目次
- 全能感について
- 全能感の意味
- 全能感の意味
- 万能感と同じ意味?
- 全能感は子供に多く見られる
- 発達段階で見られる
- 子供が自分を過大評価してしまう
- 大人になるにつれ薄れる
- 全能感がある大人もいる
- 大人の全能感は幼児性の現れ
- 思い通りにならないことを嫌う
- 周囲に甘やかされた
- 全能感は精神的疾患の可能性あり
- 躁鬱
- 自己愛性パーソナリティー障害
- 全能感のある大人の特徴
- 癇癪を起こす
- 機嫌が態度に思い切り表れる
- 否定的
- 自分のこだわりがとても強い
- 自分が正しいという思いが強い
- 全能感を克服する方法
- 現実と向き合う
- 周りをよく見る
- 物事への依存をやめる
- 自分を知る
- ハッキリ決めつけない
- 他人は他人だと思う
- 支配的にならない
- 完璧を求めない
- 臨機応変に対応する
- 全能感を克服して楽しく生きよう!
大人が持っている全能感(万能感)とは、自己の幼児性の現れにすぎません。幼児は、無知で力がない存在ですが、圧倒的な存在である親に守ってもらえるので、自分の無力さに気づくことがありません。つまり、なんでも思い通りになるという感覚があり、現実とは少し離れた認識を持っています。
このため幼児は、思い通りにならない事実が受け止めきれずに、癇癪を起こしたりダダをこねてみたりするのです。それでも子供たちは、様々な壁にぶつかり保護者に受け止められながら、現実を受け入れて成長していきます。
ですが大人になってもまだ全能感(万能感)が消えないということは、幼児性を自分で手放すことができなかった。もしくは、周囲の大人が手放す機会を与えなかったかのどちらかなのです。
このため幼児は、思い通りにならない事実が受け止めきれずに、癇癪を起こしたりダダをこねてみたりするのです。それでも子供たちは、様々な壁にぶつかり保護者に受け止められながら、現実を受け入れて成長していきます。
ですが大人になってもまだ全能感(万能感)が消えないということは、幼児性を自分で手放すことができなかった。もしくは、周囲の大人が手放す機会を与えなかったかのどちらかなのです。
思い通りにならないことを嫌う
via pixabay.com
なんでも思い通りになる環境で育った人は思い通りにならないことがあると、苛立ちます。現代の日本人は昔の人たちに比べて大人になっても全能感(万能感)に捉われ続けやすいという性質があります。
昔の人たちに比べて、衣食住で不自由することがほとんどなくなってしまったからです。食べたい時にご飯を食べて、住むところにも困ることもありません。そして、着るものにも不自由することがないからです。
子供のころから昔の人と比べて、快適な環境で生活しているのでほとんどの事は、なんでも自分の思い通りになる環境で育ってきました。その経験が生まれてからずっと続いてきたために全能感(万能感)を手放すことが出来なくなってしまっているのです。その為に、自分の思い通りにならないことを嫌うのです。
昔の人たちに比べて、衣食住で不自由することがほとんどなくなってしまったからです。食べたい時にご飯を食べて、住むところにも困ることもありません。そして、着るものにも不自由することがないからです。
子供のころから昔の人と比べて、快適な環境で生活しているのでほとんどの事は、なんでも自分の思い通りになる環境で育ってきました。その経験が生まれてからずっと続いてきたために全能感(万能感)を手放すことが出来なくなってしまっているのです。その為に、自分の思い通りにならないことを嫌うのです。
周囲に甘やかされた
via pixabay.com
子供の頃にしかられた経験がなく、周りの人に甘やかされて育った大人は全能感(万能感)を抱えたまま大人になってしまいます。
甘やかされているということは、叱られることが少ないというくにとです。現代の日本の社会は、子供が叱られるという経験をする場面をほとんど奪ってしまっています。数十年前とは違い、学校の先生すらも子供に対して叱るということが少なくなってしまっているのではないでしょうか。なぜなら、自らや学校の名前を貶めてしまうほどのリスクをおってしまうのです。
そんな状況下で実の親からすらも叱られないで育ってしまった子供たちも数多くいます。親の単身赴任や残業、シングルでの子育てなど要因はたくさんあります。一昔前は、近所のおじさんに叱られるなんてこともあります。
