目次
- ゲーム脳とはどのような考え方?悪いことではない?
- ゲーム脳とは
- 森昭雄が考えるゲーム脳の問題点
- 脳波が認知症の人と同じ
- 物忘れしやすい
- 感情的になりやすい
- 学力が低下
- 犯罪を起こしやすい
- ゲーム脳の可能性がある?チェック診断
- 公共の場でも恋人とキスできる
- 電車の中でも化粧ができる
- 何も敷かずに地べたに座るのは苦ではない
- 何もしていないとイライラしやすい
- ゲームをしたことで学力が低下した
- ゲーム好きはゲーム脳ではなくゲーム依存症になる危険がある!
- ゲーム依存による症状は?
- コミュニケーションが苦手になる
- 集中力がない
- 脱力感が続く
- 学力が低下する
- 健康状態の悪化
- 暴言を吐いたり暴力をふるったりするようになる
- ゲーム依存の改善方法
- 1日のゲームの時間を設定
- ゲーム機を人がいる場所に置く
- ゲーム時間の記録を行う
- ゲーム以外に趣味を作る
- ゲームとは関係ない友達を増やす
- ゲーム脳には根拠がない?嘘だという意見も多い
- そもそも森昭雄は脳神経学専門ではない!
- ドイツのルール大学ボーフムで行われた研究結果では…
- 世間一般の声は批判が多い
- 【番外編】ゲームをすると身につくメリット!
- クリエイティブな発想
- 物事の注意力が高まる
- 計画性が養われる
- 感受性が豊かになる
- 脳が活性化される
- ゲーム脳は嘘だった?依存症だけには気をつけよう!
ゲーム脳とはどのような考え方?悪いことではない?
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一時期日本を中心にゲーム脳という言葉が流行しました。簡単に言うと、ゲームが脳に悪影響を与えるということなのですが、果たして事実なのでしょうか?
今回は、ゲーム脳という考え方について詳しく解説します。
今回は、ゲーム脳という考え方について詳しく解説します。
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男性と女性では考え方に違いがあり、特に恋愛において、解り合えない時があるかと思います。この記事では男性脳と女性脳の違い、どちらに当てはまるのかのテスト、指での診断の仕方をご紹介していきますので、チェックしてみてください。
ゲーム脳とは
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ゲーム脳は、日本大学教授の森昭雄が著書「ゲーム脳の恐怖」にて提唱した仮説です。脳の前頭前野のベータ波が低下した状態であり、脳機能にさまざまな障害がある状態と定義されています。
森昭雄自身が開発した脳波計でテレビゲームをプレイしている人の脳波を測定したところ、前述の結果が出たことからゲーム脳と名付けられました。
森昭雄自身が開発した脳波計でテレビゲームをプレイしている人の脳波を測定したところ、前述の結果が出たことからゲーム脳と名付けられました。
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2002年に出版された「ゲーム脳の恐怖」はベストセラーとなり、メディアで頻繁に取り上げられた結果、ゲームの規制を働きかける運動が活発化しました。特に教育関係者の間で支持を集めており、森の理論を教育に応用しようという動きもあります。
一方で森の主張は、一見科学的な論証をしているようだが、実際には根拠がない疑似科学にすぎないという批判が識者から噴出し、問題となりました。果たしてゲーム脳は正しい理論なのでしょうか?
一方で森の主張は、一見科学的な論証をしているようだが、実際には根拠がない疑似科学にすぎないという批判が識者から噴出し、問題となりました。果たしてゲーム脳は正しい理論なのでしょうか?
