2019年7月10日 更新

傍観者効果とは?日本で加速している原因とこの効果が関連した事件

傍観者効果という効果を知ってますか?実は誰もが陥る可能性があります。今回、傍観者効果に陥っている人の心理や対策法などに加え、傍観者効果が関連した事件の例や日本でこの効果が加速している原因についても見ていきます。自分が陥ってしまっていないか見ていきましょう!

目次

傍観者効果はどこの国の人たちにもある心理ですが、最近の日本では傍観者効果が著しく加速しているといわれています。それは、どのようなことが原因なのでしょう?そこには、様々な理由があるようですがその原因といわれるものに私たちは惑わされているだけのように感じます。

惑わされて自分を見失わないためにも、ここでは日本人の傍観者効果が加速する理由について詳しく解説していきます。ぜひ参考にして本当の意味での保身とは何かを考えてみましょう。

自己保身精神ばかりが肥大化している

Pedestrians Rush Hour Blurred - Free photo on Pixabay (466575)

最近の日本は、自己保身精神に囚われているような気がします。それは、一度の過ちで全てを失くしてしまうことがあるからでしょう。そのため、人々は「必要のないことはしない」そのほうがリスクが低いと考えるようになったからです。失敗して「ほら見たことか」と批判されるのがイヤだからチャレンジしないとか、前例がないことをあえてやって上手くいかなかったら怒られるなどの心理がそうさせるのでしょう。

確かに初めから何もしなければ失敗も批判もありません。そういった考えが、日本人に過度な自己保身精神を植え付けてしまったのでしょう。

小さな事柄や言葉尻を捕らえられあらゆる人々に批判される環境

Woman Portrait Girl - Free photo on Pixabay (466587)

テレビ番組では、誰かを批判的な言葉で責めたりする議論という名の批判番組が多くなっています。その影響なのか小さな間違いを執拗に指摘したり、言葉尻を捕らえてみたり上げ足をとるような環境に恐れをなして言いたいことを飲み込む人が多くなったような気がします。

メディアの影響力は意外に強く、油断すると洗脳されてしまうこともあるので注意が必要です。いつからこのような世の中になってしまったのでしょう。人間は間違える生き物です。たった一度の過ちで潰し合いをしてもいったい誰に利益があるというのでしょう?

メディアの情報操作に踊らされ自己判断能力の低下

Children Tv Child - Free photo on Pixabay (466591)

メディアの情報は、必ずしも正しいとは限りません。しかし、耳にしたり目にすれば信じてしまうのが普通ですね。スマホの普及でネットニュースを目にすることも多くなった今、あらゆる情報を毎日勝手に脳に仕入れている私たちです。しかし、その情報の信ぴょう性に目を向けたことはありますか?どこの誰か書いて、そのソースは何かを気にしながら読む人はまずいないでしょう。

しかし、その不確かな情報に私たちは踊らされている可能性はあります。そのため、それらを判断できる自己判断能力は大切です。正しい情報とそうでない情報は自分で判断して自己判断能力の低下を防ぎましょう。

マニュアル化が進み臨機応変な対応への抵抗・能力のなさ

Reading Manual Docs - Free vector graphic on Pixabay (470542)

マニュアル化が進み、なんでもマニュアルに頼るため自己判断能力の低下が著しく、自分で考えることができず臨機応変な対応をとることができなくなっている人が増えています。また、マニュアル以外のことはしないため、そんな融通の利かない対応に怒りをぶつけるクレーマーなども増えてきました。

しかし、マニュアルに起こり得るすべてのことを書き記したくても、人間のやることや環境の変化すべてに対応するのは無理です。それよりも、自分でその都度対応できる判断力を身につけましょう。そのほうが傍観者効果にも効果的に働くはずです。

SNSへの依存

Backpack Iphone Smart Phone Cell - Free photo on Pixabay (466628)

snsに依存しすぎると、すべてがsnsの中の情報を基準に考える人になってしまうため注意が必要です。snsの良いところは自分の好きな時間に自分の好きなようにできることですね。イヤなコメントは削除することもできるしイヤなフォロワーはブロックすることもできます。すべては自分の気分次第で進めることができるため、現実の人間関係よりずっと楽でしょう。

しかし、snsの依存により現実の人間関係が希薄になっているのも事実です。このような人間関係を続けていては、誰かのために尽力するといった気持ちはわかないはず。その結果が傍観者効果の加速となっているのでしょう。

傍観者効果が発動しやすい人チェック

Checklist Check List - Free photo on Pixabay (466635)

ここまで傍観者効果について解説してきましたが、すべての人に当てはまるわけではありません。しかし、傍観者となりやすい人にある特徴があります。その特徴とはいったいどのようなものなのでしょう?

そこで、ここでは傍観者効果があらわれやすい人かどうかチェックできる項目を用意しました。たくさん当てはまる人はそれだけ傍観者になりやすいということです。さて、あなたはいくつ当てはまるでしょう?ぜひ、この機会に確認してみてくださいね。

老後資金が2,000万円不足していると聞き政府に怒りを感じる

Business People - Free photo on Pixabay (467168)

老後の生活については、誰もが気になることでしょう。最近、金融庁の審議会の報告書により、年金だけでは老後の生活は賄えない。少なくとも老後の資金に2000万円不足するといった内容がわかり世間を動揺させています。これに対して、年金をちゃんと払っているのに自分で足りない分を用意しろなんてと怒り心頭の人は要注意です。

確かに年金だけでは今の生活水準を保つことはできないでしょう。しかし、2000万円という数字は年金額の違いや生活の仕方で変わるはず。そのため、政府に対して怒りを感じる人は流されやすい傾向にあり傍観者効果があらわれやすいといえるでしょう。

不倫をした芸能人は即刻引退するべきと考える

Love Couple Tenderness - Free photo on Pixabay (467173)

ここ数年、芸能人の不倫が立て続けに週刊誌に取り上げられ話題となりました。芸能人の不倫を絶対許せないという人は要注意です。そのたびにワイドショーなどでは議論を重ね、街でのインタビューには引退すべきだという意見も上がっています。しかし、不倫自体は芸能の仕事に関係ないプライベートのことで引退までしなくてもいいという意見もあります。

確かに家族には衝撃的な話ですが、テレビを見ている私たちには何の迷惑も掛からないのではないでしょうか?そのため、世間の流れにのっかって不倫を絶対に許さないと思う人のほうが潔癖で融通が利かず傍観者効果があらわれやすいといえるでしょう。

移動中携帯電話から目を離すことがほとんどない

Girl Smartphone Iphone Taking - Free photo on Pixabay (467178)

地下鉄など移動中に携帯電話を見ている人は多くいます。それは、移動中の退屈しのぎで見ている人もいれば、とにかく情報を仕入れないと不安という人に分かれるでしょう。

常に情報をネットから仕入れることが当たり前になっているばかりでなく、ネットがないことへの不安を持つ人は要注意。なぜなら、ネットの情報は必ずしも正しいとは限りません。しかし、手っ取り早く読んで安心することはできますね。そのため、携帯電話を手放せない人は自己判断能力が低下していると考えられます。そのため、傍観者効果があらわれやすいといえるでしょう。

思考に迷いが生じた時すぐにインターネットで検索する

Student Typing Keyboard - Free photo on Pixabay (467180)

3 / 5

関連する記事 こんな記事も人気です♪