2019年9月1日 更新

HSPとは?HSPの4つの特徴とHSPとの向き合い方

何気ない他人の言動でひどく傷ついてしまう自分の性格にお悩みの方も多いのではないでしょうか?繊細すぎるゆえに日常生活で強いストレスを受けやすい人々のことをHPSと呼びます。この記事ではその特徴や向き合い方についてご紹介しているのでぜひご覧ください。

一般的な環境で不快感を持ちやすい

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普通の人ならば特に何の不都合も感じない一般的な環境であっても、不快感を持ちやすいというのもHPSならではのデメリットとして挙げられるでしょう。

HSPのメリットのひとつとして五感が発達しているいうことが挙げられますが、五感が敏感すぎるあまり、普通の人が気づかないような匂い・音・温度などによってストレスを受けやすいのです。

HPS本人からすると非常にうるさく感じることであっても、他の人からすると「たいして気にすることではない」と感じることも少なくありません。そのため、周囲の人々との感覚のギャップを埋めることができず、時に「神経質すぎる」というレッテルを貼られてしまうことさえあるのです。

臨機応変な対応が難しい

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HPSのデメリットのひとつとして知っておきたいのが、臨機応変な対応がなかなかできないということです。HPSは恐怖心や不安感が人一倍強いため、想定外の出来事やトラブルが起こるとその強いショックから、正常な思考や判断が難しくなってしまいます。

パニックになったり恐怖や不安感で頭も心も支配されてしまい、その状態を切り抜けたり事態を好転させるために必要な、柔軟な対応を取ることができなくなってしまうことでしょう。

そのため、臨機応変な対応が求められる接客業や営業職、職業柄トラブルに遭遇しやすい警察官や消防士、問題が起こった時に適切な対処と決断力が求められる管理職などには、HPSはあまり向いていないと言えます。

慎重になり過ぎる

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慎重になりすぎてしまうというのも、HPS特有の欠点のひとつに数えられるでしょう。HPSは未知のもの・事柄に対する恐怖心が非常に強いため、「傷つきたくない」「失敗したらどうしよう」という不安感からすぐに行動に移すことができません。

稚拙な判断にもとづいた拙速な行動を取らないという点においては、HPSの気質は長所であると言えます。ですが、即座の行動が必要な場面においてはこのような気質は大きなデメリットになってしまうでしょう。

慎重すぎるせいで判断や行動を先送りにしてしまい、せっかくのチャンスを逃してしまうこともしばしばです。

ストレスをため込みやすい

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HPSの最大のデメリットは、ストレスを受けやすいという点にあるのかもしれません。とてもデリケートな心を持つHPSは、他人のちょっとした言動であっても「攻撃をされた」「ひどい態度を取られた」と過敏に反応し、時には勝手に傷ついてしまうこともしばしばです。

また、普通の人ならば寝ればあっさりと忘れることのできる程度の嫌なことやトラブルであっても、HPSは何日も何週間もそのことを引きずってしまい、ネガティブな感情に心と体を支配されてしまいやすいのです。

また、HPSは自分の意見を相手にはっきりと伝えるのが苦手であり、嫌なことをされても相手にきちんと抗議をすることができないため、それによって余計に心がもやもやしてしまうことでしょう。

HSPが苦手な事

Boy Alone Sad - Free photo on Pixabay (592703)

ひどく傷つきやすくデリケートな心を持つHPSは、豊かな想像力や感性を活かすことのできる分野では華々しく活躍し、成功を収めることができます。

ですが、このような気質ゆえに自分の能力や才能を十分に活かすことができない場面も少なくありません。とりわけ、その対人スキルの弱さによって生きづらさを感じることも多くあるでしょう。

そこでここからは、HPSがその気質ゆえに苦手なことについてご紹介していきます。

雑談や会話

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HPSが苦手なこととしてまずご紹介したいのが、あまり仲良くない人や顔見知り程度の人との雑談や会話です。というのも、HPSはとても内向的で人見知りな性格をしているからです。

必要以上に相手の顔色を窺ってしまい、「変なことを言ってしまっていないかな?」「嫌われてしまわないかな」とあれこれと考えてしまうので、雑談レベルであっても精神的なエネルギーを使い果たしてしまいやすいでしょう。

また、会話が終わった後に「あんなこと言うんじゃなかった」と会話の内容について自己反省をしたり、「なんであの人はあんなことを言ったんだろう」とあれこれと思い悩むなど、時間が経ってもただの雑談に思考が囚われてしまうことも多いのです。

仕事とプライベートのバランス

Silhouette Scales Justice - Free image on Pixabay (592705)

仕事とプライベートのバランスを取るというのも、HPSが苦手なことのひとつとして挙げられるでしょう。HPSはよくも悪くも特定の物事に全エネルギーをつぎ込んで集中しやすく、また仕事で嫌なことがあるとプライベートでもそのことを引きずってしまう繊細さを持っています。

また、プライベートでつらいこと・悲しいことがあっても仕事面でその悪影響を排除することができないのです。つまり、HPSは気持ちの切り替えがあまりうまくなく、それゆえに仕事とプライベートでメリハリをつけることが苦手だと言えるでしょう。

自己肯定感を高める

Girl Woman Smile - Free photo on Pixabay (592707)

HPSが苦手なことのひとつとして忘れてはならないのが、自己肯定感を高めるという作業です。HPSは非常に傷つきやすく、他人が発した悪意ある言葉をそのままストレートに受け止めてしまいがちです。

決してそんなことはないのに、「お前はダメだ」「お前は劣っている」という他人の言葉を信じ込んでしまい、それを内面化してしまうのもHPSならではの悪い癖だと言えるでしょう。

他人の言動に大きく振り回され、その度にひどく傷つき悲しむHPSは自信や自己肯定感を得ることがなかなか難しく、自分を自分え卑下してしまう癖もあります。つまり、ネガティブな気質が自尊心の低下の原因となっているのです。

喧嘩や注意

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HPSは対人スキルやコミュニケーション能力が高くなく、また自分の意見を相手にストレートに伝えることにも不安や恐怖・遠慮を感じてしまいます。

そのため、失礼な態度を取られた時に抗議をしたり怒ったりすることができません。また、後輩や生徒などを指導する立場になった時でも、HPSは「こんなことを言うと嫌われるかもしれない」と考え、相手を注意すべき時でも注意することができず、誤った行動を見過ごしてしまいがちなのです。

それゆえ、しばしば自分よりも下の立場の人からなめられたり、周囲から雑な扱いを受けてしまうこともあるでしょう。

HSPが向いている職業

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ここまで見てきたように、HPSの気質にはよい面もあれば悪い面もあります。たとえば臆病で怖がりな性格をしているというHPSの特徴は、考え方によっては物事を慎重に考え判断できる賢さを持っていると見ることもできるでしょう。

HPSは生まれ持ったものですので、努力で多少考え方や人との接し方を変えることはできたとしても、気質そのものを変えることはできません。だからこそ、HPSに生まれた人は自分の気質をきちんと理解し、それに合った職業を選ぶことが大切なのです。

生きづらさを感じているのならば、今の仕事がHPSに向いていないだけなのかもしれません。ここからはHPSに向いている仕事についてご紹介していきますので、ぜひ仕事選びの際に参考になさってみてください。

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