子供にとって誰からも叱られないで育つという事は、不幸以外の何物でもないのです。なぜなら、人は叱られる。自分の思い通りにならないことがある。という事を、実際の生活を通して学び続けることで全能感(万能感)を手放していく事ができるからです。全能感(万能感)を手放す機会がなく、そのまま大人になると、自分の思い通りにならないことへの耐性がまったくないので、社会にうまく溶け込めなくなってしまうのです。
甘やかされているということは、叱られることが少ないというくにとです。現代の日本の社会は、子供が叱られるという経験をする場面をほとんど奪ってしまっています。数十年前とは違い、学校の先生すらも子供に対して叱るということが少なくなってしまっているのではないでしょうか。なぜなら、自らや学校の名前を貶めてしまうほどのリスクをおってしまうのです。
そんな状況下で実の親からすらも叱られないで育ってしまった子供たちも数多くいます。親の単身赴任や残業、シングルでの子育てなど要因はたくさんあります。一昔前は、近所のおじさんに叱られるなんてこともあります。
子供にとって誰からも叱られないで育つという事は、不幸以外の何物でもないのです。なぜなら、人は叱られる。自分の思い通りにならないことがある。という事を、実際の生活を通して学び続けることで全能感(万能感)を手放していく事ができるからです。全能感(万能感)を手放す機会がなく、そのまま大人になると、自分の思い通りにならないことへの耐性がまったくないので、社会にうまく溶け込めなくなってしまうのです。
全能感は精神的疾患の可能性あり
via pixabay.com
大人が万能感や全能感を持ち続けるということは、躁鬱につながります。幼児期の万能感はいずれ自己肯定感につながります。しかし、現実とは乖離した認識である全能感、万能感は、大人が持っているとネガティブな要素を持ち始めてしまうのです。
心理学の世界においても根拠のない全能感、万能感は「躁鬱」「自己愛性パーソナリティー障害」の一要因であるとされています。自己の認識と現実とのギャップにより心理的に不安定になってしまうことがあるのです。結果的にできない自分を認めてあげることができずに、躁鬱へとつながっていってしまうのです。
また「自分は特別だ」という思いが、とても強いため人間関係がうまく築けなくなるという問題もあるのです。
心理学の世界においても根拠のない全能感、万能感は「躁鬱」「自己愛性パーソナリティー障害」の一要因であるとされています。自己の認識と現実とのギャップにより心理的に不安定になってしまうことがあるのです。結果的にできない自分を認めてあげることができずに、躁鬱へとつながっていってしまうのです。
また「自分は特別だ」という思いが、とても強いため人間関係がうまく築けなくなるという問題もあるのです。
躁鬱
via pixabay.com
躁鬱とは双極性障害です。鬱病だと思いながらも、とても極端に調子がよくなって活発になる時期がある場合は、躁鬱(双極性障害)の可能性があります。
躁鬱病は、ハイテンションで活動的な躁状態と、憂鬱で無気力な鬱状態をくりかえします。躁状態になると、眠らなくても活発に活動ができたり、次々に沢山のアイディアが浮かぶ事もあります。また、自分が偉大な人間だと感じてしまい、大きな買い物やギャンブルなどで散財してしまうといったことがみられます。
躁状態の時はとても気分がよいので、本人には病気の自覚がまったくありません。そのため、鬱状態の時には病院に行き治療をするのですが、躁の時には治療を受けないことがよくあります。なので、躁鬱の場合は鬱病の治療では症状を悪化させてしまうことがあるのです。本人だけでなく、周囲の人も、日頃の様子や気分の波を見守ってあげ鬱病が治ったわけでなく躁状態になっている。ということに気づいてあげることが大切なのです。
躁鬱病は、ハイテンションで活動的な躁状態と、憂鬱で無気力な鬱状態をくりかえします。躁状態になると、眠らなくても活発に活動ができたり、次々に沢山のアイディアが浮かぶ事もあります。また、自分が偉大な人間だと感じてしまい、大きな買い物やギャンブルなどで散財してしまうといったことがみられます。
