2019年2月14日 更新

空気が読めない人は病気?診断する方法と治し方は?

空気が読めないと人から言われた、そういう人が身近にいて困っているという方が増えています。空気が読めないことは子供だけでなく大人も病気なのでしょうか?診断する方法、空気が読めない男や女のエピソード、そして対処法や治し方のご紹介をしたいと思います。

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ADHDは注意欠如・多動性障害といい「不注意」・「多動性」・「衝動性」の3つの症状が強く現れるのが特徴的です。

仕事などでケアレスミスをする、忘れ物や失くし物が多い、約束や期日を守れない、時間管理が苦手な「不注意」、落ち着かない、じっとしていられない「多動性」、思ったことをすぐ口に出してしまう、思い立ったらすぐに行動してしまう「衝動性」が主な症状です。

その中でもじっとしていられない多動性と思ったことをすぐ口に出してしまう衝動性が空気が読めないと思われがちな症状です。どちらかというと空気が読めないことよりも仕事の不注意などで「生きづらさ」を感じてしまう人の方が多い病気です。女性では不注意、男性は多動性や衝動性の症状が強く出ることが多いと言われています。

ストレスでうつになる人も

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大人の発達障害の人のほぼ半数がうつ病を併発していると言われています。

発達障害とうつ病との直接的な因果関係は証明されていないのですが、発達障害を抱える人は、社会生活をしていく中で、他人と同じことができない生きづらさや困難を抱えることにより、それがストレスになってうつ病として現れてしまうのです。

うつ病だと思って病院に行ったら実は発達障害だった、うつ病を治療し続けていて、なかなか治らないので調べてみたら実は発達障害だったという逆のケースもあり、発達障害の生きづらさがストレスになり、うつになってしまうことが多いのです。

発達障害は病気ではない

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発達障害は生まれつきの特性であり、病気ではありません。生まれつき脳の中枢神経の一部の機能に障害があるために起こっています。その脳の障害は発達障害のタイプによっても異なりますが、同じ障害がある人の中でも個人差があり、その個人差もとても大きいのが特徴的です。

また、勘違いしていただきたくないのは、発達障害だから発達の遅れがあるという意味でも無いですし、親のしつけ方や育て方で起こるものではないということです。

発達障害は病気ではないので基本的に薬はなく、ADHD(注意欠如・多動性障害)用に2種あるだけです。他にはストレスからうつ病や不安障害を併発した場合に二次的に飲むものです。

得意を伸ばし苦手を補う

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ADHDの衝動性はアグレッシブでエネルギッシュで行動的という長所に変わります。不注意で気が散ってしまい、集中力がないことも、逆を言えばどんどん次から次へと興味が移り変わるので頭の回転が早く、発想力が豊という長所になります。

ASDの人は途中で飽きたりめんどくさがったりしないので、ルーティンワークをするのに向いています。一つのことに没頭する集中力がありますし、決めたことは必ず守ります。

学力が優秀な人や、世界的に有名な経営者など成功者に発達障害を持った人が多いのはその長所をうまく伸ばせる環境があったからです。発達障害を持つ人たちが得意なところは任せて、苦手なところを周りがフォローできるような社会になっていけるといいですね。

空気が読めない子供の発達障害の特徴

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大人の発達障害が社会の問題としてクローズアップされるようになり、「発達障害」ということ自体が今までよりも注目されるようになりました。

発達障害は生まれつきの脳の障害のため、先天性のもののみで後天性はなく、乳幼児のころに症状が見つかり、早期発見された場合は適切な環境づくりや対応、治療などで支援を受け改善していくことができます。

しかし、表面的に分かりにくいことが多く、見逃されて成長してしまうことも少なくありません。子供のころに見逃されてしまったまま大人になると社会生活で苦しむことになってしまいます。空気が読めない子供の発達障害の特徴にはどのようなものがあるか、知っておきましょう。

その場にふさわしい行動ができない

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子供時代には幼稚園、保育園、学校など団体行動が多くなります。その中でみんなが静かにしているから自分も静かにする、みんなが並んでいるから自分もそこに並ぶ、というようなその場にふさわしい行動をすることが出来ません。

この症状はアスペルガー症候群を抱える子供によく見られる特徴で、コミュニケーションや対人関係スキルの発達の障害により起こってしまっています。周囲の人の気持ちを考えられず、場面や状況に応じた対応をすることが難しいのです。

またADHD(注意欠陥・多動性障害)でも座っていなくてはいけないときに座っていられない、おしゃべりが止まらないなどの症状として出ることがあります。

思ったことを何でも言ってしまう

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アスペルガー症候群を抱える子供の場合は、相手の表情や行動の変化などが読み取ることが難しいので、思ったことをそのまま率直に発言してしまったり、その場に合わない発言をしてしまうことがあります。

また、ADHD(注意欠陥・多動性障害)を抱えている場合はその衝動性から、自分の感情や発言や行動を抑えることが苦手なため、何をしゃべっていいのか、何をしゃべったらダメなのかということをコントロールするのが難しいのです。

注意しても治らない

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ADHD(注意欠陥・多動性障害)の症状のひとつに、注意力が弱く、ひとつのことに集中することが難しく、長続きしないことがあります。気が散りやすかったり、やたらと忘れものや失くしものをしてしまうのです。

そのため、言われたことを集中して聞いておらず、忘れてしまいます。そうすると、何度言われても、同じ失敗してしまいます。脳では同じ失敗を繰り返したくない、同じ注意はされたくないと思っていても脳の仕組みのせいで何度注意されても治すことが出来ないのです。

このような場合は、注意をするというよりも「〇〇やって欲しいな~」というように、お願いするという形で伝えてみるとこちらの希望が伝わりやすくなります。

空気が読めない人には成功者も多い!

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「KY」と空気を読めない人を揶揄する言葉が流行った2008年、「一流の人は空気を読まない」という本がありました。空気を読めることは日本社会では美徳とされており、大切な事なのですが、空気を読まない人たちに一流の人や成功者が多いのも事実です。

空気を読める人は対応力に優れている一方で、相手に合わせてしまうので優柔不断になってしまいます。しかし、空気が読めない人は他人を気にしないので自分の信念で行動し、自分の意見を通すため、それが成功へ結びついていくのです。

空気を読めないと言われた成功者にはどのような方がいるのでしょうか?

スティーブジョブズ

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今やiPhoneやiPadを筆頭に世界中で知らない人がいないほどの企業になったAppleの創業者のスティーブジョブズは、公表はしていませんが発達障害で、アスペルガー症候群とADHDを合わせ持っていたと言われています。

ジョブズは幼少期からとても好奇心旺盛な子供で、小学生の頃はいたずらばかりして先生を困らせる問題児だったようです。しかし、小学校4年生の時の担当教師「ヒル先生」との出会いがジョブズを変えます。飛び級ができるほど成績も向上しました。

そして、大学へ進学しますが、授業に興味が持てず退学。その後はエンジニアとしてゲームのプログラムなどで成果を出しました。
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