2019年9月1日 更新

HSPとは?HSPの4つの特徴とHSPとの向き合い方

何気ない他人の言動でひどく傷ついてしまう自分の性格にお悩みの方も多いのではないでしょうか?繊細すぎるゆえに日常生活で強いストレスを受けやすい人々のことをHPSと呼びます。この記事ではその特徴や向き合い方についてご紹介しているのでぜひご覧ください。

不当な評価を受けやすい

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周囲から誤解されやすく、不当な評価を受けやすいというのもHPSに共通してみられる特徴のひとつでしょう。

HPSの中にも才能豊かで優秀な人は数多くいますが、その内向的な気質ゆえに対人関係が上手くいかないことも少なくなく、「気難しい」「コミュニケーション能力がない」と表面的なものだけネガティブな評価をされてしまいかねません。

また、想像力豊かであり普通の人には気づくことのできないさまざまなものに敏感に気づく才能があるのに、人見知りゆえにそれを積極的に外に向かって発信することができないため、周囲からその才能を認められず、「空想ばかりしている」と思われてしまうこともしばしばです。

HSPが持つ能力

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以上でご紹介したHPSの特徴は、どちらかと言うとどれもネガティブなものばかりです。しかし、HPSは決して悪いことでも劣った気質でもなく、HPSであるがゆえに普通の人にはない才能や特質も併せ持っていることも忘れてはなりません。

現に、特定の分野の第一線で活躍している人の中にはHPSの気質をもつ人も少なくなく、HPSであるがゆえに輝くことができるという側面も多いにあるのです。

では、HPSとは具体的にどのような才能や能力を持っていると言えるのでしょうか?ここからはHPSをポジティブに捉えるべく、HPSならではの能力についてチェックしていきましょう。

共感能力が高い

Cup Restaurant Drinks - Free photo on Pixabay (592688)

HPSが持つ能力としてまず挙げられるのが、共感能力が高いということです。HPSは感受性が強く、良くも悪くも自己と他者との間に明確な境界線を設けることをしないため、他者のつらい気持ちや苦しみ、痛みなどに共感し、その気持ちを分かち合ってあげることができます。

誰かに相談を受けたならば、HPSは親身になって相手の話を聞き、まるで自分のことのように相手の悩み事を受け止めて、相手のためになるアドバイスをしてあげることでしょう。

周囲の人々からは「あの人に相談をすればしっかりと話を聞いてくれる」「自分の話に共感してくれるから救われる」とポジティブな評価を受けることができます。このような能力を活かして、カウンセラーなどの分野で活躍しているHPSも多くいるのです。

聞き上手

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聞き上手であるというのも、HPSならではの能力や特質のひとつとして挙げられるでしょう。HPSは対人面で非常に傷つきやすく、「人に嫌われたくない」「相手に気に入られたい」という思いが人一倍強いことで知られています。

このことは八方美人になってしまうというデメリットをもつ反面、どんな人であっても相手の話を愛想よく聞いてあげるため、周囲の人々から好かれやすいというメリットも持つのです。

そのため、聞き上手なHPSはしばしば「癒し系」と評されることでしょう。自分の話を面白おかしく話すことだけが、コミュニケーションではありません。HPSは他者の話をきちんと聞いて相手を気持ちよくさせてあげるという点において、上手なコミュニケーションを行うことができるのです。

気配り上手

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HPSの能力のひとつとして、気配り上手であるということも忘れてはなりません。HPSは神経質な気質を持っていますが、このことは普通の人が見落としてしまいがちな細かいこと・些細なことに敏感に気づける観察力を持っているということでもあります。

加えて、他人の何気ない言動で傷ついたり嫌な思いをしやすいHPSだからこそ、自分は他の人に同じような思いをさせたくないという気持ちが強く、周囲の人々に心を砕いて気配りをすることができるのです。

時には周囲に気を遣いすぎて心が疲れ切ってしまうこともありますが、それでも気配り上手な人は周囲の人々から高く評価され、とりわけビジネスシーンにおいては上司や先輩から取り立てられることが多いでしょう。

