2019年4月23日 更新

人間の3大欲求とは?欲求の様々な分類法と理論も!

人間が生きている中で必ずと言っていいほどある「欲求」について皆さんは考えたことはありますか?日々の生活の中で自分の心と欲求のバランスは重要になってくるのか、まだまだよく知らない「人間の3大欲求」について詳しく紹介していきたいと思います!

目次

「排泄欲」説

Dog Excrement Feces - Free vector graphic on Pixabay (199801)

「食欲」が3大欲求に含まれるのであれば「排泄欲」が含まれるのは当然の流れのように感じますが、皆さんはどう考えますか?

人間は生きていくために食事を取らないといけないということを先程紹介しましたが、よく考えるとお腹が空いても少しくらいであれば我慢をすることは可能です。

しかし「排泄欲」というのは、自分の意思とは違い我慢することは難しいように思います。

例えば、お腹がどうしても痛くなったとしてトイレに行くことをずっと我慢することは出来るでしょうか?数分間は可能であったとしても、1時間や2時間なんて我慢できるはずがありません。

そう考えると「排泄欲」も人間の欲求の中に入ってくるのではないでしょうか?

「集団欲」説

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人間のどんな社会の中であっても、集団欲によって形成されているので「集団欲」という説もあります。

学校や職場、生活環境には常に「集団」というものが付いてきます。学校にはクラスがあり一人で行動することはなく、集団生活を皆さん送ってきましたよね?

また、部活動や習い事など個々で活動することもありますが、それは集団があってこその個々での活動になります。

この「集団欲」こそが3大欲求に含まれるのではないかという考え方も存在します。

「承認欲」説

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「承認欲」とは、自分以外の他者から「認めてもらいたい!」といった欲求のことを言います。

わかりやすく簡単に説明すると、社会生活の人付き合いの中で自分の存在や地位を認めてもらいたいといった欲求のことでしょうか。

他人からどんは風に思われてもいいし、他人の目は気にしないのが自分と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが知らず知らずのうちに私たち人間は「承認欲」を持っているものなのです。

そしてこの「承認欲」は幼い子供から大人まで人間なら誰にでもある欲求でもあります。

「知識欲」説

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「知識欲」とは、「知識を得たい!」という欲望のことを指します。

皆さんは日々の生活の中で、自分自身の知識の乏しさや学歴に不満や不安を感じたことはないでしょうか?そういったものを埋めるために存在するのが「知識欲」です。

自分自身が向上していくために何が必要なのか?もっと自分の価値を高めていくために勉強していきたい!などというものが「知識欲」をもっと向上させます。

アメリカ心理学者ヘンリー・マレーの欲求分類

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一言に「欲求」と言っても提唱する学者によって、さまざまな分類が存在しています。簡単に言うと「人によって考え方が異なるので、いろんな説が存在する」ということです。

アメリカの心理学者ヘンリー・マレー氏は、心理学史で初めて欲求のリスト化を行った人物です。

マレー氏は、私たち人間が持つ欲求を11種類の「生理的欲求(臓器発生的欲求)」と、28種類の「社会的欲求(心理発生的欲求)」の39種類に分類をしました。

そこで今回は、マレー氏が分類した39種類の欲求について出来るだけわかりやすく説明していきますので、疑問に思う方は是非参考にしてください。

生理的欲求

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私たち人間の臓器によって発生する欲求をマレー氏は第一次欲求として、「生理的欲求(臓器発生的欲求)」とし、11種類に分類しました。

この「生理的欲求」は、人間が生きていく上で必要不可欠なもので、体が求める欲求のことを言います。

その11種類を紹介させていただきます!

