2019年8月28日 更新

お盆玉の子供の年齢別の相場は?ポチ袋はどこで買える?作り方も!

最近、少しずつ馴染みはじめてきた「お盆玉」、どういうものかご存知ですか? 「お年玉のお盆バージョン」ですが、この風習、いつからどこの地域で始まったのでしょうか。迷惑に思ってる人も?今回はそんな「お盆玉」について、相場や子どもの使い道などをご紹介します。

お盆玉ってなに?

Question Unknown Secret - Free image on Pixabay (488278)

ここ最近、よく耳にするようになった「お盆玉」というキーワード、一体どういう意味なのかご存知ですか?簡単に言うと、お年玉のお盆バージョンといったところでしょうか。

しかし、これまでなかった「お盆玉」という風習、なぜ全国に広まってしまったのでしょう。それには、発起の会社や郵便局などが関係しているようです。

今回はそんな子供に嬉しい、大人に厳しい「お盆玉」について、もともとあった地域や風習、金額やポチ袋について、詳しく掘り下げていきましょう。

お盆玉はどこの地域の風習?

Map Pin Icon - Free vector graphic on Pixabay (488286)

「お盆玉」は、もともと東北地方では古くからの風習として伝わっていました。おおもとの起源は「山形県」だといわれています。

江戸時代、商屋には丁稚(でっち)と呼ばれる商家に奉仕する子どもたちが住み込みで働いていました。彼らは盆と正月しか実家に帰ることが許されていませんでした。

盆と正月に丁稚が実家に帰る際、商家は新しい着物や下駄、そしてお小遣いを丁稚に渡していました。昭和初期に入ると、その習慣が子どもたちへのお小遣いを渡す風習に変化したといわれています。

お盆玉はいつから始まったの?

Question Mark - Free image on Pixabay (488291)

江戸時代では商家が丁稚に盆と正月の里帰りの際にお小遣いとして渡していたものが、昭和初期に入ると子どもたちへのお小遣いへと変化していきました。

当時は「お正月に会えなかったから、お盆にお年玉の代わりに渡す」という意味合いがありました。しかし、現代ではお盆もお正月もお小遣いを渡すという習慣に落ち着いたようです。

東北地方では当たり前のような習慣であった「お盆玉」ですが、全国に広まった理由は製紙会社の「マルアイ」にあるようです。

お盆玉はマルアイが商標登録

Contact Credit Card Id - Free vector graphic on Pixabay (488277)

東北地方の習慣「お盆玉」を全国に広めたのは、製紙会社「マルアイ」です。紙製品並びに産業包装用品の製造及び販売、そして和洋紙の販売を行っている会社です。

マルアイはポチ袋の製造・販売も行っています。お正月以外に売れ行きが伸び悩むポチ袋を年中安定的に販売するためにはどうすればいいか、考えた末に目を付けたのが「お盆玉」の習慣でした。

マルアイは「お盆玉」を全国に広めるため商標登録をし、大々的に宣伝・普及活動を始めました。その結果、現在では全国で「お盆玉」が普及してきたというわけです。

2010年から販売

Shelf Stock Supermarket E - Free photo on Pixabay (488265)

「お盆玉」のポチ袋は2010年に販売が始まりました。そこから徐々に全国に「お盆玉」の習慣が広まっていき、今ではお正月・お盆に里帰りした際に子どもたちにお小遣いとして渡すようになりました。

しかし、まだまだ知らない人が多い「お盆玉」です。ママ友がトレンドに乗りたいがために、お友達の子どもに「お盆玉」を渡すなど、もともとの趣旨と違う使われ方もしていることもしばしばです。

その結果、「お盆玉」をもらった子どものママさんが、ママ友の子どもにお返し「お盆玉」を渡すといった「やった、返した」のやり取りでトラブルになることもあるようです。

2014年から郵便局が販売

Mailbox Letters Card - Free photo on Pixabay (488262)

マルアイが「お盆玉ポチ袋」の販売を始めた2010年から4年後、郵便局の窓口でも「お盆玉ポチ袋」の販売がスタートしました。これによって一気に「お盆玉」が全国区になったといわれています。

全国の市町村どこにでもある郵便局、幅広い年齢層の方が日々利用する場所ですね。そんなところに初めて見る「お盆玉」のポチ袋があると、やっぱり気になるのが人間の心理です。

局員さんから「お盆玉」のシステムの説明を聞いたら、若い方は「なんか面白そう」とか、「流行っているならやってみようかな」などで始めたり、ご年配の方ならその場でポチ袋を購入して、かわいい孫さん達に現金書留で郵送したりなど、利用のしやすさが人気のようです。

相場はいくら?

Money Donation Donate - Free photo on Pixabay (488252)

お盆玉について、風習が誕生した地域のことや全国的に広がった「マルアイ」についてなど、基本知識は前項でお伝えしました。

まさかこんなに全国的に「お盆玉」が有名になるなんて、日本も景気が良くなってきた証拠なのでしょうか? 子供たちはお小遣いが増えて嬉しいですが、大人は出費が増えてヒヤヒヤですね。

気になるのは、みんないくらくらい包んでいるのか、「金額」が気がかりですね。ここからは「お盆玉」の年齢別の相場についてご紹介します。

幼稚園以下なら小銭程度

Save Piggy Bank Teamwork - Free photo on Pixabay (488251)

「お盆玉」の全国的な相場として、幼稚園以下(大体6歳以下)であれば、「小銭程度」が多いようです。お年玉で小銭を渡す習慣はない地域も多いかもしれませんが、「お盆玉」はお年玉のミニバージョンのようなものですので、小銭を渡す方も多いのでしょう。

特に幼稚園以下の場合、子ども達が使うために渡すというよりも、「喜んでもらうために気持ちをあげる」という意味合いの方が強いので、そんなに高額でなくても子どもが喜べばいいと考える大人も多いのです。

小学生なら3000円以下

Pound Coins Currency Bank - Free photo on Pixabay (488253)

「お盆玉」の全国的な相場として、小学生であれば、「3,000円以下」を渡す方が多いです。お年玉と大して変わらない金額ですね。

ですが、小学生にとって3,000円は大金です。「こんなにくれるの?!」と大喜びする子どもが多いです。やはり、子どもにとっても、お小遣いとは別の「臨時収入」であるお盆玉は、とても嬉しい収入なのですね。

お盆玉の登場によって、親戚のところやおじいちゃんおばあちゃん家に行くのが、待ち遠しくて仕方ない子ども達も増えたようです。

中学生は5000円

Bank Note Euro Bills Paper - Free photo on Pixabay (488256)

1 / 5

関連する記事 こんな記事も人気です♪