2019年7月30日 更新

ラポール形成の意味とは?恋愛でラポール形成が生かせる?

「ラポール形成」という言葉を聞いたことはありますか。人間関係で「ラポール形成」ができるようになると、仕事も恋愛もうまくいくようになると言われます。医療や介護、教育や家庭の現場でも有効な手法です。ラポール形成の意味や活かせる場面、メリットや方法などを解説します。

目次

ラポール形成に必要な姿勢の4つ目は「相手との共通点を見つける」ということです。人は、相手と共通する要素があった時に、なぜか急に親近感を覚えるものです。例えば、出身地や出身の学校、憧れの有名人や芸能人、趣味や好きなことなどが同じであると、初対面であっても急に打ち解けてしまったりもします。

ラポール形成には様々な手段がありますが「相手との共通点を見つける」ということは、簡単かつ即効性があると言われています。まだ人間関係ができていない時は、どうしても相手に対して警戒心をもってしまいがちです。もし共通点が見つかれば、それをきっかけに心理的な壁を崩すことができるはずです。

ラポール形成をするためのテクニック

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ラポール形成に必要なこととして、4つの姿勢をご紹介しました。ラポール形成は、人と人との関係性によって成立するものです。単なるテクニックだけで形成されるものではありません。適切な心構えやスタンスがなければ、どんなにテクニックを駆使したところでラポール形成はなかなか実現できません。

考え方の土台として4つの大事な姿勢を解説しましたが、それを踏まえた上で、今度は具体的なテクニックをご紹介していきます。ここでは「ペーシング」「マッチング」「ミラーリング」「バックトラッキング」という4つのテクニックを概観していくことにしましょう。

ペーシング

Beard Beverage Break - Free photo on Pixabay (521027)

ラポール形成をするための1つ目のテクニックは「ペーシング」です。ペーシングとは文字通り、相手とペースを合わせていくことを意味します。相手の話し方や呼吸のリズム、声の調子や大きさ、話すスピードなどをできるだけ相手に合わせていくのです。

このようにすることで、相手は次第に一体感を感じるようになると言われています。同じようなタイミングとリズムの雰囲気が生まれるため、場の安心感や心地よさも生まれるようです。安心して話すことができるようになるため、自然と相手との信頼感が醸成されてくるのです。

マッチング

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ラポール形成をするための2つ目のテクニックは「マッチング」です。これから紹介する「マッチング」「ミラーリング」「バックトラッキング」は、ペーシングのスキルの一つだと理解して下さい。

まず1つ目のマッチングは、主に聴覚の情報を合わせる技術です。話すスピードや声の大きさ、音の高さなどを合わせていきます。

例えば誰かと話をしている時、スピードや声の大きさが異る相手だと、違和感を覚えることは無いでしょうか。また逆に、同じような話すスピードや声の大きさや似ていると、どことなく親近感がわいてくるはずです。こうして2人の間に、あたかも仲間であるかのような安心感が生まれてくるのです。

ミラーリング

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ラポール形成をするための3つ目のテクニックは「ミラーリング」です。これもペーシングのスキルの一つですが、マッチングが聴覚情報を合わせていく手法であったのに対し、ミラーリングは視覚情報を合わせていきます。相手の動作や行動、表情や仕草などを真似していくのです。

具体的に言うと、例えば相手が笑顔であれば自分も笑顔をつくるようにしたり、相手が腕を組んだら自分も腕を組むというような方法です。感覚的には相手が放出する「ボディーランゲージ」を真似ていくというようなイメージをもつと良いでしょう。

バックトラッキング

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ラポール形成をするための4つ目のテクニックは「バックトラッキング」です。マッチングが聴覚情報を合わせ、ミラーリングは視覚情報を合わせるものでした。これに対してバックトラッキングは、言語情報を合わせていくという手法になります。相手の使った言葉を、そのまま使っていくというやり方です。

これは、相手が伝えたい意図を繰り返すのではなく、相手が使った言葉をそのまま使うということにポイントがあります。また、折に触れて相手の話を要約してあげたり、「嬉しかった」と言ったら「嬉しかったんですね」と同意してあげたりすることも効果的です。安心感や信頼感が生まれてくると言われています。

ラポール形成が試されるリーディングとは?

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ラポール形成に必要な4つの姿勢や、具体的なテクニックとして「ペーシング」「マッチング」「ミラーリング」「バックトラッキング」という4つのスキルを解説してきました。こうしてラポール形成ができて、ようやく初めて相手との深い話を進めていくことが可能になります。

そこで注目したいのが「リーディング」と呼ばれる手法です。リーディングとは自分が意図する方向に向けて会話をリードしていくことです。ラポール形成後に行う「リーディング」について解説します。

リーディングとは

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前述したように、リーディングは自分が意図する方向に向けて会話をリードしていくことです。そもそも何のためにラポール形成をはかってきたかと言えば、相手との関係性ができなければ、深い会話ができないからです。逆に言えば、ラポール形成ができてはじめて、深い話ができるようになるのです。

セールスであれば、相手に信用してもらえなければ、どんなに優れた提案であっても聞いてくれないこともあるはずです。また恋愛の場面でも、もし相手に不信感があれば、愛を伝えたところで怖がられたり逃げられたりしてしまうものです。

相手に契約してもらったり、告白を受け止めてもらったりするのは、まさにラポール形成ができた後の場面だと言えるでしょう。そうした行動が、ここでいう「リーディング」になります。

ラポール形成の深さをチェックすることもできる

Girlfriends Hug Trust - Free photo on Pixabay (521042)

相手に契約してもらったり、告白を受け止めてもらったりするというケースをご紹介しました。ラポール形成が強固であればあるほど、そこには安心感と信頼感が充満しています。疑いの気持ちが芽生えることもなく、本音を語り合える雰囲気があるわけです。

自分が意図した方向に向けて会話をリードしていく時でも、そうした安心感や信頼感があるからこそ、拒絶されにくい状況が生まれます。つまりリーディングの成否は、ラポール形成でどれだけ関係が強くなったのか、どれだけ深い関係性を結ぶことができたかの反映であるとも言えるのです。

リーディングがうまくいかない場合は

Accidental Slip Oops - Free photo on Pixabay (521045)

そのため、もし会話のリードがうまくいかない場合は、ラポール形成が不足している可能性があります。セールスをしたり告白をしたりした時に、もし相手の反応がイマイチだったとしましょう。また相手の本音が見えない場合があったとします。

そうした場合は「本音を出せていない」という以上、ラポール形成に原因があると考えられます。ラポール形成にはペーシングが必要です。そのため、もしリーディングがうまくいかない場合は、ペーシングを行うことで、ラポール形成を再び試みることをおすすめします。

ラポール形成を目指す時に注意すべきこと

Stop Shield Traffic Sign Road - Free photo on Pixabay (521050)

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