・吸気欲求…酸素を求めたい
・飲水欲求…水を求めたい
・食物欲求…食べ物を求めたい
・感性欲求…身近な感覚を求めて、楽しみたい
・性的欲求…性的関係を結び、快楽を得たい
・授乳欲求…赤ちゃんへの授乳をしたい
・呼気欲求…息を吐きたい
・排尿・排泄欲求…便や尿の排泄をしたい
・毒性回避欲求…毒を回避して逃れたい
・暑熱・寒冷回避欲求…体温を維持したい
・傷害回避欲求…怪我などの痛み、病気や死を避けたい

わかりやすく一覧で紹介した通り、人間の心ではなく体が求める欲求のことを「生理的欲求」と言い、本能的なものなので我慢できるものは少なく感じますね。



社会的欲求

Mobile Phone Smartphone App - Free image on Pixabay (202319)

次にマレー氏は、「生理的欲求」とは異なり、臓器のどこから発生するのか把握が出来ない欲求を、第二次的欲求として「社会的欲求(心理発生的欲求)」とし、28種類に分類をしました。

これは、社会生活や人間関係の中で、心が求める欲求のことを言います。

では、その28種類を紹介させていただきます。

・獲得欲求…お金や財産など、いろいろなものを手に入れたい
・保存欲求…何か物を収集して保存したい
・秩序欲求…物を整理整頓して綺麗にしたい
・保持欲求…物をいつまでも持ち続けたい、手放したくない
・構成欲求…物を組み立てて、作りたい
・優越欲求…他人よりも優れていたい、自分の地位を向上させたい
・達成欲求…乗り越えて成功したい、困難に打ち勝ちたい
・承認欲求…周りに認められたい、尊敬されたい
・顕示欲求…他人の注意を引きたい、楽しませたい
・不可浸欲求…批判から逃れたい
・屈辱回避欲求…屈辱や恥ずかしさを避けたい
・防衛欲求…言い訳をしてでも自分を正当化したい
・中和欲求…失敗をリベンジしたい、自分の弱さを克服したい
・支配欲求…他人を支配し、コントロールしたい
・服従欲求…他人を従えたい
・同化欲求…他人を真似したい、見習いたい
・自律欲求…独立したい
・対立欲求…他とは違った存在でいたい、目立ちたい
・攻撃欲求…他人を攻撃したい
・屈従欲求…罰を受け入れたい、不幸や痛みを楽しみたい
・非難回避欲求…ルールや法律に従いたい
・親和欲求…他人と交流したい、仲良くなり体
・排除欲求…他人を差別したり、排除したい
・養護欲求…他人に同情したい、助けたい
・救護欲求…他人に愛されたい、許されたい、介護されたい
・遊戯欲求…気晴らしをしたり楽しみたい、娯楽を求めたい
・認知欲求…知識を学びたい、好奇心を満足させたい
・証明欲求…情報を提供したい、他人を教育したい

などといった種類に分類されます。「生理的欲求」とは異なり、他者との関係性があらわになるのが「社会的欲求」からは見てとれます。

生理的欲求は人間の持つ本能的なものでしたが、社会的欲求は心理的な部分が多いので欲求としては多少我慢できるものもあるのではないでしょうか?



マレーの欲求リストと呼ばれる

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今まで紹介してきたマレー氏がまとめた欲求は「マレーの欲求リスト」と呼ばれ、ビジネスアイディアを生む際などに使われています。

人間の欲求について知ることは、ビジネスにとっても重要でそれがなぜかというと、「ビジネスは人間の欲求を満たすためにある」からです。

この「欲求リスト」を知っていると、今後ビジネスをする方やしている方は生かされることが沢山あるので、是非参考にしてください!

アメリカでの3大欲求

Chicago Usa America United - Free photo on Pixabay (202665)

ここまで「3大欲求」について紹介してきましたが、学者や考える人によって欲求の数は異なり、パターンもいくつかあることがわかりました。

そこで今回は「アメリカでの3大欲求」についてまとめて紹介していきたいと思います。

アメリカと言えば自由の国という印象が強いですが、国特有の考え方の違いもあるのでしょうか?そこを重点的に見ながら是非参考にしてみて下さい!

アルダーファのERG理論

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