2019年8月9日 更新

全能感の意味とは?全能感のある大人の特徴や克服方法も

「全能感」の意味は知っていますか?全能感は、子供の頃には誰もが持っている感覚です。成長していくなかで、色々な経験や失敗を繰り返すなかで消えていく感覚ですが、消えずに抱えたまま大人になってしまうと、とても大変です。それでは、どうすればよいか見てみましょう。

全能感について

Rage Fight Faust - Free photo on Pixabay (350153)

「全能感」という言葉は、聞いたことがありますか?全能感の類語で「過信」「自意識過剰」「天狗になる」などがあります。
幼児期や年少期にほとんどの人が全能感を経験します。そして、全能感から脱会することで自分の未熟さや無知さを知り、自分を見つめ直すことができ、大人へと成長して行くのです。ここでは、全能感の意味や全能感の特徴、全能感の克服方法をご紹介します。

全能感の意味

Man Woman Composing - Free photo on Pixabay (350157)

「全能感」という言葉の意味は何でしょう?何かの病気でしょうか。それとも、感情の種類でしょうか。

あなたのまわりに、いつまでも考え方が子供っぽい人はいませんか?もしかしたら、大人になっても子供の時の様な考え方が抜けきらないのかもしれません。それでは、「全能感」と「万能感」の意味をご紹介します。

全能感の意味

Worried Girl Woman Waiting - Free photo on Pixabay (350165)

全能感とは心理学用語で、「自分が何でもできる」という感覚を意味する言葉です。特に子どもの発達段階において、たびたび見られる現象です。躁病や自己愛性パーソナリティ障害の構成要素の一つとされることもあります。自身の能力を、過大評価してしまうことによって、対人関係などに問題が生じてしまう場合もあります。

万能感と同じ意味?

Man Board Drawing - Free photo on Pixabay (350166)

万能感と全能感は同じ意味です。

全能とは全ての能力、そして際限のない力を指す言葉です。神の能力を表すときに用いられます。万能感は「ばんのうかん」と読みます。

他にも全能感と似ている言葉に「唯我独尊(ゆいがどくそん)」という言葉があります。お釈迦様が誕生した際に唱えた言葉で「天上天下唯我独尊」という言葉がありますが、天の上にも下にも自分より尊い者はないという意味です。

類語、関連語として、「自分本意」「自分中心」「自己本意」「自己中心」などがあります。

全能感は子供に多く見られる

Child Boy Portrait - Free photo on Pixabay (351648)

人は幼少期の時、みんな全能感(万能感)を持っています。全能感(万能感)とは「自分が願ったことは何でも叶う」という思い込みです。万能幻想とも言われます。

これは、困ったときに助けを求めると誰かが何でも解決をしてくれます。ようするに、苦労せず挫折や失敗も経験しないで「自分が願ったことは何でも叶う」というもので、幼少期の頃はだれもが持っているのです。

発達段階で見られる

Children Win Success Video - Free photo on Pixabay (351669)

全能感(万能感)は幼児的な特徴です。幼児期の子供たちが持つ「自分は何でもできる」「何でも知っている」「特別である」「何をしてもゆるされる」といった、全知全能にも近い感覚のことです。そのため「幼児的万能感」とも呼ばれています。

この万能感は幼児期においては、正常な感覚で、成長過程において必要な感覚です。幼児期の万能感は、やがて自信や自己肯定感につながっていきます。

この万能感は、子供が成長する過程で様々な困難にぶつかり、苦手な物に気づいていくと、徐々に薄れ自我の形成が促されます。つまり万能感は、子供が大人へと成長する過程で失われるべきはずの感覚なのです。

子供が自分を過大評価してしまう

Child Kid Play - Free photo on Pixabay (352165)

子供は自分が神様でもあるかのような感覚を持ち続けてしまう人もいます。

自分が神様でもあるかのような感覚を持ち続けることで、現実の世界と自分自身の理想の世界のギャップが大きくなり続けてしまうので、心の逃避行動として依存症にかかってしまうのです。

世界は自分の思い通りに動かなくては気が済まないという感覚に捉われている人の特徴なので、自分の思い通りにならない世界すべてにおいて不平不満を持ちづつけてしまうのです。

自分自身はすごい人間なんだと自分を過大評価して自我が肥大化してしまうことで、現状や他者を受け入れる心のスペースがなくなってしまうのです

大人になるにつれ薄れる

Michelangelo Abstract Boy - Free photo on Pixabay (352314)

人は大人になっていくにつれて、自分の願いを叶えることや、目標を達成するためには、苦労かまあることや失敗や挫折があることも経験していきます。

その経験から、学んで人は大きく成長していくものなのです。「自分が願ったことは何でも叶う」という考えは苦労や失敗や挫折を経験していくことで少しづつ薄れていき、大人になっていくのです。

全能感がある大人もいる

Woman Studying Learning - Free photo on Pixabay (352439)

自分はどんなことでも叶えることができる!何にでもなれる!と言うような全能感は、思春期を経て現実と折り合いをつけることができた大人は、まずこの感覚を持つ事はありません。

しかし、意識が高い系などと言われる人に時々見られるように、もう大人になったのに子供の頃のような全能感(幼児的万能感)が抜け切らないで、現実離れした夢や理想を抱いている人が、最近よくいます。

もちろん、とても大きな夢や理想を抱くこと自体がいけないという訳ではありませんが、幼児的万能感は、無批判に肯定できるものではありません。

幼児期から青年期を経て大人になる過程において、乗り越えなければならない発達課題を乗り越えていないがために、生きづらさの原因になってしまったり、内心は不安でいっぱいになってしまう為、幼児的万能感に頼るしかないという問題を抱えている大人もいるのです。

大人の全能感は幼児性の現れ

Baby Girl Sleep - Free photo on Pixabay (352481)

1 / 4

関連する記事 こんな記事も人気です♪