物事を多方面から捉えることができる

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物事を多方面から多角的に捉え、詳細かつ正確に分析を行えるというのもHPSならではの能力のひとつでしょう。HPSは、細かいことによく気がつく上に、自分の考えだけを押し切ろうとしない謙虚さを持っています。

「あの人の立場から見るとどうだろう?」「このような属性を持つ人々にとってはどう受け止められるだろう?」とさまざまな視点から複合的に物事を考えることができるのは、HPSだからこその特質だと言えるでしょう。

HPSは普通の人よりも視野が広く、また主観的で狭い視点から物事を断定的に捉えることがないため、あらゆる面において自分のみならず他者にとってもよりよい選択肢を選び取ることができるのです。

五感が敏感

Mindmap Brainstorm Idea - Free photo on Pixabay (592695)

HPSが持つ能力のひとつとして知っておきたいのが、五感がセンシティブであるということです。悪く言えば神経質とも表現できますが、ポジティブに捉えれば五感が普通の人よりも発達しており、それゆえに普通の人には気づくこと・見ることのできない世界を認識することができるのです。

たとえば、その敏感な聴覚を利用して音楽の世界の第一線で活躍しているHPSも少なくありません。また、ちょっとした味や匂いにも敏感なことが多いため、繊細な味・香りを感じ取ることのできる料理人や調香師など、特定の分野で活躍するHPSも多くいます。

しばしばデメリットとも思える五感の敏感さをメリットとしてポジティブに受け止め、それを活かすことのできる分野に進むことで、HPSは比較的ストレスを受けずに社会生活を営み、成功を収めることができるのです。

想像力豊か

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感受性が豊かであるHPSは、想像力が豊かであるという能力・特質も持っています。HPSはとても傷つきやすく繊細な気質をしているため、現実世界では何かとストレスを受けてしまいがちですが、だからこそストレスを解消し、自分の心を守る方法として空想の世界に生きる傾向性が強くあります。

心ない人は、このような傾向性を見て「空想癖がある」「現実逃避をしているだけ」とネガティブに捉えてしまいがちですが、ポジティブに評価をすればHPSは普通の人には思いつかない色鮮やかな世界を想像で形作ることができるのです。

世界中の人々を虜にしてやまないファンタジー小説や映画の原作者や漫画家・絵本作家の中には、HPSも少なくありません。HPSの頭の中には、普通の人々には絶対にイメージすることができないような美しく鮮やかな世界が広がっているのです。

HSPのデメリット

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以上では、HPSだからこそ持ち得る能力や才能についてピックアップしてご紹介してきました。このようなHPSの特質は優れた能力としてポジティブに評価をすることもできますが、見方を変えればそれは長所ではなく短所として認識されることもあります。

現に、HPSの大半は、自分がHPSであることによって生きやすさよりも、むしろ生きづらさを感じることのほうが多いと考えていることでしょう。

ここからは、HPSであることのデメリットや欠点などについてご紹介していきますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。このようなデメリットを正面から受け止めることで、HPS特有の生きづらさの原因を把握することもできるはずです。

決断に時間がかかる

Pocket Watch Time Of Sand - Free photo on Pixabay (592698)

HPSのデメリットとしてまず挙げられるのが、決断に時間がかかるということです。というのも、HPSは「もし○○になったらどうしよう」「この選択をしてしまったら大変なことが起こるかもしれない」と、将来をネガティブにイメージしてしまいやすいからです。

このような不安感や恐怖心から、物事を即決することができないのがHPSの欠点であると言えるでしょう。たとえば、友達や恋人とご飯を食べに出かけて「どのお店に入る?」と聞かれた時、「中華がいいな」などと自分の希望の選択肢を伝えることができず、「えーっと、どうしよう」と答えることができないのもHPSならではの特徴です。

そのため、周囲からはしばしば「優柔不断だ」「物事に対する決断力がない」とネガティブな評価をされてしまいます。

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