし、そうした重要な役割を担ってきた人たちは、誰もが最初からそれだけの能力をもっていたわけではありません。重要な役割を任せられ、うまくつとまるかどうかわからないという不安な中で戦うことで、初めて身につけられた能力もあるはずです。

もし指示待ち人間を伸ばしていこうと思うなら、ぜひ「重要な役割を任せてみる」ということを試してみてください。

周りで環境を作る

Meeting Business Architect - Free photo on Pixabay (380073)

指示待ち人間とうまくやっていくための対策の5つ目は「周りで環境を作る」ということです。ここまでは、指示待ち人間を鍛えることで、自立して動けるようにしていくという側面を解説しました。しかし、うまくやっていくためには、指示待ち人間の行動を直すだけでなく、長所を活かすことも大事です。

指示待ち人間の長所の一つは、指示さえ与えられれば一生懸命に動くということだとされています。もしそうであれば、仕事を任せる際に「自分で考えろ!」とするのではなく、具体的に指示をした方が動いてくれやすいということがわかります。そういう環境を周りの人たちで整えていくことも大事ではないでしょうか。

指示待ち人間を自立した人間にしていくことも重要ですが、それには時間がかかります。そのため、今すでにもってる長所を活かせるように周辺の人たちが配慮するということもまた、うまくやっていくためのコツだとされています。

指示待ち人間の適職

Man Work Desk - Free photo on Pixabay (379141)

「指示待ち人間」と円滑に付き合うための5つのコツを解説しました。最後のポイントで「指示待ち人間の長所を活かす」という方法をご紹介しましたが、そういう意味からすると、指示待ち人間に向いている適職にはどんなものがあるのでしょうか。

指示待ち人間から脱するための努力を行うという方法も「あり」ですが、そもそも指示待ち人間がもっている長所を役立てるような方向性もあるはずです。長所が活きるような適職として、ここでは4つの例をご紹介します。

公務員

Mail Truck Clerk Mailman - Free photo on Pixabay (379186)

指示待ち人間の適職として挙げられる1つ目の仕事は「公務員」です。公務員にも様々な仕事がありますが、一般的には「ルールにのっとって、厳格な指示に基づいて行う」仕事が多いと言われています。前例を踏襲したり、しっかり整備されたマニュアルに沿った仕事がメインとなることが多いようです。

創意工夫やオリジナリティーが求められる仕事の場合、自分で考えたり判断したりすることも重要です。しかし公務員としての仕事の多くは、そうではありません。いかにマニュアルにそった行動ができるかが大事になると言われます。指示待ち人間からすれば、まさに適した仕事の一つになると言えそうです。

工場勤務

Welder Welding Industry - Free photo on Pixabay (379187)

指示待ち人間の適職として挙げられる2つ目の仕事は「工場勤務」です。工場の現場で大事なことは、決められた指示内容を、いかに要領よくこなすことができるかという点です。例えばベルトコンベアーでの作業であれば、マニュアル通りの作業をこなすことができなければ、その段階で仕事が止まってしまいます。

ルーチンワークをきちんとこなすということは、簡単なようでいて誰もができるものとは限りません。ルール通りにこなすことが苦手だと言う人も少なくないのです。その点、指示待ち人間なら、指示された内容を忠実にこなすことに長けています。まさに指示待ち人間に向いた仕事内容ではないでしょうか。

データ入力事務

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指示待ち人間の適職として挙げられる3つ目の仕事は「データ入力事務」です。データ入力事務に求められることは、決められた方法にそって、いかに素早く、かつ正確にデータを入力できるかという点です。そのため、指示された内容をルール通りに完璧にこなせる能力が必要になります。

PCに向かってデータを入力し続けるのは、ある意味では孤独な作業とも言えます。データの内容自体も、読んで面白く感じたりするようなものではなく、本当に単純な文字や記号であることがほとんどです。これを指示通りに正確に入力しつづけるのは、ある意味では才能を要する仕事であるとも言えます。

指示待ち人間の特徴の一つは「きちんとした指示があれば、その内容をきちんと正確にこなせること」です。まさに適職と言えるのではないでしょうか。

アルバイト

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