2019年10月13日 更新

【診断】自己顕示欲の強さは?自己顕示欲が強い心理や原因についても

近年SNSなどで頻繁に見受ける自己顕示欲。誰もが持っている欲求ですが、自分はどのくらい強いのか、セルフ診断してみましょう。自己顕示欲が強くなる心理や原因を解明し、どのように抑えることができるのかその方法も説明いたします。また、承認欲求との違いにも言及します。

目次

自己顕示欲とは

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自己顕示欲とは、自分自身を主張したいと思うこと、注目を集めたいと思う気持ち、それによって自分の能力などを広く知らせたいという感情のことをいいます。

「自己」とは自分自身のこと、「顕示」とはわかりやすく、はっきりと示すこと、です。つまり自己顕示欲は直訳すると、自分自身をはっきり示すこととなります。
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「自己顕示欲」と聞くとあまりいい印象を受けないのではないでしょうか。SNSでの芸能人のブランド品の映り込みやポエム風の内容然り、仲間内での「リア充」アピール然り、自己主張が強すぎると「自己顕示欲が強い」と批判されてしまいます。

ところが、炎上するほど多くの人が興味を持って見ていることもまた事実で、注目を集めるという意味では成功しているとも考えられます。

ゆえに、自己顕示欲の強い人は、アピール上手と変換することもできるのです。では「自己顕示欲」とは具体的にどのようなことを示すのでしょうか。

自分の存在をアピールしたいという欲求

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自分の存在や能力、才能、存在価値などを周りにアピールしたいという欲求が自己顕示欲です。自分は周囲から突出した存在であり、他人とは違うと思われたい気持ちです。「あの人は違う」「あの人はすごい」と言われたい願望が強いといえるでしょう。

また、存在をアピールするためにも周囲から注目される必要があり、注目されたいという欲求も自己顕示欲に含まれます。自分がその場の主役でありたいと思うため、周りの注意をひこうとします。簡単に言うと「目立ちたがり」と同義です。

実際以上に自分を大きく見せて、目立とう、人より上に立とうとします。奇抜なファッションで街を歩く人や、お揃いの衣装の中で一人だけスカーフの縛り方を変えるなども、その表れといえるでしょう。

自分の優れた部分を知ってほしいという感情

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例えば、仕事で自分が企画した案件が採用されたとき、「これはわたしの企画です!」と周りの人に知ってもらいたいと思うことがあるのではないでしょうか。実際に、自分の実績だと触れ歩く場合もあるでしょう。

このように、注目を集めたいだけではなく、自分の優れた部分を周りに知ってもらいたいという気持ちも自己顕示欲です。複数人数でプロジェクトを組んだ際、チーム全体で功績を残そうとするのが信頼されたリーダーだとしたら、チームの手柄は自分のおかげだと主張するのが自己顕示欲の強い人といえます。

つまり、自慢したい気持ちが強いのです。自分で優秀だと感じている能力は、周囲が自然と認知できるほどずば抜けていない場合も多く、自ら積極的に知らしめようとします。聞かれていないのに、自分の持っている資格や過去の経験などを語ることも自己顕示欲が強い証拠です。

自己顕示欲と承認欲求の違い

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自分に注目してもらいたい、自分の能力を知ってもらいたい、など自分を周囲にアピールしたいという自己顕示欲の根底には、「自分の存在価値を認めてもらい、自分を大切に扱ってもらいたい」という欲求があるのです。これは「承認欲求」と呼ばれています。

この二つの大きな違いは、その目的です。自己顕示欲は「注目される」ことが目的であり、承認欲求は「評価され認められる」ことが目的になります。その具体的な内容を説明しましょう。

自分を表現しその姿を知ってほしいと考える事は自己顕示欲

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奇抜な髪形や洋服を着ることは、その姿を見ることで自分の個性を知ってもらいたいという欲求の表れです。自分の考えていることや自分の趣向を周りに伝えるために、自己をファッションに反映させて主張しているのです。これは自己顕示欲にあたります。

学生が制服のスカートを短くしたり、ビジネスマンで派手なネクタイを着けている人なども、自分が周囲とは違う存在であることをアピールしているととらえることができるしょう。いわゆる「自己主張」が強いことが自己顕示欲の表れといえます。

ビジネスにおいて、自分を売り込むことは必要であり、周りに知ってもらうことはコミュニケーションを円滑に行うためにも有効です。優秀な営業マンは自己顕示欲が強い人が多いといわれています。

自信を持ちたいために他者の評価を欲する事は承認欲求

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自分のことを誰からも気に留めてもらえないと、不安になることがあるのではないでしょうか。他人から一目置かれることは、自分に注目され、他とは違う存在だと認めてもらえたと受け取ることでき、自信につながります。このように、自信を持つために評価してもらいたいと思うことは承認欲求です。

不特定多数の人が閲覧できるSNSなどで強めの発言をし、賛同が多いと「やっぱり自分は正しいことを言っている」と満足できるのは、多くの人に評価してもらえたと自信を持つことができるからです。今やSNSは承認欲求を満たすために活用される最大のツールといえるでしょう。

多くの人に自分の素晴らしい部分を知ってほしいのは自己顕示欲

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自分のことを知ってほしい、自分はこんなに優秀な部分があるのだ、とアピールすることは自己顕示欲となります。これは、周囲に知らせることが目的であり、自分の素晴らしさに対しての評価は特に求めていない場合が多いです。

もちろん、付随して評価されることは自尊心を満たすことにつながります。ですが、できるたけ多くの人に自分の能力を知らしめたいという欲求が主であり、自己満足につながる欲求ととらえることもできるでしょう。

承認欲求は多くの人に自分を受け止め理解してほしい

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自分の功績や才能を多くの人に知ってもらい、その上で自分という人間を理解して欲しいと思う感情は承認欲求になります。自分の能力を周知させるだけではなく、そのことに対して「この人にはこんな能力がある」ということを認知してもらいたいと思う気持ちです。

できるだけ多くの人に自分を知ってもらい、その存在価値を認めてほしいという感情です。承認欲求には、何かしらレスポンスの期待が不可欠です。昇格のために仕事を頑張るのは承認欲求といえます。

自己顕示欲は承認欲求の派生的欲求

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これらのことからわかりやすく言い換えると、「自分のことを知ってほしいから注目して」という考えは自己顕示欲、「自分は優秀なので評価して」という考えは承認欲求、ということです。

自分のことを評価してもらうためには、自分のことを知ってもらわなければなりません。黙っていては気づかれない能力を認めて評価してもらうためには、相手にアピールする必要があります。このことから、自己顕示欲は承認欲求の派生的な欲求と考えられています。

例えるなら、自分の描きたい絵を描き続ける画家は自己顕示欲が強く、コンペに入賞するように作品を描くデザイナーは承認欲求が強いといえるでしょう。

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