2019年6月5日 更新

苦学生の悩みとは?学費や生活費に不安があっても大学進学はすべき?

苦学生という言葉は聞いたことはあるでしょうか。色々な理由はありますが、苦学生として大学に進学した結果、将来的にさらに金銭的な面での苦労を背負い込んでしまう可能性もあります。金銭面で不安があっても大学に進学すべきか否か、しっかり考えて決めるようにしましょう。

目次

戦前や戦後直後よりも経済的に豊かな時代であるにも関わらず、なぜ苦学生が生まれてしまうのでしょうか。ここでは苦学生が生まれる理由や原因について解説していきます。

家庭の経済状況が厳しいため

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全体的に豊かな社会になったとしても、全ての家庭の収入が安定しているわけではありません。両親の死別や離別によって経済的に困窮してしまう家庭もあれば、両親が揃っていても大学の学費を工面する余裕がない家庭もあるでしょう。

両親の経済的な余裕がない場合、大学に通う際には奨学金や学費免除などの制度を利用したりアルバイトで自分でも学費を工面する必要が出てきます。中には授業料は払ってもらいつつも大学の教科書などは自分で用意しているというタイプの苦学生もいます。

学費が高い大学や学部に進学を希望しているから

Medic Hospital Laboratory - Free photo on Pixabay (361634)

大学でも国公立であれば授業料は年間53万円と比較的安価で通うことはできます。しかしながら、私立大学に通いたいと思っていたり、私立大学の中でも医学部や薬学部などのお金がかかる学部を選択したりした場合は経済的に厳しい場合もあるでしょう。

国公立大学の通常の学部であれば学費に問題がない家庭でも、私立大学の医学部の場合は奨学金などの制度を利用しないと通学が難しいこともあります。志望する大学によっては誰でも苦学生になる可能性もあるのです。

親の進学への理解がないため

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経済的に裕福な家庭に生まれ育っても、両親が進学に対して理解を示さない場合は自分で学費や生活費を工面しなければなりません。たとえば実家の家業を継ぐことが決まっていると「働く上で学は要らないから早く修行を始めなさい」と言われてしまう場合もあります。

そうした家庭でも進学したい場合、義務教育ではないので両親の金銭的な支援を当てにすることができません。自分の力で学費だけではなく生活費を工面する必要があり、結果的に裕福な家庭なのに苦学生になるケースもあります。

奨学金を借りることに抵抗があるから

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両親からの仕送りと奨学金があれば、アルバイトをせずに大学に通ったりアルバイトで得たお金を全て自分の交遊費にすることが可能な場合でも苦学生になるケースもあります。それは、奨学金を借りることに抵抗があり、敢えて奨学金を借りずに両親からの仕送りとアルバイトで通学する道を選ぶケースです。

奨学金は低金利とはいえ金利が付く場合がほとんどなので、社会人になってから返済に頭を悩ませてしまう人もいます。そうした話を身近で見聞きしたことがある人は、学生時代に奨学金を借りることに抵抗を覚えることもあります。

大学から苦学生が増える理由

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先ほど、アルバイトが禁止されている高校に通う高校生の中にも特別な許可を得て学費のために長期休暇にアルバイトをしている苦学生もいるということを説明しました。しかしながら、高校でも苦学生がいることは事実ですが、やはり苦学生というと圧倒的に大学生の割合が多くなります。

では、なぜ大学生の方が苦学生が多いのでしょうか。大学進学後に苦学生が増える理由を紹介していきます。

高校までと比べ学費が高いから

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2019年現在、国公立の高校の授業料は実質無償化になっています。そのため、授業料の高い私立高校に進学しなければ授業料の出費を抑えることができるでしょう。しかしながら、大学進学となるとそういった制度はありません。年間約53万円に加えて、大学でも高校までと同じように教科書などを用意する必要があります。

こうした授業料の高騰や、大学生になってから購入する教科書は専門書が多く単価が高いことが大学生から苦学生が増える要因の一つになっています。

志望大学が遠方の場合一人暮らしの費用もかかるから

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実家から通える大学に進学した場合、家賃などの生活費はかからずに進学することができます。しかしながら、仮に進学したい大学や学部が遠方にしかなかった場合は、一人暮らしを始めることになるためそのための費用が必要になります。

実家暮らしであれば両親が学費を工面できる場合でも、一人暮らしの生活費を仕送りする余裕がない家庭も少なくはありません。そういった状況下では、大学に通いながら自分でアルバイトをしたり奨学金を借りて生活費や交遊費を捻出する必要があります。

アルバイト収入を当てにして進学を決める学生もいるから

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実家に経済的に余裕がないことを知っていても、アルバイトの収入を当てにして進学してしまう人もいます。実際に仕送りをもらいつつアルバイトで生活費や学費を工面できるのであれば問題はありませんが、学校に通いながら大学生がアルバイトをしてもそれほど多額のお金を稼ぐことはできません。

そのため、最初からアルバイトの収入を当てにして進学してしまうと、結果的に苦学生になってしまう場合もあります。あまりアルバイトで稼げる額を過信し過ぎないようにしましょう。

高卒での就職を希望する親が進学に協力しないから

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多くの場合、高校までの進学は両親も推奨するでしょう。しかしながら、大学進学となると両親の理解が得られないケースも多々あります。特に、現在の両親世代の中には大学に進学していない人も多いため、大学進学がしたいという子どもの意見を不要だと判断してしまう場合もあります。

どれだけ実家に金銭的な余裕があったとしても、大学進学をさせる義務は親にはありません。両親やその他の親族といった保護者の理解や協力が得られない場合は、苦学生として大学に進学することになるでしょう。

苦学生になっても大学へ進学するメリット

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