森昭雄が考えるゲーム脳の問題点
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ゲーム脳とは、具体的にどのような状態であり、どのような症状があるのかを、森昭雄の主張に沿って見ていきましょう。
脳波が認知症の人と同じ
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森は、ゲームによってベータ波が低減した脳の状態は認知症患者の脳と同じであると主張しています。もともと森の研究は、脳波を測定することで認知症のレベルを定量化するというものでしたが、さまざまな人の脳波を測定するうちにゲーム脳の理論にたどり着いたと主張しています。
「ゲーム脳の恐怖」には、短時間のゲームプレイであれば脳波はすぐに正常な状態に戻るが、長時間のプレイだと回復が遅いため、ゲームを長時間プレイすることで脳がダメージを受けるという推測が記されています。
しかし、認知症と同じ状態と言っても認知症患者に特有の障害をゲーム脳の人が示すわけではありません。森の主張する認知症とは、あくまで森が独自に定義したものである点に注意する必要があります。
「ゲーム脳の恐怖」には、短時間のゲームプレイであれば脳波はすぐに正常な状態に戻るが、長時間のプレイだと回復が遅いため、ゲームを長時間プレイすることで脳がダメージを受けるという推測が記されています。
しかし、認知症と同じ状態と言っても認知症患者に特有の障害をゲーム脳の人が示すわけではありません。森の主張する認知症とは、あくまで森が独自に定義したものである点に注意する必要があります。
物忘れしやすい
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森は、ゲーム脳の特徴として物忘れが激しいという症状を挙げています。当初はゲームをプレイしている人ではなく、コンピュータープログラマーを対象に実験を行っていました。その結果、脳波が認知症の人と同じという結果が出ました。
この実験の対象となったプログラマーに共通する特徴が物忘れの激しさであったとされています。プログラマーの脳波とゲームをプレイしている人の脳波が同じであるという事実から、ゲーム脳にも物忘れが激しいという特徴があるというのです。
ただし、物忘れが激しいという症状は、あくまで実験の対象となったプログラマーの自己申告にすぎず、実際にプログラマーの物忘れが激しいという客観的な証拠はありません。
この実験の対象となったプログラマーに共通する特徴が物忘れの激しさであったとされています。プログラマーの脳波とゲームをプレイしている人の脳波が同じであるという事実から、ゲーム脳にも物忘れが激しいという特徴があるというのです。
ただし、物忘れが激しいという症状は、あくまで実験の対象となったプログラマーの自己申告にすぎず、実際にプログラマーの物忘れが激しいという客観的な証拠はありません。
感情的になりやすい
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森によると、ゲーム脳には感情的になりやすいという特徴もあります。これは俗にいう「キレやすい」という状態です。ゲーム脳は、脳の前頭前野の機能が低下して思考活動が衰えている状態と定義されています。この結果、感情が抑えきれなくなってしまい、キレてしまうのではないかと推測されています。
当時の日本社会では、「キレる若者」が問題視されていたこともあり、森の主張は人々の注目を集めました。ただし、実際にゲーム脳の人が感情的になりやすいという客観的な証拠はなく、森の主観的な観察による主張である点に注意が必要です。
当時の日本社会では、「キレる若者」が問題視されていたこともあり、森の主張は人々の注目を集めました。ただし、実際にゲーム脳の人が感情的になりやすいという客観的な証拠はなく、森の主観的な観察による主張である点に注意が必要です。
学力が低下
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ゲーム脳は、深刻な学力の低下を引き起こすとされています。先に解説した通り、ゲーム脳は思考活動が衰えている状態なので、当然学力も低下するだろうという推測です。
学力が低下するだけでなく、素行が悪くなったり運動が苦手になったりするなど、学校生活や社会生活においてさまざまな問題を引き起こすとされています。この推測を元に小学校で脳波を測定して生徒を分類し、脳のタイプに適した指導を行うという試みまで行われました。
ただし、繰り返しになりますが、このような森の主張は主観的なものであり、客観的な証拠はありません。森が行ったゲーム脳の実験は、主に大学生を被験者としていますが、実際にどの程度の人数で行ったのかすら明らかにされていません。
学力が低下するだけでなく、素行が悪くなったり運動が苦手になったりするなど、学校生活や社会生活においてさまざまな問題を引き起こすとされています。この推測を元に小学校で脳波を測定して生徒を分類し、脳のタイプに適した指導を行うという試みまで行われました。
ただし、繰り返しになりますが、このような森の主張は主観的なものであり、客観的な証拠はありません。森が行ったゲーム脳の実験は、主に大学生を被験者としていますが、実際にどの程度の人数で行ったのかすら明らかにされていません。
犯罪を起こしやすい
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ゲーム脳によって前頭前野の機能低下しキレやすくなると、結果的に犯罪を起こしやすくなるとされています。森が行った実験でホラーゲームをプレイした大学生が「ゲームのプレイ中に恐怖心を感じた」と述べています。
森は、この学生の証言を根拠に、ゲームを長時間プレイしているとそのうち自分を防御しようとして武器を手にするようになり、それが他人への暴力につながるかもしれないと推測しました。
ただし、これもあくまで森の主観であり、客観的な証拠はありません。この主張の根拠は、前述の大学生の証言のみであり、実際にゲーム脳の人が犯罪を起こしやすいというデータがあるわけではありません。
森は、この学生の証言を根拠に、ゲームを長時間プレイしているとそのうち自分を防御しようとして武器を手にするようになり、それが他人への暴力につながるかもしれないと推測しました。
ただし、これもあくまで森の主観であり、客観的な証拠はありません。この主張の根拠は、前述の大学生の証言のみであり、実際にゲーム脳の人が犯罪を起こしやすいというデータがあるわけではありません。
ゲーム脳の可能性がある?チェック診断
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先に解説した通り、ゲーム脳は脳波の測定によって診断しますが、日常生活の行動からもある程度診断できるとされています。
以下でゲーム脳診断のチェックポイントを見ていきましょう。
以下でゲーム脳診断のチェックポイントを見ていきましょう。
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