躁状態の時はとても気分がよいので、本人には病気の自覚がまったくありません。そのため、鬱状態の時には病院に行き治療をするのですが、躁の時には治療を受けないことがよくあります。なので、躁鬱の場合は鬱病の治療では症状を悪化させてしまうことがあるのです。本人だけでなく、周囲の人も、日頃の様子や気分の波を見守ってあげ鬱病が治ったわけでなく躁状態になっている。ということに気づいてあげることが大切なのです。
自己愛性パーソナリティー障害
via pixabay.com
自己愛性パーソナリティ障害(じこあいせいパーソナリティしょうがい)は、自分のありのままを愛することができません。自分は優れていて素晴らしい。そして、特別で偉大な存在でなければならないと思い込むパーソナリティ障害なのです。
自己愛性パーソナリティ障害は、劇的で感情的な行動に特徴があります。自己愛性パーソナリティ障害の人は、「人より自分の方が、優れていると信じている」「権力や成功、自己の魅力について空想を巡らせる」「人を利用したり、他人に嫉妬する」などの様々な症状があります。
自己愛性パーソナリティ障害は、劇的で感情的な行動に特徴があります。自己愛性パーソナリティ障害の人は、「人より自分の方が、優れていると信じている」「権力や成功、自己の魅力について空想を巡らせる」「人を利用したり、他人に嫉妬する」などの様々な症状があります。
全能感のある大人の特徴
via pixabay.com
ここまで、全能感とは何か。幼児的な万能感の、万能感との違いや大人が全能感、万能感を持っていることで起こる弊害や躁鬱との関係、そして克服方法について紹介しましたが次は、全能感のある大人の特徴を紹介したいと思います。
癇癪を起こす
via pixabay.com
幼児的万能感や全能感を持つ大人の特徴として、思い通りにならないと癇癪を起こします。すなわち、感情のコントロールができないことがあげられます。
これは、全能感(万能感)をもつために相手をコントロールできるという思い込みがある為に起こるものです。そのために、気に入らないことがあるとすぐに、感情的になり、癇癪を起こして攻撃的な態度をとることで相手のことをコントロールしようとします。
これは、全能感(万能感)をもつために相手をコントロールできるという思い込みがある為に起こるものです。そのために、気に入らないことがあるとすぐに、感情的になり、癇癪を起こして攻撃的な態度をとることで相手のことをコントロールしようとします。
機嫌が態度に思い切り表れる
via pixabay.com
全能感のある大人は思いっきり機嫌を態度に出してきます。それは、なぜでしょう。
自分の思い通りにならないとき、機嫌の悪さを態度にだしてきます。すなわち、不機嫌になるということです。思い通りにいかないということは、自分が完璧ではなかった。本来、あるべき自分から外れてしまっているということを認めなければいけません。
そうならない為にも、不機嫌な態度を出すことでまわりにいる他人に対し、攻撃してくるかもしれないという脅しを行うこと。他人を動かし、現状を変えさせようとするのです。つまり、自分は完璧ではないという自分の弱みを隠したまま、不機嫌な態度をとることで他人に望みを叶えさせる権力を行使しているのです。
自分の思い通りにならないとき、機嫌の悪さを態度にだしてきます。すなわち、不機嫌になるということです。思い通りにいかないということは、自分が完璧ではなかった。本来、あるべき自分から外れてしまっているということを認めなければいけません。
そうならない為にも、不機嫌な態度を出すことでまわりにいる他人に対し、攻撃してくるかもしれないという脅しを行うこと。他人を動かし、現状を変えさせようとするのです。つまり、自分は完璧ではないという自分の弱みを隠したまま、不機嫌な態度をとることで他人に望みを叶えさせる権力を行使しているのです。
否定的
via pixabay.com
全能感(万能感)を持つ大人は、他人に対してとても否定的です。全能感(万能感)を持つ人にとって「いつも自分が正しい」ことは疑いようのない事実なのです。
自分とは、考え方が違う人を認めて、受け入れるなんてことはできないのです。そのため、あらゆる物事を自分の物差しで測り、そこから逸脱したものは完全に否定し続けてしまう特徴があるのです。
自分とは、考え方が違う人を認めて、受け入れるなんてことはできないのです。そのため、あらゆる物事を自分の物差しで測り、そこから逸脱したものは完全に否定し続けてしまう特徴があるのです。
自分のこだわりがとても強い
via pixabay.com
2 / 4